ホテルローヤル

20件の記録
- wingfeet@wingfeet2025年7月30日読み終わった廃墟になったラブホテルから始まって、各短編が少しずつ時代を過去へと遡っていき、最後はホテルの建設前で終わる。そこに関わる男女の、どれもこれもひと癖ある物語。なぜか読後に芭蕉の有名な「夏草や兵どもが夢の跡」を想起した。 短編の中で「せんせぇ」だけがホテルローヤルと関係ないように思えたが、実はちゃんと繋がっているんだけど、これは気付かない人も多いのかも。各短編の有機的な繋がり方はとても計算されていると感じた。
- うさみ@usami2023年8月24日借りてきたかつて読んだ一つのラブホテルを取り巻く群像劇。廃墟と化したホテルから、運営に至る経緯までを、愛憎絡めて遡る形でえがかれる。読者目線ではこれから起こることがわかるから、最後の話の読後感はとても寂しかった。話の合間に起きた出来事が気になる。 身勝手な人間が多くて悲しくなった。