世阿弥風姿花伝

世阿弥風姿花伝
世阿弥風姿花伝
土屋恵一郎
NHK出版
2015年2月1日
4件の記録
  • 雨のち晴れ
    雨のち晴れ
    @kotaro
    2025年12月7日
    世阿弥が言う「初心」とは、今まで体験したことのない新しい事態に対応するときの方法、あるいは試練を乗り越えていくときの戦略や心構え。 「初心忘るべからず」とは、そのような試練の時に、自分で工夫して、それを乗り越えよう、あるいはその時の戦略を忘れずにいようということ。 世阿弥は、風姿花伝を始めとして、度々「初心」について述べているが、晩年60歳を過ぎた頃に書かれた『花鏡』の中で、まとまった考えを述べている。 その中で、世阿弥は「第一に『ぜひ初心忘るべからず』、第二に『時々の初心忘るべからず』。第三に『老後の初心忘るべからず』」の、3つの「初心」について語っている。 「離見の見」 自分の姿を左右前後から、よくよく見なければならない。これが「離見の見」「眼は前を見ていても、心は後ろにおいておけ」ということ、すなわち、自分を客観的に、外から見る努力が必要。 「住する所なきを、まず花と知るべし」 「住するところなき」とは、「そこに留まり続けることなく」という意味です。停滞することなく、変化すること。
    世阿弥風姿花伝
  • kei
    kei
    @k3245
    2025年10月21日
    土屋惠一郎著「100分de名著books 風姿花伝」読了。 2025/10 2冊目 ◎サマリ ①100分de名著booksのすばらしさ ②3つの初心 ③男どき女どき(おどきめどき)と秘すれば花 ◎書評 能の大家、世阿弥の著作である「風姿花伝」を読もうと思ったが、前置きなしに読める自信がなく初めてこの100分de名著シリーズに手を出した。 ①100分de名著booksのすばらしさ これが正解だった。古典への入り口としてとても分かりやすく解説されている。 世阿弥が生きた時代や生涯もきちんとまとめられているので、頭の中での整理も進みやすい。 しかし、これで風姿花伝を読んだつもりになってはいけないだろう。 あくまで導入を助けるための書籍であって、これを読んで風姿花伝を読んだというのは違うと思う。 風姿花伝への入り口としては最適なので、ここから自分で深堀をしていく必要があると感じた。 ②3つの初心 初心忘るべからず。 世阿弥の遺した言葉の中でも一番有名と言っても過言ではないだろう。 これは能を始めた頃の気持ちを忘れるなという意味だと思っていたが実は違うことがわかった。 世阿弥は3つの初心を提示する。 24,5歳 一人前になるタイミングで自分は達人であるかのような錯覚を覚える。 ここで初心を忘れず稽古に臨め。 34,5歳 能のピーク このタイミングで天下を取らなければならない。 自分のこれまでの人生を振り返り、今後進むべき道を考えることが必要。 50歳超え 老木としていかに花を咲かせるか。 初心にかえって見定めるべき。 私もそろそろ能のピークの時期に差し掛かる。 天下を取るなんてできるのだろうか…と不安になるものの、現代社会だとピークはもう少し後ろなのかもしれない。 であれば、今が一人前になり花盛りなのかもしれない。 その時期に初心を忘れずに臨む。 改めて自己分析なんかも行うのにぴったりのタイミングと言えるだろう。 3つの初心の考えは目からうろこだった。 ③男どき女どき(おどきめどき)と秘すれば花 人生には勢いがあり何をやってもうまくいく男どきとその逆の女どきがある。 いい時もあれば悪い時もある。それが人生だと世阿弥も言う。 しかし、女どきにも努力を怠ってはいけない。しっかり準備をして男どきを待つ。 調子悪いなというタイミングでは、変にもがいたりせず考え方を少し変えてみて、新たな波が来るのに備えてもいいのかもしれない。 混沌とする現代社会に必要な考え方だ。 そして、秘すれば花。 これも有名な言葉だが、世阿弥はただ隠せばいいと言っているわけではないという。 時流に乗ってタイミングよく披露することこそ、秘すれば花の真の意味だと。 タイミングを自分で作っていき、場という生き物を制す。 とても難しいことではあるが時代の潮流を見定め、うまく波に乗ることは今後からに求められていくだろう。 こういったふうに世阿弥の考え方は現代のビジネス、特にマーケティング論に通ずると著者はいう。 これも世阿弥の生きた時代は能のパトロンが変化し、年功序列も崩れていった時代であったことが影響する。 世阿弥の考え方はもっと深堀したくなった。 そして、巻末には能の見方についても丁寧に解説されている。 能楽場にも足を運んでみたい。
  • 夜
    @butiloveu
    2025年2月15日
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