薬指の標本(新潮文庫)

17件の記録
- izy@izy2025年4月8日かつて読んだ支配・被支配関係の官能が冷ややかな文章で描かれている。「自発的隷属」という言葉がだいぶ知られるようになった昨今、主人公は自由を失ったのではなく隷属を勝ち取ったのだと言ってもよいのかもしれない。 フランス映画になっているようだけど、自分の脳内では標本技術士は長谷川博己か高橋一生。それから、和文タイプライターという古風な代物が重要なアイテムとして登場するが、これは映画ではどうなっているのだろう。
- おこめ@ocome_squash2025年3月29日読み終わったまた読みたい見かけたまたいつかじわりじわりと身体を蝕まれるような、足場が少しずつなくなっていく波際のような、そういう感覚の本だった。 小川洋子にハマるきっかけになった本。