名もなき毒
29件の記録
のる@nlnl9n2026年5月26日読み終わった『名もなき毒』読了。 ドラマで大まかな流れを知っていたのもあって、一週間で読み切れた。 前半の原田いずみは、実際にこういう人がいてもおかしくないと思わせる怖さがあった。人を傷つけるだけじゃなく、自分自身も蝕んでしまう「毒」を抱えているようで印象深い。 後半は連続毒殺事件が中心になり、杉村がどんどん深入りしていく展開に。読んでいて、奥さんや娘さんが気の毒でならなかった。 それでも探偵のような役割に惹かれてしまう杉村は、頼りなさも含めて放っておけない。 最後は外立くんのやるせなさが強く残った。許されることではないけれど、「人を殺しても怒りは晴れなかった」という言葉が重い。 さまざまな形の「毒」が描かれていて、人は何を解毒剤にして生きていくのか考えさせられる作品だった。


塚田@tsukada2026年2月17日読み終わったたまにやってしまう。 その一冊で完結してると思ったら、まさかの連作モノで、しかも途中の作品のパターン笑 確か「その女アレックス」もそんな感じだったなぁ。

- まろ@maro_books2026年2月14日読み終わった吉川英治文学賞(07年)受賞作。シリーズものとは知らず、本作が2作目だということに解説を読んで気づく。 主人公のもとで働いていたトラブルメーカー・原田いずみを発端として起こる出来事と連続毒殺事件の2つが同時進行していく中、主人公が事件の真相に(半ば強引に)近づいていくというストーリー。ミステリーの側面よりも、柚木麻子さんの『BUTTER』や姫野カオルコさんの『彼女は頭が悪いから』のような社会派小説の側面が強い。 本書の中には様々な毒が出てくる。原田いずみの心の毒、連続殺人事件の凶器としての毒、土壌から検出される成分としての毒。 人間は誰しも毒を持っている。そして、悲しいことにその毒に蝕まれ、自分が毒されていることに気づかず、コントロールできなくなる人がいることも事実。しかも、見た目からはその毒をかぎ分けることもできないし、その人の前では我々は無力であり、対抗する術がない。 そんな中でも、宮部氏は希望を見い出そうとする。 この小説が、そんな社会への静かなる反撃の狼煙となればよいと思う。

- 大森張力@Omori_Choruoku2025年12月31日かつて読んだまた読みたい@ 自宅ミステリーではあるものの、人間ドラマが中心な感じでした。知らず知らずに周囲を毒していく「名もなき毒」に翻弄される人々。みんながみんな可哀想な感じで、居た堪れない思いでした……
















