なぜふつうに食べられないのか

5件の記録
- doji@doji_asgp2025年5月15日読み終わった心理学だけでは説明できないこともあるだろうし、診断名だけでは括れない苦しみや寛解、治癒があることを、文化人類学の枠組みから語られているのが新鮮だった。とはいえ過度に文化人類学としての専門性を上げすぎずに、当事者たちの語りからなにがみえてくるのかを掬い上げる視点からは、どこか当事者研究的なものも感じる。食べるという意味の輻輳性を、社会やメディアが健康や美の視点からそれらをばらばらにして扱ってしまうこと。手ごろに手に入る食事は健康によくないし、自炊できるかどうかはライフスタイルと労働に左右される。ほんとうに、ふつうに食べるのはむずかしいと思う。
- か@aya_bookawa2024年4月30日読み終わった読みたかった本〜!!入学前は本が借りれなかったので博士論文を読んだのでした...(懐かしい) 磯野さんの摂食障害に関する研究は、心理学等の医学的な目線からではなく、「人類学」という新たな見方だからこそ得られる視点の転換と、「納得」がある。この本に出会えてはじめて、私も過去の痛みを見つめ直せたし、痛みを持っている人との向き合い方を考えられた。はず...。磯野さんの鋭い視点・ここに出てくる語りを単なる協力者Aの言葉として用いるのではなく、痛みの代弁者として言葉にのせる責任をいつも学んでいる。私もこんな素敵な研究をいつかしてみたい。(英語頑張らねばぁ)