よだかの片想い
17件の記録
ほせ@coffee_dog2025年10月26日読み終わった最近気になっている作家さんなのでちょっと読んでみた。やっぱりこの人の書く恋愛が好きだなぁ。 前半の彼女が置かれている状況が刺さりすぎて辛かった。彼女ほどわかりやすいものではないけど、自分の容姿に自信がない人はとても共感できる話だと思う。自分の容姿が整っていないことは自分が一番知っているのに、いつだってその事実を知らしめてくるのは周りの反応で。周りも悪意を持っている訳ではなくて、自分の容姿が整っていないことが常識だからこそ生まれる言葉だったり、表情だったりに傷つく。無条件に人をハッとさせる美人にどうしようもなくなりたくなる時がある。誰も悪気がないからこそ行き場のなかった思いが、飛坂さんとの出会いに救われるアイコを通して救われたような気がして涙が出そうだった。 最後の展開は切なくてしょうがなかった。どちらかというと飛坂さんに感情移入した。アイコの救世主だった飛坂さんもまた、周りの常識に苦しめられている人なんだよねぇ。だからこそ惹かれ合ったんだけど…お互いに強くないから相手に自分の弱さを受け入れてくれる強さを求めていて。こんなにハッピーエンドを願った二人はいなかったかもしれない。とても心に残る一冊になりました。(画像の方じゃなくて黄色いイラストの装丁だったんだけど余韻に浸れる装丁で好きです。)


saki@53hon_to2025年4月30日読み終わった図書館で借りた恋愛小説が読みたくなって、個人的に恋愛小説といえば島本理生さんか千早茜さんなので、気になっていた一冊を手に取った。 しかし、恋愛小説なのだけど、主人公が盲目的に恋をするのではなく、恋をして、自分のコンプレックスとも向き合って、さまざまな決断をして、という成長が描かれた物語だった。 救いの存在のようだったから、アイコはもちろん、ミュウ先輩にも幸せになってほしい。
cの本棚@chiirice2025年3月1日心に残る一節読書メモ「もし無理をすれば違う自分になれるんじゃないかと思っているなら、その幻想は捨てたほうがいいかもしれない。そのほうが、君はきっと成長できる。たしかに、人は変わることもある。しかし違う人間にはなれない。それは神の領分です」 「好きすぎて、アザごと受け入れてほしくて、彼の気持ちなんてちっとも考えなかった。」 「大丈夫、私、頑丈ですから。あなたが、好きです」 ・自分大事にしてという気持ち ・初恋の危うさと初々しいしさ


柴犬@storyseller2022年9月22日かつて読んだこれが、今の飛坂さんの精一杯。 出会った頃だったら、私はこの言葉だけで、一生、満足できただろう。 でも今は知ってしまった。求められることの幸福を。そうしたら、もっと欲張りになっていた。 約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手にも、こちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに片想いみたいな状態じゃなくて。 もう前の私には戻れない。それはわがままじゃなくて、自分にとって必要な変化だと思うから。











