クリームイエローの海と春キャベツのある家
19件の記録
谷→山@reads_mm2025年10月19日読み終わったクリームイエローの海って何のことなのか知りたくて借りた。さらっと一晩で読めた。読後感は悪くない。 家事って奥深く、終わりのないもの、というイメージ。でも追われ過ぎてストレスになるのは違うよなあ…と、気持ちを少し軽くしてくれた気がする…そんな物語。 以下抜粋(子どもたちへ、そして自分にも…) P62「…どんなにはた目には派手で、気楽で、美しく見えても、その地味な家事がないと生活は立ち行きません。生活は、誰に見せるためでもなく、営んでいくものです。その生活をどう営んでいくかによって、人は生きやすくも、生きにくくもなるんですよ」 P175「…外の世界は、自分の力ではそう簡単に変えていけないじゃないですか。けど、自分の家の中だけは、自分が生きやすいように、好きにすることができるんですよ。住みやすく、過ごしやすく、眠りやすく、どんな風にもできる。その手段が家事だよなって思うんです」 P177「…どこかの家や、先人の家と、自分の生きやすい家を比べる必要なんてないんですよ」



さくらゆ@skryuh_2025年10月15日読んだ大手商社で働いていた永井津麦ながい つむぎは身体を壊したことで退職し、現在は家事代行の派遣社員として働いている。これまで特別問題もなくスムーズに家事代行として働いてきた津麦だが、新たに担当することとなった織野家おりのけは今までの経験では太刀打ちできないほどに、生活が破綻している(津麦にはそう見える)家だった。 この家で自分にできることとは? 生活とは? 自分はこれまで何をしてきた? 織野家で働くことで、自分を見つめ直し、人には人の生活があることを学び直し、「生活」というものがどういうものか、「家事」というものがどういうものか、自分にとっての「家事」とはどういうものか、を見つけていく。 生活について、生きることについて、何をして生きるかなど、「家事」を通して見せてもらえる作品でした。 もうちょっと詳しくnoteに感想書きました↓ https://note.com/skryuh_/n/n3fea7b61a4bd?sub_rt=share_b
saki@53hon_to2025年9月24日読み終わった図書館で借りたタイトルが印象的な一冊。note創作大賞受賞作で、ベースとなったnoteを先に読んでから書籍のほうを読んだ。noteでは描かれていなかった背景が深掘りされていて、「これが本になるということか……」となぜか感慨深い気持ちに。 日常生活に欠かせない家事を通して、暮らしとは、生きるとは何か考えさせられた。明確なゴールがあるわけでもなければ、褒められるようなことでもない、やって当たり前と思われがちな生きるための手段。家事をしなければ生活は成り立たない。でも、みんな、結構がんばりすぎなのかもしれないな、と思ったりもした。 「生活は、誰に見せるためでもなく、営んでいくものです。その生活をどう営んでいくかによって人は生きやすくも、生きにくくもなるんですよ」 まさに!な安富さんの言葉。家事がストレスになってしまうのは本末転倒。肝に銘じておこう。















