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さくらゆ
さくらゆ
@skryuh_
  • 2025年11月24日
    芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本
    「わからない」ことを「わからない」ままにしておくと一生「わからないまま」だから、少しずつわかろうとしているところなのですが、そのヒントになるかなーと思って手に取った本です。 【芸術を「わからない人」など存在しない】 と言い切ってくれます。 美術館へ行き慣れていない方、美術品を見慣れていない方向けの書き出しから、少しずつレベルアップしていく内容構成となってました。 それぞれ自分なりの楽しみ方を見つけたらいいよ ってことですが、楽しみ方の見つけ方のヒントをたくさんくれる本です。 冬の足音近づいてきて秋も終わっちゃいそうですが、最後に「芸術の秋」楽しみませんか。 noteにもう少し詳細な感想書きました。
  • 2025年11月18日
    ぼくが生きてる、ふたつの世界
    耳が聴こえない、ろうの両親のもとに生まれた、健聴者の子どもを描いた作品です。「聴こえる世界」と「聴こえない世界」。それが、タイトルの「ふたつの世界」です。 家族のことを「上手く愛せない」ことに葛藤する彼を、常に大きな愛で抱擁し続ける母の視線や言動や感情、それらが全て彼を突き刺すように、こちらにも突き刺さります。 noteにもう少し詳細な感想書いてます。 https://note.com/skryuh_/n/n5f24c1d65e75
  • 2025年10月23日
    池上彰の 君と考える戦争のない未来
    戦争とは何か、戦争はなぜ起こるのか 世界の流れを知ることの土台づくりに良い本。 今一度、平和のために何ができるか考えたい。
  • 2025年10月15日
    クリームイエローの海と春キャベツのある家
    大手商社で働いていた永井津麦ながい つむぎは身体を壊したことで退職し、現在は家事代行の派遣社員として働いている。これまで特別問題もなくスムーズに家事代行として働いてきた津麦だが、新たに担当することとなった織野家おりのけは今までの経験では太刀打ちできないほどに、生活が破綻している(津麦にはそう見える)家だった。 この家で自分にできることとは? 生活とは? 自分はこれまで何をしてきた? 織野家で働くことで、自分を見つめ直し、人には人の生活があることを学び直し、「生活」というものがどういうものか、「家事」というものがどういうものか、自分にとっての「家事」とはどういうものか、を見つけていく。 生活について、生きることについて、何をして生きるかなど、「家事」を通して見せてもらえる作品でした。 もうちょっと詳しくnoteに感想書きました↓ https://note.com/skryuh_/n/n3fea7b61a4bd?sub_rt=share_b
  • 2025年9月20日
    図書館は生きている
    図書館は生きている
    「自分にとって当然の権利が誰かにとってそうではないなんてことがあってはいけない」 など、社会のこと、福祉のこと、人種や宗教、性別などのことにも触れながら、公共の施設の在り方についてたくさん語られていて、学ぶことが多かった。 旅先や他の地域の図書館に行くことも好きなのだけれど、筆者も旅先で必ず図書館に訪れているそうで、おすすめの世界の図書館一覧も掲載されている。見所満載の図書館情報は面白い。シャーロックホームズ愛好家がパトロンとなっているコナンドイルコレクションを所蔵しているなど、コアな図書館もあるらしい。楽器を借りれたり、楽器製作室がある図書館もあるらしい。羨ましい。 図書館の運営難は世界共通らしい。微々たる力しか持たないけれど、1番の支援は図書館を利用すること。子供の頃から気がつけば図書館な足が向いているような人間なので、図書館になくなられては困る。これからも図書館利用を続けるし、こういった図書館利用を推奨する書籍も広まってほしい。 「図書館を定期的に訪れる利用者は、書店にもよく行く人たち」 こちらにも大いに共感します。
  • 2025年9月17日
    星の花
    星の花
  • 2025年9月12日
    アルジャーノンに花束を新版
    アルジャーノンに花束を新版
    「どういう終わりを迎えるのか」と、ひたすらに心理学書や哲学書のような文章を読み進めました。終わりが「温かなもの」で良かった。「人間とは」とか「愛情とは」とか「善意とは」「寛容とは」「利口とは」など倫理道徳の様々ことを問い掛けられ続けているような読書体験でした。 タイトルの「アルジャーノン」とは、作中に登場するネズミのみではなく、これまで生きた(生きている)実験に使用された命たち全てを含んでいるように思いました。
  • 2025年8月27日
    しない。
    しない。
    確固たる自分を持っている人や、自分を俯瞰できて収まるべきところがわかっている人に憧れるところがあるので、群先生のブレなさに惹き込まれてするするあっという間に読んでしまいました。男性性や女性特有の習性に対しての言動は爽快。表紙のぬいぐるみやブックデザインも素敵です。
  • 2025年8月23日
    言葉を使う動物たち
    言葉を使う動物たち
    動物も彼らの世界でコミュニケーション取り合って生きていますよ。という研究をまとめた内容。 コミュニケーションの方法を、人間に分かりやすくするため「言葉」としてタイトルが付けられているのだと思います。 動物のことを知ろうとした時に、動物を人間の側に連れてきて同じ土俵で測ろうとする。身体の構造も機能も世界の捉え方さえ違うのに。 人間の側に連れてきてしまった故に起こる悲しい末路も多々あれど、人間が動物の側に行き知ろうとしている事例もあった。それは動物たちがのびのびしているようで読んでいて気持ちがいい。
  • 2025年8月11日
    生きるぼくら
    生きるぼくら
    マハさん2冊目。また絵画ものだと思い読み始めたら全く違いました。「生きる」ということ「生活する」ということが詰まっている。 生きることが嫌になり、リアルな世界を遮断して、一人の空間に閉じこもり、ネットの中で生きている若者が主人公。けれど、自分たちの「命」があるのはどうしたって「現実世界」だ。「現実世界」にはたくさんのしがらみがある。それをひとつひとつ受け入れて自分のものとしていくしか「生きる」方法はない。そういうことを伝えてくれる物語だと思いました。 物語に登場する「志乃さん」は魔女の宅急便の「おソノさん」みたいだった。大好きだ。 どん詰まったら、「生きる場所」を変える。 なんでも自分から関わらなきゃ「人生」はつまらない。 自分から何かすることが「生きること」を楽しくする。
  • 2025年8月9日
    たゆたえども沈まず
    読み始めて、ゴッホの研究をしている人や、その関連の人がゴッホ作品やゴッホの真相を追い求めるみたいな物語なのかなと思ったのですが、全く違って正にゴッホが生きた時代の、当人たちの物語でした。 美術史文学に初めて触れましたが、歴史文学があるのだから、美術のそれがあってもおかしくないんですよね。何も歴史は戦、抗争だけではないですもんね。 恐らく、研究で未だ解明されていない余白の部分を埋めるような、原田マハさんの解釈を込めた、ひとつのゴッホの物語。「あの作品たちをこういう言葉で表すのか…!」と作品を見る目も養える美しい文章でした。 《肖像画》のエピソードはテオと一緒に涙しますし、《星月夜》のエピソードは一文読む度に心震えて涙がぽろぽろ溢れます。 お互いを思い合ってるのに報われない生涯は本当にやり切れない。
  • 2025年7月24日
    人生オークション
    離婚して一人暮らしをすることになった叔母の1Kの新居は、以前の家にあった物を詰めたダンボールで一部屋分が占拠されていた。 母の代わりに叔母の部屋の整理を手伝う姪は、就職活動に失敗してフリーターをしている。部屋が整理されていくにつれ、二人の人生も整っていく兆しが見える。 姪と叔母の話だと宮下奈都さんの『太陽のパスタ、豆のスープ』を思い出す。あちらは結婚寸前に婚約破棄され、寿退社も職場に伝えていたため今更取りやめにするわけにもいかず、破局と同時に無職となった姪を、陽気でフットワークの軽い叔母がいろいろ引っ掻き回して元気にしていく話。
  • 2025年7月21日
    三千円の使いかた
    プラス、マイナス、様々な階層のお金事情と悩みが詰まった一冊でした。おばあちゃんが1番ちゃっかりしていて1番お金持ちで誰かを助けつつ自分の問題も解決しているスーパーウーマンでしたね。素敵な人です。
  • 2025年7月17日
    裏庭
    裏庭
    三世代に渡っての壮大な解呪の物語でした。幼少期日本で育った英国の姉妹。その姉妹の友人だった少年少女。レストランを経営している夫婦と双子の片割れを亡くした娘。それぞれ、姉妹が暮らしていたお屋敷と縁のある人々。そして、上手く絡み合って現代を生きている。 不思議な力で導かれるように、縁が強く結ばれた時、それぞれが抱える傷(呪い)が癒され(解かれ)ていく。 現実世界とファンタジーが織り混ざった冒険譚でもありました。裏庭に迷い込んだ少女は清濁様々な感情を覚えて大人になる。裏庭は精神世界。そこを豊かにすることで、人間の成熟度が増すのだと思う。裏庭を耕し、そこで得た知見を現実世界に活かせれば良いけれど、裏庭にばかり囚われてしまうと現実世界では生きられない。 現実も裏庭もどちらも愛することで、現実世界では人間関係を潤滑にし、裏庭はより美しく豊潤に保たれるのかもしれない。
  • 2025年7月11日
    りかさん
    りかさん
    『からくりからくさ』の前日譚と後日譚。 蓉子とりかさんとおばあちゃんが過ごした、特別だけどそれが彼女たちの通常の日々。 どんな風にりかさんとの信頼関係を築いてきたのか、蓉子が持つ万物への慈愛がどのように育まれたのか、それがわかる物語でした。
  • 2025年7月9日
    からくりからくさ
    唐草模様のように続くひとりひとりの日常が、家々の歴史が、歴史の中の人たちの営みが、絡繰のようにはっと驚く繋がりを持って物語になる。小さなことから大きなことまで、時には海も越えて繋がっていく。全く別のものと思われていた事柄が繋がりを持つことでそこにある感情の質を変えて現れる。 草木の話、染物や織物の話をしていたかと思えば、国の話になり、国境の話になり、血生臭さもある。やはり万物に対しての知見がものすごく広くて深いのだと思い知らされる一冊。世の中に対する冒険心が凄まじいんだろうなぁと、貪欲さと感性に尊敬するばかり。物語に落とし込む技術も。 今まで知っていた言葉でも梨木さんが使うと深みが増す。黄色単色で塗られた落ち葉と、名前も知らないような黄系の色を重ねて塗られた落ち葉くらいに違う。 絡繰を楽しんでもらいたくて、抽象的な感想になってしまう。
  • 2025年7月3日
    冬虫夏草
    冬虫夏草
    『家守綺譚』の続編。 前回と変わって、今回は旅。 家で共に暮らしていたゴローの姿が近頃見えない。 そんなわけで、ゴローを探す旅が始まる。 訪れる所々で、様々な目撃情報や、ゴローの善行などを聞きながら向かう先が決まっていく。訪れる村々で出会う人たちの生活を感じたり、頼み事を受けたりするうちに、少しずつ少しずつ進んでいく。 人情に訴える話があったり、自然に対する人の在り方を思ったり。 「そのときどき、生きる形状が変わっていくのは仕方がないこと。(中略)人は与えられた条件のなかで、自分の生を実現していくしかない」 今回も多くの学びがありました。 『キキョウ』からの『マツムシソウ』の、時の流れに逆らった美しい出逢いに落涙。 そして、ゴローとの再会も感涙。 はじめてのおつかいのゴールを見ているよう。 これと並行した物語が『村田エフェンディ滞土録』であり、その中で高堂が村田に言う「それはもとの神社にお帰りねがえ」の言葉を思い出して、真意を理解して笑いました。 ここまで読んでみて、まだ続きがありそうだな?という気がしてしまいますね。 サラマンドラの解決がまだありそう。
  • 2025年6月22日
    愛するということ
    愛するということ
    「誰かを愛するというのは、たんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。」 万人を愛せよ。人間の営みを愛せよ。 話はそれからだ。 ということかなと思いました。
  • 2025年6月14日
    亡霊の烏
    亡霊の烏
  • 2025年6月6日
    (新装版)京都 ものがたりの道
    京都の通りの名前を覚えたくなった。通りの名前の由来や違いを感じながら京都を味わいたい。そして「蛸上がったところ」でどんなところか頭に浮かぶようになってみたいな〜と憧れを抱くような御本でした。
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