天人五衰
15件の記録
結城@aori2025年10月24日読み終わった読了ー! 2022年末辺りから読んでいた『春の雪』から続く『豊穣の海』が終わりました。 3年近くかけて読んだのね…。 『天人五衰』というタイトルが聡子にかかるのではないかと思ってどきどきしていたけど、そういう感じではなくてそこは安心した。 『春の雪』『奔馬』で「神」として描かれていた宮家の代わりに『暁の寺』でタイの王女の精神的支配者として「神」的なものになった慶子の傍らで全てを「見て」いた本多が同じく「神」を引きつごうとして失敗したこと、その失敗作としての透に対してのタイトルかな、と思うので本当に透が「贋物」だったのかなとも思っている。 「神」的な偶像の力が凋落し、転生した「本物」を生かせずそのまま腐らせてしまったというような気もする。 それにしてもラストの聡子! 本当に忘れてしまったのか、しらを切っているのかはわからないけど、『春の雪』で月修寺に清顕の代わりに行った本多の前に現れた尼僧が聡子だと思っている私にとってはある意味で納得の展開だった。 あの尼僧が聡子であるならば、あのとき本多(清顕の目でもあった)は聡子の記号的な幻影しか見ておらず本物の聡子を否定したということになるわけで、その本多が60年の人生を聡子のひと言によって足元から覆されたのは因果応報を感じる。




結城@aori2025年10月14日読んでるよく本多は慶子にあの話をしたなあ。 慶子もよくあの話を信じた(少なくとも表面上は)なあ。 そのあと見た夢に関して「本多は自分でそんな夢を見たいと決して望んだわけではない。本多に何のことわりもなく、その希望を一向参酌せずに、勝手な夢を本多に見せたものが、本多自身であってよい筈はない」って考えかたもすごい。
結城@aori2025年10月11日読み始めた『豊饒の海 春の雪』を読み始めたのが2022年9月、本日ようやく最終巻を読み始めた。 いろんな意味でどきどきする…。 『暁の寺』で生理的に受け付けない感じになっていた本多がどんな風になっているのか…。
bocca books@boccabooks2025年8月26日読み終わった読書会をきっかけに、生誕100年に豊饒の海・四部作を読了できてうれしかった!読書会がなければ、三巻の「暁の寺」で脱落していたはず。読了後にじわじわとおもしろみが増してきました。
夏しい子@natusiiko2025年3月23日読み終わった私は個人的に、透より以前にジン・ジャンすらどうなんだろうと見ていたので透が本物か贋物かより、門跡の言葉の方が気になったしショックだった。 透は猫と言い張る鼠にすらなれなかったのだと思えたし。 なので読み終わって解説に救いを求めた感じだった。
にこ@lalecture8232022年9月1日読み終わった豊饒の海、第4巻 今までの第1〜3巻までの長い長い歩みが 第4巻の烈しい夏の日の門跡で終わる。 「それも心々ですさかい」 これで一気に今までの時が走馬灯のように 頭の中を駆け巡っていった。 私ひとり取り残されました。









