ポケットにライ麦を〔新訳版〕
10件の記録
かおり@6kaorin52025年11月16日読み終わった図書館本クリスティー作品、それもマープルものはそんなに多くを読んではいないのだが、この作品はかなり好みだった。 哀れな女たち、自分勝手な お金に目のくらんだ男たち。 いまの時代にも絶対にいるような 全く古びない登場人物たち。冒頭のタイピストたちも含め描写が巧みだ。 そして何より、やっぱりラストの手紙がこの作品の白眉なのだと思う。 マープルが事件解決まで水松荘に残らないという運びはこのためだったのか、と。 手紙を読んだ マープルの静かな怒りと悔恨、安堵がじわりと広がった。 時代を経てもクリスティーが読み継がれるのは、こういう作品があるからだろうな、と思う。 「正しい解決がなされないかぎり、問題が解決したとは言えない」 正しい解決。 奥が深い。






十海@toumi2025年10月26日読み終わった新訳を読むのは初めて。作品そのものは再読でドラマも新旧見ている。 2020年に世に出た新たな翻訳は、フレッシュな視点と強い共感を味わわせてくれた。 パットの、グラディスの、エフィーおばさんの胸の内が「それ、わかる」なのだ。 最初に読んだ時よりぐっと距離が近くなった。あとニール警部がすごく魅力的。 これは旧約では気づかなかった。 当時は若くて未熟だったから。年月を重ねると小説との向き合いは角度が変わるのだな。


十海@toumi2025年10月16日読み始めた早川書房80周年セールで購入。再読だけど新訳は初めて。 軽快で読みやすくなってる。 この頃は救急車呼ぶのが大変だったんだ。 そして改めてフォーテスキュー社長ってば子供たちになんて名前つけてるの。 パーシヴァルにランスロットにエレイン! 変わり者だったんだなあ。この組み合わせで娘にエレインとか…縁起が悪いにも程がある。










