プレイグラウンド

35件の記録
磯野直@naoisono2026年1月28日読み終わったリチャードパワーズを読むと、賢すぎて自分まで頭が良くなった気になる 意味が分からなくて打ちのめされるんじゃなくて、天才の視座を示して天才の気分を味あわせてくれて、相変わらず痺れる 祝祭的多幸感溢れるラストがほろ苦く、物語は人を救うけれども、救われる物語を必要とする人間の未熟さどうしようもなさをつきつけられる 初期の作品に比べると本当に読みやすくて、ぼくら一般大衆のレベルに合わせて読みやすいように、児童文学みたいな心持ちで書いてるだろう? いや、AIに書かせているのか どちらにしてもアメリカ人ってすぐ世界を丸ごと飲み干すような真似をするよな 何を考えてんだ!とも思う

mikechatoran@mikechatoran2026年1月2日読み終わった海外文学1/1ようやく読了 本書は一人称部分の語り手トッド・キーンとラフィの友情の物語であり、海洋小説であり、マカテア島をめぐるポストコロニアル小説でもある。特にイーヴィー・ボーリューが海に潜るエピソードは美しく、映像を見ているようだ。そして、終盤にパワーズが仕掛けた大きな企みが明らかになり、大どんでん返しとは言わないが、読者を動揺させ、これまで読んできたことにいささか疑念を抱かせる。結末はハッピーエンドだが、私には物悲しく感じられた。小説内の現実でも、実際の現実でもこうしたことは起きなかった(起きない)だろうと知っているからだ(結末については読んだ人それぞれの感じ方がありそう。他の読者の意見を聞いてみたいところ)。それにしてもさすがはパワーズ、博識と作家の力量を存分に発揮しつつ、環境や技術、人間についてあらためて考えさせられる作品だった。






画伯@ggahak2025年12月19日読み終わったうーーーーん読み終わったけどこれはどうなんだ、どうですか?????うーむ!やはり現在進行形の最新テクノロジーを扱うのは難しく(書いてる間にも追いつかれてしまうとか)、ひねりがひねりとして効果を発揮しきれていない気がした。でも地球の生物圏のほとんどを占める海の生態系の描写は人生観が変わるすばらしさでパワーズでしか読めないと思う。私は彼の文体が心底好きなのだが、この最新作は特に自由闊達。読んでいると乾いた畑がごくごくと水を吸い込むような感覚がある。 そういうことか〜となってはじめから少し読んでみたけどそれは少なくともすぐにはしない方がよさそうだった。細部が答え合わせに堕してしまうかも。という意味でもやはりモヤる、オーバーストーリーはそんなことはないはずだ

Ryu@dododokado2025年11月8日買った読み終わったパワーズの海洋×AI小説。これまでいろいろAIを題材にとる小説が書かれてきたが、その中でも群を抜いておもしろいし、またたくらみに満ちたフィクションだと思う。貧しい家庭に生まれてやがて文学を志す黒人の少年ラフィ(『巨匠とマルガリータ』が愛読書)、彼の友人で、裕福な家庭に生まれ育ち巨大IT企業を設立する白人の天才少年トッド、南太平洋の島に生まれ、『ナショナルジオグラフィック』の表紙にも選ばれた海洋生物学者の女性イーヴリンの3人の半生が絡み合いながら物語は進んでいく。だがこれはどこまでもラフィとトッドの友情の話で、そこにめちゃくちゃ引き込まれる。 日本でも『トランスパシフィック・エコクリティシズム』(彩流社・2019年)という論集が編まれたり、英語圏を中心にして「環太平洋」を枠組みにネイションを超えて文学テクストと自然・社会の関係を考えようという試みが最近ますます増えてきているが(Elizabeth DeLoughreyなど)まさにそのど真ん中の小説ともいえる。つまりたとえばこの小説はエンタメとしても申し分なくおもしろいのだが、『白鯨』や中島敦の『南島譚』と並べてみたときにいっそうと輝いてくる小説かもしれない。(蟹もでてくる)























