彼女は頭が悪いから (文春文庫)

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aida@9mor12025年10月11日読み終わった"本作は、いやな気分といやな感情を探る創作小説です。登場人物は全員が架空の人間です。モデルは、私自身を含めた、そのへんによくいる人です。つまり現在の日本社会に住まう、多くの人の裡で、このいやな気分と感情は無言で潜んでいるのではないかと思うのです。 いやな気分。いやな感情。これは、哀しみや残酷さや憎悪とはまたちがう。自分の裡におこっても、おこらなかったことにしたい、気づいても気づかなかったことにしたい、耻の面皰のようなものです。"(文庫版あとがき) つばさとその仲間の鼻持ちならなさに終始いらいらしながら読んだ。彼らが美咲にしたことの酷さに気分が悪くなったんだけど、本当に心から遊びだったとしか思っていないだろうこと、どうしたらいいのかわからない。と同時に自分もナチュラルに人を見下すことがあるに違いないということも突きつけられたと思う。

北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年10月6日読み終わった北海道出身の私、30歳間近になってから上京したパターンの人間だけど、東京出身の人ってやたらと学歴の話するよな〜って思ったのが強く印象に残ってて、それを読みながら思い出した。 学歴コンプレックスとか傲慢さのあらわれとかそういう話以前に、大卒だとしたらどこ大?みたいな話を飲み会とか雑談の場でフランクにしてるのがすっごく不思議だった。話題として割とポピュラーなんだなあっていうのが。 学生の頃、何部だった?とか、どんな勉強が好きだった?とかならしっかりくるんだけど、卒業した大学の話なんてしたところでなにがおもしろいの???いちおう私も大学出てるけどそれ以上でも以下でもないしな???っていう違和感。 この物語の本筋からはズレている感想だけど、学歴コンプが熟成された側の人間が起こした犯罪、という感じがする。



























