チョルノービリ・マニュアル
18件の記録
プキ@pooky2026年8月29日読み終わった著者が膨大な資料にあたり、現地に足を運び、関係者に話を聞いて書きあげた重要な作品。 読み通せるか不安だったけれど、途中まで読んで、これは絶対に最後まで読まないといけないやつだと感じた。 そもそも公式発表で死者54人の時点で国の態度は知れたものだけど、冷戦下のそれぞれの国の思惑、核開発を進めるための米国の安全神話作り、WHOまでもが事故の影響を低く見積り、子どもの甲状腺がんの爆発的増加が原発事故の影響だと認めるのに7年もかかっていること。 世界中の権力者がみんなで原発事故の被害をごまかし続けてきたことに、大きな衝撃を受けた。権力者の思惑の中で、市井の民の命はとるに足らない。 また当時の社会主義国家への大いなる侮り(資本主義国家より劣っている)から、ソ連で懸命に従事する科学者や医師らの主張をまともに受け取らなかった。そのような世界であったことには、私自身も生々しく身に覚えがある。 その中で、人生を賭けて本当の被害を世界に伝えようと尽力した数々の「市井の勇士」の話が尊い。
プールに降る雨@amewayamanai2026年6月9日読み終わった第十二回日本翻訳大賞の大賞作。 1986年に起きたチョルノービリ原発事故の約30年後を調査したルポルタージュ。 いかにソ連政府が被害を過小評価し隠蔽しようとしてきたか、現地に住む人びとが放射線降下物の危険に晒されてきたかの記録。 そして、それらが現在進行形の問題であることは、言わずもがな日本に住む自分にも無関係ではない。


















