昭和16年夏の敗戦
46件の記録
- 夏至@pixied82026年8月14日読み終わった終戦記念日を前に読み終わった。元はと言えば何も知らずふらりと観た映画『開戦前夜』にひどく心が動いて、エンディングで知った原作も読みたくなった。こちらはフィクションではなくノンフィクションなんだ。映画では研究所周りの人物は仮名というかフィクションキャラクターだったため映画とは一致しなくて、なかなか役職と名前が覚えられない。それでもリアルな内閣の開戦状況と研究員の対比が面白くどんどん読んでしまった。 私は映画にも増してリアルな内閣の方をより興味深く読んだ。東條に対して、世界の悪人に名を連ねるイメージしかなかったが、天皇に忠実に開戦せずに済むように奔走するも、転がった石を止める程の力もなく、泣きながら悔しがるエピソードはかなりイメージと違っていた。とはいえ、元々開戦派なので、始まってしまえば、思ったよりもうまく行った初戦とプライドから戦争を止める選択肢がなくなってしまったのだろうとも思うけれど。 最後の章でまとめられているように、誰かが戦争をやることを決めたというよりも、それぞれの官僚が事務仕事として、求められるものの空気を読み、仕事をこなした結果、淡々と戦争へ突き進んでいったという件が怖かった。今の日本でも大いにありうるだろうと思った。 肝心の総力戦研究所についてはリアル内閣の方ほど情報がないせいもあり、映画のフィクションに比べると物足りなさを感じる。それに映画とは違って割と早い段階から反対派が多く戦争すべきでないという結論が出ていたものの、教官が戦争にならざるを得ないような条件付けをしてシミュレートを進めていたようだ。これだけ的確なシミュレーションできる逸材がいることに希望を見出すことができるとも言えるし、それが正しく決断する集団にいなければ何の意味もないとも言える。 最後の猪瀬さんと石破さんの対談も良かった。石破さん、自民党ないでは全然人気ないけどさ、ちゃんと良い意味でも政治家という感じがする。

ひろ子はん@fight-hiroko2026年8月12日読み終わった#昭和16年夏の敗戦 #猪瀬直樹 #中公文庫 断捨離中の先輩からいただいた本。 昨年のドラマを見た所長のご遺族が訴訟を起こされて、判決が出る前に上映とは何ともNHKらしいƪ(˘⌣˘)ʃ…ってのはさておき。 怖いというより、え?そういうレベルで進むの?という驚きと腹立たしさ。 数字合わせは、融資を受ける時の書類くらいにして欲しいし、大和魂なんて数値化できんものを判断材料に入れんといて欲しい。 それと「空気」「雰囲気」「ムード」のせいにしたらあかんやろ!ということも。 犯人探しではないが、空気の正体というか、その空気ができるメカニズムを理解せんと【あやまちの相似形】は繰り返されるのでは… 東條英機のご遺族が大変な思いをされていたことは全く知らず、胸が痛んだ。 これからの若い人にも読んで欲しいかな。
海潮音@sanpintea1202026年7月26日読み終わったまた読みたい官僚たちが見ていた世界と、あのときの庶民の見ていた世界にこんなにもズレがあるのかと思うと、ものすんごいやるせないけど、これが現実か…。なんなら今も昔もこれからもそうなんだろうな…と悲しくなってくる…

碧の書架@Vimy2025年10月16日まだ読んでる2025年8月のNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」が良い出来で(キャラ変には思う所があるけど)、積読から引っ張り出した。 更に、石破首相の戦後80年談話にも登場し、それが小泉元総理からぜひ読めと勧められたからだという記事を見た。友人は書店で新本を買おうとした所「岸田元首相推薦」の帯がついていて買う気を無くしたとのこと…wそんなに多くの政治家たちが読んでいる本なのだろうかw 出だしが「プロローグ」から始まり、登場人物が会話し進んでいく小説っぽい書き方で、何だか創作のように感じるけれど、ノンフィクションなんですよね。あと、ちょっと句読点が多くて息継ぎが頻繁な感じの文章で、読んでて私は息切れ感がありなかなか進まず…w 内容はとても興味深いです。誰もが必敗と分かっていながら開戦を止められない恐ろしさ。それが運命とか時流というものなのか、今でも人間はそういうものに絡め取られてしまうんじゃないか、というか現在進行形で流されているんじゃないか、なんて色々考えますね。






為田裕行@tamehiro2025年8月20日読み終わった先週末のNHKスペシャル「シミュレーション」を見て、原作の『昭和16年夏の敗戦』を再読。東條英機の描き方がよかったな、と思っていたのだけど、原作でもしっかり言及されていたのだな。前は、「なんで総力戦研究所の成果を無視すんの?」という思いが強すぎたけど、無視する側にも事情もある。「権力をもつ者には責任がある」は、本当にそう。

semi@hirakegoma2025年7月19日読み終わった本当に読んで良かった。閣僚が会議の中で戦争に向かっていく様子、戦争を止められなかった後悔に胸を締め付けられる。 石油の計算量に対し、結論ありきでどんどん希望的な数値に変えていって会議で決議される様子は普段の仕事でもよく見る光景。「数字が独り歩きする」現象が決定打を与えていること、それを媒介した人は縦割りの官僚主義で罪の意識が薄いこと。ハッとさせられることばかりで途中からページをめくる手が止まらなかった。プロセスに注目すると、戦争時代に行われたことが、社会の中で繰り返されているように思う。 本当に良い内容だったが、若い頃に読んでも響かなかっただろう。当時の総力戦研究所員と同年代になったことで、より身に沁みる読書体験になった。





































