昭和16年夏の敗戦

15件の記録
- 為田裕行@tamehiro2025年8月20日先週末のNHKスペシャル「シミュレーション」を見て、原作の『昭和16年夏の敗戦』を再読。東條英機の描き方がよかったな、と思っていたのだけど、原作でもしっかり言及されていたのだな。前は、「なんで総力戦研究所の成果を無視すんの?」という思いが強すぎたけど、無視する側にも事情もある。「権力をもつ者には責任がある」は、本当にそう。
- semi@hirakegoma2025年7月19日読み終わった本当に読んで良かった。閣僚が会議の中で戦争に向かっていく様子、戦争を止められなかった後悔に胸を締め付けられる。 石油の計算量に対し、結論ありきでどんどん希望的な数値に変えていって会議で決議される様子は普段の仕事でもよく見る光景。「数字が独り歩きする」現象が決定打を与えていること、それを媒介した人は縦割りの官僚主義で罪の意識が薄いこと。ハッとさせられることばかりで途中からページをめくる手が止まらなかった。プロセスに注目すると、戦争時代に行われたことが、社会の中で繰り返されているように思う。 本当に良い内容だったが、若い頃に読んでも響かなかっただろう。当時の総力戦研究所員と同年代になったことで、より身に沁みる読書体験になった。