触発する言葉
47件の記録
一年とぼける@firstareethe2026年10月4日読み終わった感想相変わらず竹村和子さんのあとがきという名の素晴らしい要約、解題を読まなければ(読んでもなお)難しい。ヘイトスピーチと表現の自由を中心とした「発話」を巡る行為(体)と権力との緊張関係、それにまつわる全方位的批判、またそれと矛盾するかとも思える程の循環に見紛えるこんがらがった(攪乱された)省察。あとがきや解説にある様に、基盤の解体を企図するバトラーの論述は共通理解への忌避にさえ思える程に分かりづらく読みづらくもあった。訳者あとがきに 「一般的に言っても、「常識(コモンセンス)」の壁を突き破ろうとする思考は、その含意のすべてを読者が瞬時に理解し同意して、新しい「常識」、新しい「共通理解」へと導くものにはなりにくい。事実バトラーが批判の眼を向けているのは、本書でも明らかにされているように、まさにこの「共通理解」や「常識」の陥穽であり、その表面上の安易さである。」p314 とある。バトラーの文章が読者にとってある種ままならないこと自体に意味があるとも言える。ままならない読書の中で拾えた意味や理解から、上記の引用に賛同したい気持ちも強くあるが、「常識」へのチャレンジとしての悪文性以上に、単純に悪文書きだという要素もあるんじゃないだろうか。悪文性から勝手に作者の価値を見出してしまうのは、心酔と同義だと思うので、この悪文についての切り分けには思い悩む。読んだ中で感じたままならなさは、どこまでが常識が揺さぶられた経験だったのだろう。 2020年に追加された序文を読後に改めて読み直すと、『触発する言葉』当時の言論・社会空間の土台と考えていたものが、特にトランプ登場以後の世界では崩れてしまったとバトラーは捉えているのだろうと思う。基盤の解体を企図した文章は、その土台を崩された現代においてどの様に機能するのか。読者は読みながら、文意そのものの再構成を強制される。正直、研究者ならまだしも一読者にはあまりにハイコンテクストで荷が重いと思った。これなら正面からジェンダー・トラブル文庫化してくれた方が、と思うけどあっちはたぶん文庫化しなくてもまだ売れてんだろうな…。
Ryu@dododokado2026年5月11日読んでる平和なデモが国の核心を攻撃していると言われ、暴力的で脅威的なものとして、もしくは「暴動」として説明されるとき、そこに作動している言葉の触発的な力をめぐるある幻想が伝達されている。人種主義を批判すれば、それは何かしらの魔法の力で白人の企業を倒産させるし、レイプへの批判は、何かしらの想像上の力によって去勢という極端にまで至るし、パレスチナにおける平等の要求はすなわち、イスラエル国家の「破壊」となり、トルコについての反体制的な意見の表明は「反逆罪」とみなされる。このどの場合にもーほかにも多くあるのだがー傷を受けたというまさにその主張が、反対意見の表明というまさにその行動が、公的な言説のうちで、国家権力による抑制が必要な暴力もしくは混沌の激発へと、変身するとまでは言わないにせよ、変形させられるのである。ところが明確に人種差別的で、反ユダヤ的で、ファシズム的な発話は、経済学者のミルトン・フリードマンによって規定された意味での「自由市場」を支えるのみならず、民主主義的な自由と、暴力や侮辱から保護されたいという正当な主張を抑圧するための(いまやますます軍事化した)普察力の使用と共存する、「思想の自由」の一部なのである。(ⅹⅷ)
はるか@halorso2026年5月7日読み終わった1月以上うんうんなりながらしがみついて読んだ。(懐疑論や他の本も読みつつ) 希望と絶望(というか途方もなさというか抵抗の難しさにめげそうになること)の交互浴のような時間だった。
檸檬🍋@mitternacht262026年4月2日買った読み始めた帰り道、電車の中で少しだけ読んだ。 他にも最近読まないといけない本がたくさんあるのでしばらく積読の山の上になりそうだけど、絶対読むぞ!!
檸檬🍋@mitternacht262026年3月26日手元に欲しい読みたいと思いつつ単行本では高いし、図書館で借りれる期間で読める自信なかったのでどうしよっかなーって思ってたので文庫本化めちゃ嬉しい!!買わねば!!!
Takahiro Hirano@taka_1642026年3月17日買ったバトラーの名著の文庫化。装丁に書かれた「なぜ言葉は人を傷つけることができるのか。なぜ言葉は社会を変えることができるのか」というコピーが気になって購入。

















































