伊藤野枝集

伊藤野枝集
伊藤野枝集
森まゆみ
岩波書店
2019年9月19日
19件の記録
  • 紺
    @kon_
    2026年6月20日
    伊藤野枝。1895年に生まれ、1923年に憲兵隊によって拘引され、激しい暴行の末に絞殺され井戸に遺棄されたアナキストにして婦人解放活動家/作家。 二十八年の短い生涯をまさしく嵐のように駆け抜けた野枝の足取りを創作・評論・書簡で辿りながら、ほとばしるような彼女の言葉にはげしく胸を打たれた。 わずか17歳にして綴られた、 『すべての迫害、圧迫、に怖じて、おどおどと不安ななまぬるい生を送るより、刹那も強く弾力ある、激しい生き方を私は望ましいと思う。』 という言葉が、彼女の人生を象徴するよう。 特に評論「禍の根をなすもの」「内気な娘とお転婆娘」では彼女のフェミニストとしての思想の先進性に驚かされる。 〈今日までの女は、何のために、どういう目的で教育されて来ているでしょうか? 女を育てる人々はただ男の妻として、出来るだけ高価に売りつける事しか考えては居りません。女は、出来るだけ男の要求に応じる事の出来るように、大事にされて育てられているのです。大抵の若い娘の夢は、みんな、自分の未来の、男を対象にした夢ばかりです。それがあたりまえの事とされているのです。人間としての自分の将来を考える事は、不正規な事としてあるのです。〉   〈けれども、その女の弱さは何処から来たのでしょうか? 女は、弱くあれ!と育てられて来たのではないでしょうか? どんな男の傍におしつけられても、その男に自分の一生をまかさねば生きて行く道はないのだというように惨めな運命を、よくよくのみ込ませられているのではないでしょうか? (中略) 処女には、「拒絶」という事は教えてないのではありますまいか? 「拒絶」の代わりに、その保護者は「隔絶」をもって間に合わせているのではないでしょうか?〉 〈他人の娘がどれほどひどい屈辱を被っても、否、時によれば平気で他人の娘の節操を犯す人達が、自分の娘の節操に関する場合には何故あれほど騒ぎ立てるのでしょうか? これが富裕な人々の贅沢な手前勝手でなくて何んでしょうか。〉 〈理屈の上では、現在女学校などでも、ただ一ずにおとなしい、淑やかだというだけでは済まない、非常時に際して充分適当な態度をとれるようしっかりした女にならなくてはいけないというような事も教えます。しかし実際には、みんなおとなしいすなおな一方の女にしようとします。そうした風な女を尊敬するように仕向けます。 (中略) 総ての点で自分の考えなどはどうでもいいような、決断のにぶい、従属的な傾向を帯びた女の方が歓ばれます。そして出来るだけそういう風に仕込まれます。〉 野枝は故郷で嫁がされた家をわずか数日で出奔し、高等女学校時代の教師と結婚。女性解放運動の原点として知られる雑誌『青鞜』に出会い作家となり、さらにその夫を捨てて、アナキスト大杉栄との「多角恋愛」に身を投じていく。 一見するとスキャンダラスな奔放さにもうつるその行動(実際、私は本書を読むまで彼女のことをそのように捉えていたところがあった)の中にあっても、彼女には彼女の葛藤と苦しみ、戦いがあったのだと端々から窺い知れたことも良かった。 まだまだ彼女の足跡を追いたいと思わせてくれる一冊。
  • 紺
    @kon_
    2026年6月15日
    『けれども、その女の弱さは何処から来たのでしょうか? 女は、弱くあれ!と育てられて来たのではないでしょうか? どんな男の傍におしつけられても、その男に自分の一生をまかさねば生きて行く道はないのだというように惨めな運命を、よくよくのみ込ませられているのではないでしょうか?(中略)処女には、「拒絶」という事は教えてないのではありますまいか?』 (p.302) 1923年に書かれたとは思えない。 ほとばしるようなフェミニズム。
  • 紺
    @kon_
    2026年6月15日
    最終章は、彼女の最後のパートナーであり、共に憲兵団に捕らえられ惨殺されたアナキスト・大杉栄との往復書簡。 社会に横たわる矛盾をまっすぐにまなざし、臆す事なく糾弾してきた彼女の鋭くとがった剥き身の刃物のような文章を一章、二章と読んできて、17の頃から彼女を見守ってきたような気になっていたところに、この三章で彼女の心の柔らかくみずみずしい部分に触れ…思わず涙がこぼれてなかなか読み進められません。
  • はな
    はな
    @hana-hitsuji05
    2026年6月15日
  • ぺんぎん
    @penguindayo
    2026年6月15日
  • 紺
    @kon_
    2026年6月11日
  • 紺
    @kon_
    2026年6月11日
    28歳の若さで憲兵隊によって虐殺された、アナキストにして婦人解放活動家/作家、伊藤野枝。 『すべての迫害、圧迫、に怖じて、おどおどと不安ななまぬるい生を送るより、刹那も強く弾力ある、激しい生き方を私は望ましいと思う。』 17歳で書かれた一文が、まさしく彼女の燃えるような短い生を象徴していて息をのむ。
  • すゆ
    すゆ
    @suyu12
    2026年6月11日
  • あやせ
    あやせ
    @jojosbr1204
    2026年1月2日
  • くっぺ
    くっぺ
    @kuppe55
    2025年9月8日
    本人の文章にも少し触れよう
  • 8月17日よりスタート。 まだ数ページだけど圧倒されています。 買って良かった一冊になりそうな予感。
  • Julia
    Julia
    @000book000
    2025年6月10日
  • akamatie
    akamatie
    @matie
    2025年3月19日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年3月18日
  • yoshi
    yoshi
    @yoshi
    2025年3月7日
  • 鷹緒
    鷹緒
    @takao_tanka
    2025年3月7日
    COTEN RADIO 伊藤野枝編を聴き終えたばかりなので、気になります!
  • 湖上
    湖上
    @l_etranger
    2025年2月1日
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