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@ho-log
  • 2026年8月31日
    飛ぶ教室
    飛ぶ教室
    題名だけずっと知っていた「飛ぶ教室」。 内容はとても読みやすくて良い話なのに、どこか不穏な空気が漂っているなぁと不思議な気持ちを感じていた。 訳者あとがきで、「ナチス政権によりケストナーの本は禁書とされた」と書かれているのを読んで納得した。 クリスマス前後の子供たちが送る、暖かい物語のあちこちに、戦争の時代を風刺する言葉が散りばめられていることに気づくとぞくっとした。物語の中で、ノートが焼かれるシーンはケストナーの本が目の前で焚書された実話が元になっている、らしい。もう一度読み直したい。
  • 2026年8月22日
    モモ
    モモ
    1970年代に書かれた、ことが信じられないくらい刺さる言葉がたくさんあった。 あとがきに、 「わたしは今の話を、過去に起こったことのように話しましたね。でもそれを将来起こることとお話ししても良かったんですよ。」と記されていた。 まさに現代は、エンデが書いた“灰色の男たち”に支配されているようではないか、と思ってしまった。 私は時々ふと、私たちは自分が処理できないほど多くの情報を、世界を知ろうとしすぎているのではないか?と批判的に思ってしまう時がある。 そんな、もっと多く、もっと広く、もっと早く、を際限なく求めてしまう現代人の足を止めて、本当に大切なことってなんだったっけ?と考え直させてくれる。落ち着きと暖かさを与えてくれる本。何度も読み返したい。
  • 2026年7月20日
    幽霊たち
    幽霊たち
    一番最初の純粋な感想は、ホワイト(ブラック)気持ち悪い!だった。でも、よくよく読んでいくと、ブラックを観察することでブルーは自分を観察することになっていて、というか、そもそもブラックってブルーの内面を外在化したものなんじゃないか?いやいや、それはないか。リヴァイアサンのマリアターナーみたいに、他人に見られることで自分を作る、そういう芸術としての報告書ってこと?とわけがわからなくなった。薄い本なのにわけがわからなくて面白かった。もう少しちゃんとした読み方があるんだろうけど、今はこれでいい。そのうちもっと深く読めたらいいな。気持ち悪かった。
  • 2026年7月5日
    リヴァイアサン
    リヴァイアサン
    喫茶店で読んでいて、涙が止められず恥ずかしい思いをした。友人二人の、お互いに大切に思い遣っているのに、少しずつ世界が分かれていく様子が、悲しかった。サックスの行為は褒められたものではないけど、何してんだよ、と切り捨てることも難しい。主人公の、破滅に向かう友人を止めることができないもどかしさが、苦しかった。
  • 2026年2月25日
    生きとるわ
    生きとるわ
    横井に騙され続けて自分の人生を崩壊させてゆく主人公(岡田)をみていて、なんでそんな明らかな詐欺に何回も騙されるんだ、と思いながら読んでいた。後半で示されているように、岡田は岡田で、横井に騙されることを、自分の人生が他人のせいで壊れていくことを求めていたように見える。それに気付かないふりをしながら取り返しのつかないところまで落ちて行くのは、異様に見えたけれどとても人間的にも見えた。岡田はただ優しいのではなくて、自己犠牲という快楽、に甘んじているだけ、という見方もできる。俺に与えることで岡田も何かを得ている、だから俺たちは友達でいられる、という言葉がしっくりきた。 主人公が常に苦しい状態に追い込まれてゆくのでハラハラして、この本を読んでいる間はずっと薄暗い不快感があったけれど、時々入る関西弁のツッコミで少し緩和された。奥さんとのささやかな幸せを感じていたり、それが壊れてゆくシーンは読んでいて苦しすぎたのでもう二度と読みたくない。心理描写が細かくて入りすぎてしまう、しんどかったけど、とても面白かった。
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