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くが
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@mnz
社会問題・宗教・思想系の本の読書記録。
  • 2026年6月27日
    貧困と地域 - あいりん地区から見る高齢化と孤立死
    あいりん地区→公的機関が使う言葉 釜ヶ崎地区→民間団体が使う言葉 この本は2017年の本で、西成の街は当時と今とでは風景がだいぶ変わっている。先日私が西成を歩いたときは公園(四角公園)でママと幼稚園児が遊んでいる姿も確認され、もちろん公園にテントを建てて暮らしてる人も見られない。もはや本書は一昔前の西成の風景を知るための歴史書なのかもしれない。なお著者も西成で活動はしているようだが本書はルポルタージュ風ではない。数々の先行論文を引用して整理したような形。ルポ・潜入・探訪系を求めるならば刺激は薄いかもしれない。
  • 2026年6月25日
    ねこあつめ・読書ノート
    あいつぐ差別事件 一九八一 中学・高校での生徒同士の差別事案が多く記録されている。その子らも親から聞いて知るみたいだ。1981年に15歳だった子も今では60歳くらいだし、当時の親は鬼籍に入られた方もいるだろう。差別は当時とは形を変えつつあるし、差別に限らず世の中のいろいろなものが変わったのを実感する。 ちなみにこの本の表紙は金城実さんのレリーフ作品。同志社国際高校の修学旅行でアトリエ見学がコースに入っていることで、最近また氏の名前を目にすることが増えた。
    ねこあつめ・読書ノート
  • 2026年6月19日
    ねこあつめ・読書ノート
    『あいつぐ差別事件 一九八〇』
部落解放同盟大阪府連合会編、1980年12月20日発行、定価500円。Amazonマケプレで1185円で入手。 「全国のあいつぐ差別事件」以前から大阪府連で出ていたシリーズ本。目次には「曹洞宗・町田差別発言」「『地名総監』糾弾の闘い」「『身元調査』糾弾の闘い」などが並び、1980年前後の界隈の空気が一冊でわかる。 内容は部落差別に限らず、さまざまな差別事例を収録している。特に「教育現場での差別事件」はなかなかエグい。同和地区出身を明かした教員への生徒からの部落いじり、障害のある子どもへの仲間はずれ、その子と親しい児童や付き添う親への嫌味や悪口など、現在のネット暴露系で可視化されるようなエグい事例が、少なくとも45年前から存在していたことがわかる。
    ねこあつめ・読書ノート
  • 2026年6月19日
    ねこあつめ・読書ノート
    (検索に引っかからない本の感想はここでやっていく予定…)
  • 2026年6月19日
    ねこあつめ・読書ノート
  • 2026年6月18日
    差別する人の研究
    差別する人の研究
    「部落問題の授業でレポートを課すと、ネット上の『部落の地名リスト』に友だちの住所をあてはめて、部落かどうかを調べてみた、というレポートが出てくるようになった」(129p)という教員仲間の話から、著者はその仲間からレポートを見せてもらい、「知識不足と無自覚が差別を拡散するのである。」と結論づける。そういう記述があった。 いや、そもそもそのレポート課題の指示がまずかったんじゃないかな。結果的に学生さんに特定班ごっこさせてしまったわけだし。学生さんの知識不足とか無自覚とかを指摘するのもいいんだけど、先生方も講義計画はもっと慎重に立てたほうが良かったのでは(その点の反省も論考に含めるべきでは)と思いました。
  • 2026年6月12日
    全国のあいつぐ差別事件(2000年版)
    全国のあいつぐ差別事件(2000年版)
    今から四半世紀前の事件集。当時は現在のアホバカボケと同じ感覚で部落差別用語が使われていたような感じを受けた。実際に私の身の回りでもそうだったかもしれない(過去のことなので記憶も曖昧なのだが)。 クロスワードパズルの月刊誌に、「士農工商の下の地位」という設問でワードを書かせる事例があったそう。こういうのはチェック体制もほとんどないだろうから、一個人の人権意識が試される場面だろう。(さすがにそれはいかんやろ)と思いつつも、どこか他人事じゃない感じがしたのであった。
  • 2026年6月10日
    全国のあいつぐ差別事件 2003年度版
    今から20年前の差別事案。今では見聞きしないような差別ワードを羅列する事象が多く報告されている。昔の2ちゃんにあった差別スレも載ってて資料価値も高い。本文中にはネット上の「いちごえびす」という掲示板がよく出てくるが、それきっと「いちごびびえす」のことだろう。中の人に匿名掲示板事情に詳しい人がいたら、匿名掲示板の差別事案の多すぎるあまり本の厚さも軽くこの3倍以上にはなってたのかもしれない。それだけ当時はむちゃくちゃでした。
  • 2026年6月7日
    同和教育実践: 新たな人権教育の創造
    同和教育実践: 新たな人権教育の創造
    佛教大学の教職課程のテキストのよう。ざっくり分けて同和教育のパートと部落史のパートに分けられる。 部落史のパートは中世の賤民の種類が解説してあって、他の部落史の本を読むときの参考になりそう。 同和教育のパートは解放運動寄りの視点を感じる。例えば90ページに社会科学習指導案が載っているが、「今なお残っている『けがれ観』についても話し合い、そのような差別感覚を否定する。」「功績が正当に評価されなかった当時の世の中の風潮『けがれ観』について不合理を感じることができる。」とあり、事実を紹介して考えさせるというよりは持っていくべき方向があらかじめ設定された授業という感じがする。
    同和教育実践: 新たな人権教育の創造
  • 2026年5月24日
    双書解放教育の実践〈第1〉解放運動と教育
    貧しくて子どものうちから働かねばならず、学校にも通えずに読み書きができない。読み書きが出来ずに大人になって、子どもの学校のプリントが読めなかったり、役所の手続きの書類も書けないなどさまざまな不都合がある。識字学校の取り組みの話と、学習して行政への生活改善の要求運動をする話が書かれていた。
  • 2026年5月23日
    人権教育への招待
    人権教育への招待
    最後のほうのページに出てくるAさんの父に対する振り返りがどうしても気になる。 以下引用 「ああ、お父さんは免許を取りに行くことが差別との闘いやってんね」て(先生に)言われて、ハッとした。父親は学校にも行かんと大きうなった人で、ゴミとりの仕事のために車の免許をとらなあかんようになった。 私は、自分の父親を、博打をするし、仕事やれへんし、お母ちゃん叩くし、酒飲んだらひどいしとしか見てなくって。生まれて初めて、赤の他人から自分の父親を褒められて、私、びっくりして。ああ、そんな見方もあんねんなと。私は父親のあかんとこばかり見てたけど、「お父さん、頑張りはったんやな」と言われて、それがすっごい嬉しくて。 引用以上 補足すると、これは同和地区の家庭のエピソード。 親の尊厳回復を描くにしても、DVが「父の苦労を示すイベントの一例」みたいに描くのは危ないな。これ人権教育のテキストやしなぁ… 父が社会のなかでいわれなき差別でとても苦しんだのは事実だろうけども…
  • 2026年5月19日
    差別なんてなくせない
    差別なんてなくせない
    『同和問題』にとりくむ宗教教団連隊会議 の話が特に印象的だった。宗教が関与した差別というと「観無量寿経」に出てくる旋陀羅の問題や、世界宗教者平和会議の日本参加者の発言が思いつくが、妙法蓮華経普賢菩薩勘発品二八にもハンセン病を仏罰とする内容があると。歴史のある宗教は、経典がつくられた時代と現代をどう繋げるかという問題が生じるものだなと再認識した。
  • 2026年5月19日
    差別なんてない
    差別なんてない
    四天王寺大古本祭りで購入。平成3年発行。 部落差別が主題だがそれ以外にも民族差別や障害者差別なども取り上げている。 本書の感想としては、狂犬病が日本にも存在していた時期に野犬を捕獲していた「予防員」の語りが貴重だった。犬殺しとなじられたり塩を撒かれたりする。「狂犬病から県民の生命を守る神聖にして尊い仕事。誰にでもできるというものではない」という副知事の言葉に含まれる『暴力性』。(被差別民だからできるということか。立派な仕事だと言うわりに我々をそのように扱っていない。…等) 狂犬病政策との関連は知らなかった。
    差別なんてない
  • 2026年5月10日
    中世の被差別民
    登録したのはちょっと違う本かもしれない。実物はこれ。 中世の被差別民とあるとおり、勧進・三昧聖・鉦打ち・鉢叩きなどといろいろな職業?職能?の人が出てくる。歴史専門書なので辞書的な「勧進とは」みたいな解説はない。そういう読者層は想定していないのだろう。 印象的なのは、武者も特に貴族が支配的な時代には蔑視されたそう。理由は2点で、まず地方に領地を持つ田舎者であること、それから武者は殺人をすることで貴族に仕えるという役割からだと。この話は平安貴族の時代を指しているようだ。 しかし武士と貴族の関係と言えば、水戸黄門シリーズの麻呂がニコ動でバズっていた時期、水戸黄門の切り抜きで悪役の麻呂が黄門一味に対して「田舎侍にとやこう言われる覚えはないわ!!」と啖呵を切る場面がネットに上がっていたが、あれは私の想像以上にガチだったのかもしれない。ふと思い出した。
    中世の被差別民
  • 2026年5月3日
    部落産業の現状と課題 (1981年)
    四天王寺大古本祭りで入手(400円)。 手工業としての皮革産業が飛鳥時代に起こり、戦国・江戸時代に発達し、明治期以降は軍需を満たすために大資本の機械制が台頭するようになった。その結果、皮革産業は近代的な大企業と零細手工業(こちらが本書のタイトルに関連するものである)とに明確に分かれていった。本書の前段部分はこのような内容と私は理解した。皮革だけでなく、多くの産業がこのような大資本と零細に二極化しているのではないか。改めて意識させられた。 後段は食肉の話や、農業地域における出荷用段ボールの需要を背景に、行政が段ボール工場を設立する話があった。肉に関して言えば、海外はブロック肉が主流なのに日本はスーパーに並ぶのは薄切りの肉。これは意味があって、江戸時代に農耕用の牛が食肉として利用されることになったとき、肉を薄くスライスすれば美味しくいただけるという食肉産業の歴史が産みだした知恵なんだそう。そう聞くと、牛丼屋の牛丼をいただくときにも先人の工夫の積み重ねを感じて大変ありがたく思えます。
  • 2026年4月6日
    宗教と部落問題
    宗教と部落問題
    1979年(昭和54年)に世界宗教者平和会議で、全日本仏教会理事長の町田宗夫(曹洞宗宗務総長)が「日本には部落差別はない」と発言(町田発言)した[Wikipediaより]件に関して、解放同盟とは異なる立場から考察した本。解放同盟の路線に異を唱える論調。当時からこのような意見もあったのかと驚いた。後半には幕末から明治初期にかけての差別戒名の研究もあり、被差別民が必ず差別戒名になるわけではなく、わりと住職の裁量によるところが大きいようだ。
  • 2026年3月30日
    全国のあいつぐ差別事件 2017年度版
    全国のあいつぐ差別事件 2017年度版
    2016年度に起きた差別事案をまとめた記録。結婚、対人関係、住宅購入といった場面で差別が可視化されやすいという指摘(上原善広の著作で見た記憶がある)が、本書の事例からも裏付けられているように感じた。 約10年前の出来事ではあるが、市役所に問い合わせる事例が現実に存在することに、問題の根深さを改めて認識した。こうした行為は行政の窓口で可視化され、指導の対象となり得るが、その一方で制度の限界についても考えさせられる内容であった。
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