

にんじん
@taroimotaro
読みたいものを読むにんじんです。
食わず嫌いはしないようにしたいです。
使い方模索中(*‘ω‘ *)
- 2025年8月26日厳冬之棺孫沁文,阿井幸作読み終わった上海郊外の洋館に暮らす陸家。その長子の陸仁が敷地内の半地下の貯蔵庫で殺された。だがその現場は、大雨で入口の階段が水没し、誰も出入りできない“完全密室”だった。 ----------------- 早川書房80周年セール購入品③ 初の華文ミステリー。表紙とタイトルが好きな雰囲気だったので購入。 登場人物リストや家系図、館内図、部屋の間取り図などなど、色々載ってるのでわかりやすい。 中国で「密室殺人の王様」として知られている作家さんらしく、密室殺人が次々起こる展開に、終始ドキドキしながら読み終えた。 トリックは大胆で、現実的に実行可能なのか?と少し首をかしげる部分もあったけれど面白かった。 ⏳3時間14分で読了
- 2025年8月22日怪の帖 美喰礼賛宿屋ヒルベルト読み終わったフランス料理のコースになぞらえて出される奇譚のフルコース本。 “アペリティフ”はお酒にまつわる奇譚、“オードブル”は前菜や軽食の奇譚…と、最後の”カフェ”の飲み物の奇譚まで、全35話の食にまつわる不思議な話で構成されている。 ----------------- ヒトコワ系から心霊系まで、幅広く揃ってて大満足。 どれも印象的で、目次を眺めるだけで「あの話!」って思い出せるほど面白かった。 特にお気に入りは「厭な小鉢」「お迎えの間」「シドーサンの昼餐」「あるビルの夜想曲」。 今思うとヴィアント(肉まつわる奇譚)に好みの話が集中していたかも。 ⏳1時間25分で読了
- 2025年8月19日ストーンサークルの殺人M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わった猟奇的な連続焼死事件が、カンブリア州のストーンサークルで発生。3人目の被害者には、停職中の警察官ポーの名前が刻まれていた。ポーは分析官ティリーと凸凹コンビを組み、死体に隠されたメッセージの解読と犯人像に迫っていく。 英国推理作家協会賞ゴールドダガー受賞作。 ----------------- 早川書房80周年セール購入本② 前から表紙に惹かれていた作品をセールで購入。 ちょい渋の刑事が主人公で、物語の雰囲気は海外ドラマっぽい感じ。 キャラクターは個性的で分かりやすいものの、名前がちょっと覚えづらく、巻頭の人物紹介に助けられた。 場面が次々切り替わるので集中して読まないと置いていかれそうになるので注意が必要。 相棒のティリーがとにかく可愛く、彼女目当てに続きを買おうか迷う。 ⏳5時間で読了
- 2025年8月14日アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦うゲイル・キャリガー,川野靖子読み終わったヴィクトリア朝ロンドンを舞台にしたスチームパンク・ロマンタジー。特殊体質のアレクシアが、人狼のマコン卿と異界族失踪事件の謎に挑む。 ----------------- 早川書房80周年セール購入本① 吸血鬼や人狼などの異界族と人間、反異界族が共存する世界のお話。 正直、100ページくらいまでは退屈で「失敗したかも…」と思ったけど、吸血鬼の女王が登場してから一気に物語が加速して面白くなった。 シリーズは続いているが、単巻でも楽しめる。 想像よりもライトな読み心地で、ファンタジーや謎解きよりかなりロマンス寄り。タイトルから受ける印象と違うのでその点は注意。次巻はとりあえず保留。 ⏳3時間58分で読了
- 2025年8月7日マリアビートル (角川文庫)伊坂幸太郎読み終わった復讐のため新幹線に乗り込んだ元殺し屋。そこにはサイコパス中学生、凸凹殺し屋コンビ、そして不運な男が乗車していた。殺し屋シリーズ第二巻。 ----------------- 前作『グラスホッパー』よりも今作の方が個人的には好み。前作のキャラクターも登場するので、順番に読むのがおすすめ。 王子というキャラクターは好きじゃなさすぎて、彼が痛い目を見るのを楽しみに最後まで読んだ。 機関車トーマスの話がよく出てきたから、少し詳しくなった気がする笑 スピード感があって、だれることなく最後まで面白かった。 ⏳3時間43分で読了
- 2025年8月5日祭りと信仰の怖い話月の砂漠読み終わった民俗学的要素を絡めながら、日本各地の祭りや信仰に関する怪異譚を紹介。全38篇収録。 ----------------- ホラーというより、ちょっと不思議な話のほうが多かった。 1篇が短めで2分もあれば読めてしまうので、隙間時間に読むのもおすすめかも。 地域ごとに異なる祭りや信仰が、日本にはたくさん継承されてるんだなと改めて感じたし、それらがただの行事じゃなくて、人の営みと深く結びついてるのが印象的だった。 初めて知る祭りも多くて、読みながらちょっとした旅をしてるような感覚だった。 ⏳1時間18分で読了
- 2025年8月3日偽りの銃弾ハーラン・コーベン,大谷瑠璃子,田口俊樹読み終わった自宅の隠しカメラに映ったのは、2週間前に射殺された夫だった。 真相を追ううちに元軍人の妻が辿り着いたのは、愛と裏切りに満ちた衝撃の真実。 ----------------- 今年読んだ本の中で一番驚いたかもしれない。90%読み終えた時点でも真相にたどり着けず、ラストでは思わず声が出た。複雑に絡み合う人物と出来事が見事に繋がっていく構成に引き込まれ、ページをめくる手が止まらなかった。スリル満点の展開に引き込まれ、最後まで一気読み。面白かった。 Netflixでドラマ化もされてるらしい。この作者の他の作品も読みたくなった。 ⏳4時間18分で読了
- 2025年7月30日図書館の魔女 第一巻高田大介読み終わった鍛冶の里から来た少年と、声を持たぬ魔女による、“高い塔”から始まる異世界ファンタジー。 第45回メフィスト賞受賞作 ----------------- レビューを参考に、細かいところは流し気味にして「物語を追う」読み方で挑戦。 たしかにそのおかげで最後まで読めたけど、導入ゆえか大きな展開は控えめで、ハマるまではいかなかった。私には読むのに体力がいる作品だった。 とはいえ、重厚で緻密な世界観が好きな人には刺さる作品なのかも。2巻以降で本格的に面白くなるという声もあるけど、今回は一旦ここで一区切り。 ⏳3時間55分で読了
- 2025年7月23日グラスホッパー (角川文庫)伊坂幸太郎読み終わった妻を殺され、復讐の為に裏社会に足を踏み入れた男と殺し屋たちの物語。 ----------------- 殺し屋が当たり前のように存在するこの世界は、非現実的なのに、なぜか現実とも地続きに思えてしまう感じ。 殺し屋たちの中でも、自殺に誘導する“鯨”の存在は恐ろしく、一家皆殺しにする“蝉”よりも強く印象に残った。 登場人物たちはみんな、どこか死を引きずっているような雰囲気で、いつ誰が死んでもおかしくない緊張感が続いていて楽しめた。 続編はすでに購入済み。どんなふうに世界が繋がっていくのか楽しみ。 ⏳2時間22分で読了
- 2025年7月17日ホテル・インフェルノリンダ・ハワード,氏家真智子読み終わった炎を操る男×予知できる女のパラノーマルロマンス小説。 ----------------- イローナ・アンドルーズのHidden Legacyシリーズが好きな人には刺さると思う。あれより短めで軽く読めるけど、ちゃんとパラノーマルロマンスの醍醐味あり。 評価低めだったから心配してたけど、私は十分面白かったので次巻も購入予定。 次巻は今作のヒーローの弟が主人公っぽい?楽しみー。 ⏳2時間19分で読了
- 2025年7月14日継続捜査ゼミ今野敏読み終わった大学のゼミで未解決事件を再捜査。元刑事で元警察学校校長の教授と学生たちのチームが真相に迫る、ミステリー小説。 ----------------- 未解決事件を捜査するゼミが大学にあったら、参加してみたかったな。面白そう。 文章は軽快でテンポも良く、スラスラ読める一冊。 ただ、15年放置されていた事件にしては、真相に目を見張るほどの意外性はなく、警察の捜査の甘さが目立ち、不安と不信感が残った。 ⏳2時間7分で読了
- 2025年7月12日公爵さま、それは誤解ですリン・メッシーナ,箸本すみれ読み終わったイケメン公爵とオールドミスのタッグが繰り広げるヒストリカル・コージーミステリー小説第3巻。 ----------------- 今作も安定の面白さだった。凸凹なようで似た者同士な2人の恋が、ついに前進してて嬉しい。 主人公たちも大好きなんだけど、個人的なお気に入りはヒロインの叔母さん。あまりにも分かりやすい人物で、全部顔に出てるタイプで面白い。 あとがき読んだら次巻も面白そうなので早く買わなきゃなー。 ⏳2時間13分で読了
- 2025年7月8日脳男 新装版首藤瓜於読み終わった無表情で知能も身体能力も桁外れの男・鈴木一郎。 彼は連続爆弾魔の共犯者なのか、その正体とは。 第46回江戸川乱歩賞受賞作。 ----------------- タイトルだけ知ってて、映画も未鑑賞の状態で初読み。 導入のテンポが良くて引き込まれたけど、途中から少し温度が下がってしまい…。 それでも舞台が病院に移った終盤は加速して一気読み。 誰に感情移入するのが正解なのか、ずっと掴めずに物語を眺めていた気がする。 スッキリしない終わり方、続編で補完されるのかな? ⏳2時間58分で読了
- 2025年6月30日公爵さま、いい質問ですリン・メッシーナ,箸本すみれ読み終わった架空の恋人の死亡広告を出しに新聞社を訪れた主人公。そこで刺殺事件が起こり、イケメン公爵と再びタッグを組んで謎に挑むヒストリカル・コージーミステリー第2巻。 ----------------- やっぱりこのシリーズ面白い。 主人公のベアトリスの心の声が面白くて、いちいち笑っちゃう。 みんな真面目に頑張ってるんだけど、ちょっと変なところがあって、その空気感がクセになる。 公爵との恋愛もじわじわ進行中で、楽しみな要素。 次巻も購入済みなので楽しみ。 ⏳2時間17分で読了
- 2025年6月28日カーターフック屋敷へようこそギリアン・フリン,中谷友紀子読み終わった『ゴーン・ガール』の作者による短編のサイコスリラー。 風俗嬢兼占い師の主人公のもとに、裕福そうな主婦が相談にやってくる。 彼女を“いいカモ”と見て、嘘の「浄化」をするため豪邸へ向かうが、そこには不気味な屋敷と、明らかに様子のおかしな継子の姿があった。 ----------------- 60ページ程度の短編。ここからどう展開していくのか…と思ったら、そこで終わってしまい、何とも言えない読後感。 何が本当で、何が嘘なのか、最後まで分からず。とにかく継子のマイルズが怖い。サクッと楽しめる作品で良いんだけど、長編だったらもっと良かったなー。 ⏳38分で読了
- 2025年6月27日ワニの町へ来たスパイジャナ・デリオン,島村浩子読み終わったCIAの女性スパイが主人公。上司の命令で他人になりすましてド田舎に潜伏してたら、人骨事件に巻き込まれるお話。 ----------------- あらすじだけ見ると主人公が一番イカれてるかと思いきや、実際は町の住民たちがなかなかにファンキーだった。特に婦人会のメンバーは強烈。 イチオシシーンは、婦人会のドンおばあちゃんに「車が汚れるから」って理由で、裸にゴミ袋とスキーマスクを着せられるくだり。 正統派ミステリーというより、コメディにスパイスとして死体が転がってるタイプの作品。 面白かったけど、もっとぶっ飛んでたらより好みだったと思う。 ⏳3時間41分で読了
- 2025年6月23日ダレン・シャン / 1〔小学館ファンタジー文庫〕ダレン・シャン,橋本恵,田口智子読み終わった友を救うため、自ら人間であることを捨てた少年ダレン・シャン。吸血鬼としての物語のはじまり。 ----------------- タイトルだけ知ってた作品で、電子書籍でセールになってたので購入。初読み。 児童文学作品なのでひらがな多めで少し読みにくかったけど、内容は面白かった。 序盤のダレンの倫理観には不安を感じたけど、これが等身大の子どもっぽさなのかも? 終盤の家族とのやりとりには涙。 子供の頃に出会ってたらどハマりしてただろうなー。 ⏳1時間52分で読了
- 2025年6月8日読み終わった1919年、芦ノ湖に突如現れたロシアの軍艦は、一夜にしてその姿を消した。 芦ノ湖に浮かぶ軍艦の写真の謎と、ロマノフ王朝の影を御手洗潔が追う。 ----------------- 皇女アナスタシアの「もしも」の物語。 フィクションなのに本当にそうだったように感じられて、読みながら自然と涙がこぼれた。 派手な殺人事件が起きる話ではないけど、壮大な歴史ミステリーで面白かった。 ロマノフ王朝が話の中心にあるが、作中の解説が丁寧なので知識がない人も十分楽しめると思う。 御手洗潔シリーズは今作が初めてだったけど、予備知識がなくても問題なく読み進められた。シリーズの他の作品も買ってみようかな。 ⏳3時間20分で読了
- 2025年6月5日異人館画廊詩縞つぐこ,谷瑞恵読み終わった絵画に秘められた謎を図像学で読み解く、美術×恋のミステリー。 ----------------- 絵画は好きなので、テーマ的にはすごく刺さってる。でも、主人公・千景は少しクセのあるタイプで、私はちょっと距離を感じた。だからなのか、恋愛パートがあまり集中しきれなかった感じがあった。 とはいえ、まだシリーズは始まったばかりだし、すでにシリーズ最終巻までまとめ買いしてしまってるので、このあと世界観にもっと浸れたらいいな。 ほんのり恋愛の気配もあって、今後の展開に期待。 ⏳2時間9分で読了
- 2025年6月3日葬儀屋にしまつ民俗異聞 鬼のとむらい夏目レモン,夕鷺かのう読み終わった民俗学×ミステリーをテーマにした、全3編の連作短編集。 葬儀屋の弟と民俗オタクな兄がワケあり依頼に挑むお話。 ----------------- 3編それぞれが、鬼婆伝説・隠れキリシタン・冥婚と異なる題材を扱っていて、話ごとに雰囲気の違いも楽しめる構成。 特に冥婚の話は、それまでの雰囲気から一転して、オカルト寄りの展開になっていたのが印象的だった。 民俗学的なうんちくはわりとポピュラーなものが多くて、とっつきやすくて良かったと思う。 個人的に1番印象に残ったのは、未婚の死者は苦役の代わりに素手でタケノコ掘りをさせられるというもの。えー、酷くない?笑 ⏳2時間27分で読了
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