地下室の手記

12件の記録
- CandidE@araxia2025年8月22日読み終わった読書計画ではもう少し先の予定だったが、レーモントフ『現代の英雄』を読んだ勢いで、余計者の系譜として読みたくなった。相変わらずめっちゃ面白い。 当訳は、これまで読んだ中で最も、冒頭の主人公が理知的で自意識にも制御が効いているように感じた。これはこれでインテリという背景に整合しており、好印象だった。全体に分かりやすく、すっきりとしてとても読みやすい。文章のドライブ感も、人間としてイってしまった感じも、十分に味わえる。素晴らしい。 ただその分、他訳に比べてねっとりした低域は控えめで、自意識の諸刃の食い込みや神経症的な濁り、あの全てがガンギマったどうしようもない切迫感はやや希薄。良くも悪くも、一生後を引く猛毒は和らいでいるように思われた。読後感は一長一短。二、二が四。
- ねこさん@nekosan2025年3月13日読み終わったすごく面白い。主人公が現代に生きてたら多分Twitterしてる。 読み終わった。面白いが読みづらい。最初から最後まで人間ってこうだよな〜となる。読んでてあまりにも主人公の考え方や行動に心当たりがありすぎてしんどくなったけど、国も世代も違うのに共感できるのはなんだか感動した。
- らてちょこ@latecho_legal2025年2月20日読み終わったドストエフスキーの転換点となる気鋭の一作。 当時ロシアに押し寄せた合理主義は、今もなお様々な形で我々の前に姿を現している。 果たして、我々は「合理」を受け入れるべきなのか?