百年の散歩

14件の記録
- ヨル@yoru_no_hon2025年3月3日『たくさんの他人がまわりにいる。その一人一人と知り合える可能性があるのだから、都市には無限の可能性がある。でもこんなにたくさんの人がいて、自分の会いたいたった一人の人とは会えるんだろうか。時間を決めて、場所を決めて、待ち合わせして、約束の時間を楽しみにして、会った後は、そのととを日記に書いて、何度も思い出して、霞のように消えてしまいそうな出逢いをしっかり固めていとうとするのだけれど、都市は水のように指の間からもれて、人間たちは気体になって蒸発し、期待して、待っても、今日、あの人はきっと来ないだろう。』(p60より引用)