星の子

17件の記録
- 回寅治@Mawari_trahal2025年4月22日読んでる借りてきた本読みの壁(この本面白いというスイッチが入るまでのページ数を)を簡単に超えることができた。ちはるの中にある常識とか世界観の多くが「怪しい宗教」に刷り込まれているのをひしひしと感じる。ちはるは自分の環境にあまり疑いのない様子だったが、ところどころ変なメガネだったりなべちゃんとの会話だったりから、自分の環境をメタ認知できるようになっていると感じる。ひろゆきとの関わりでは人間に元来備わっている危機回避能力がちはるにはあるんだと気づかされる。急に醜形恐怖症みたいになった時、自分が一番醜いと見えたのはどうしてなのかがずっと引っ掛かっている。クラスからも家族からも疎外感を感じて、それぞれの場所に帰属する人を嫌ったため、クラスメイトや家族を醜いとしたのか。中でもどっちつかずでいる自分が一番気持ち悪い(醜い)ということなのか。なべちゃんと和解する頃から、この醜形恐怖が単なるビジュアル問題にシフトしていくことから、そういうことが考えられた。だんだんとちはるの見ていた家族が奇妙なものに思えてくるところまで読んだが、そのきっかけが南先生への恋慕というのが面白い。恋は盲目と言われがちなところを、逆に恋によって目が見えてきている。そこで不安定になるちひろの心情、まーちゃんの行方など、今後の展開と心情描写が楽しみ。
- 七@mi_sprout2025年3月28日読み終わった良い話風なのだけど、確かにちひろの両親や宗教の友達は良い人でちひろに愛情深く接しているのだけど、根底に宗教への盲信があるから気持ち悪く感じる。なべちゃんや新村くんといった外の世界の人たちもいて良かったと思う。
- 七@mi_sprout2025年3月27日読んでる衝撃的なシーンがないまま、どんどん異常になっていく両親、家族。淡々と書かれているのがよりリアル。 ひろゆきの残した寿司をお土産にと渡す異常性、受け取る異常性。
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ子供のために宗教にのめり込んでいく家族の話。 子供はどんな酷い目に合うんだろう、と緊張しながら読んでいたけれどその逆だった。『愛している』『繋がっている』からこその残酷さというか…。両親にとっては子供を傷つける気など全くなくて、子供もそのことを受容して『自分は大丈夫』と思えていることの報われなさ。読みやすい文体なのでするすると読めるのが更に罠!