やんごとなき読者
15件の記録
ゆい奈@tu1_book2026年2月13日読み終わった吠える愛犬を追って裏庭にやってきた女王陛下は、移動図書館の車と、本を借りにきていた厨房の下働きと出会う。その時にあくまで礼儀上に借りた一冊の本をきっかけに公務が上の空になるほど女王は本の世界にどっぷりハマっていくという物語。 女王が本を読むことで、視野をひろげ、あらゆる想像を(時には他者への思いやりを)たえまなくめぐらせつづけ、他者の存在を蔑ろにせず、自己の考えを言葉にし(時に詩集や小説からの引用を朗読し)、人生を変えていくという、ほんと〜うに軽やかで楽しい、すばらしい小説だった。こういう小説をもっと読みたい! P26「一冊の本は別の本へとつながり、次々に扉が開かれてゆくのに、読みたいだけ本を読むには時間が足りないことである。」 P27「でも人から説明を受けるのは自分で読むのとは違うわ。むしろ正反対ね。説明では要点となる事実を簡潔に述べるだけ。読書はとりとめがなくて、あちこちに話が飛んで、たえず人の心をそそる。説明が主題をしめくくるものだとすれば、読書は開くものなのよ」 P37「本は暇つぶしなんかじゃないわ。別の人生、別の世界を知るためのものよ。」 P38「読書の魅力とは、分け隔てをしない点にあるのではないかと女王は考えた。文学にはどこか高尚なところがある。本は読者が誰であるかも、人がそれを読むかどうかも気にしない。すべての読者は、彼女も含めて平等である。文学とはひとつの共和国なのだと女王は思った。ーーー本は何者にも服従しない。すべての読者は平等である。」 P39「読書が波に乗ってくると、本を読みたいという欲求はもはや奇妙でも何でもなくなり、ごく慎重に始めた読書という習慣が、しだいになくてはならないものになってきた」












まりりん@mariring_10152026年1月4日読み終わった☆☆☆2026年の1冊目を この本にして良かった! 本を読む事で起こる内面の変化とか 世界の見え方とか 今年はワタシもそんな感情をもっともっと丁寧に味わいたいなぁ と思えた1冊でした。




あずき(小豆書房)@azukishobo2025年3月26日かつて読んだふと思い出した英国クイーン、晩年になり、ひょんなことから読書にはまる(…という設定の物語) おかげで公務はうわのそら。隙あらば本を開く。側近たちには大不評。コメディタッチで話は進む。 まずは読んでみる、から始まった女王の読書。次の本、また次の本とのめり込むうち、だんだん物事を深く考えるようになったり、世界を想像してみたり、人の心を理解したりするようになっていく。 読書の力、読むことの本質を丁寧に描いた作品。読書好きには共感できるところがおおいにあると思います。本はすべての人に平等なのだ。















