夫のちんぽが入らない

10件の記録
- きん@paraboots2025年5月2日読み終わった感無量のまま読了。 こんなにも胸を締め付けられる真実の言葉、未だかつてあったであろうか。 こんなにも切実で、直向きな文章を今まで目にしたことがあったであろうか。 いざ感想を書こうと思うが、言葉に詰まる。イメージが大きすぎて、何から書いて良いのかわからなくなる。 ただただこだまさんの言葉に心が震える。 以下抽出 でん、ででん、でん…彼は道場破りのように、ひたすら門を強く叩いている。 不能で不毛。にんげん不毛地帯。凍土を素手で掘り返すような気の遠くなる作業に思えた。 この人は、ちんぽの入らない人を妻にしているのだから。 おじさんが紐持参、紐じいさん、ひもじい。心が、ひもじい。 これからいくことを悟られぬように、出来るだけ最新の注意を払って欲しい。私のパソコンに狂い乳を残してくれるな。どの女の子を気に入っているか、私にわからせないで欲しい。爆乳が超敏感とは限らないんだ。目を覚ましてくれ。 こんなに面白おかしく書いたとしても、面白い分、悲しみがやってくる。ポロポロ泣けてくる。こんなにも他人の幸せを願うこともないだろう。 こだまさんの幸せを切に願う。読めば読むほど苦しくなる、そんな愛の物語。ぼくに愛が何かを教えてくれた大切なお話。
- 夏しい子@natusiiko2025年4月6日かつて読んだ文學界でのエッセイを読むまで、題名と話題性からこだまさんの作品を誤解していました。(2017年4月号掲載) これは決して軽薄な内容でも、茶化すでもなく真剣に色々な事に向き合っているエッセイです。 私のように題名から避けている人がいるとしたら、勿体ないです。 夫さんも、こだまさんといるのが居心地良かったんでしょうね。だから即交際を申し込んで、入らなくても結婚したのではと文庫版エッセイ、「ちんぽを出してから」を読んで改めて感じました。 これは本当に読んでよった、そう思える私小説というかエッセイでした。
- orange.m@orange102025年3月27日読み終わったこだまさんの本は「おしまいの地」を以前に読んでいてとてもおもしろかったのだけど、やっとデビュー作を読むことができた。中盤、読むのが辛いところが続いたものの、ページを捲る手が止まらなかった。ものすごく切実なのに、どこかユーモアただよう読ませる文章に唸りました。
- どんつき団@dontsukidan2025年3月16日読み終わった好奇の目で読んでしまうのが怖くようやく手にしました。 他人との比較で生じる「違い」がもたらす「わからなさ」や「わかってもらえなさ」が異なる性を持つわたしでも鈍い痛みを感じました。 退職に至る心情は自分が前職で経験した数々の出来事を思い出しフラッシュバックに苦しむも偽りのなさが滲み出る文章のおかげで最後のページまで辿り着くことができました。 書くことで著者がはたして何を手に入れられたのだろうかと静かに想像します。
- 白川みどり@midorishi_2024年7月1日かつて読んだテンポの良い文章でさらりと読み終えたけれど、内容はとても切実で、正直、読むのがかなり辛かった。こだまさんが抱えている苦しみは計り知れないけれど、誰にも打ち明けることができず、塞ぎ込んで憔悴していく姿を想像し、本当に、辛かっただろうなと胸が痛んだ。それと同時に、この本を書き上げてくれてありがとうと思った。「誰かを救いたいという気持ちは含まれていなかった。それは驕りだと思う。」と、こだまさんは言っていたけれど、世の中の普通や当たり前、固定観念というものに対して、今よりも疑問が持たれていなかった当時、この本を読んで救われた人はたくさんいると思う。2人の心が通じ合っていれば、それでいい。