愛なき世界

22件の記録
- D608@jme_tuerai2025年4月26日読み終わったつくづく三浦しをんさんはある分野にその身を捧げるひと(達)を描くのがとても上手いなとおもった。松田研究室のひとたちも円服亭の主人も特別キャラがたっているわけでもないのに温かみだったり素敵さがいっぱい伝わってきてすきになってしまった。
- 神尾セイ@seikamio2025年3月14日読み終わった三人称一元視点の作例として読んだ。 カメラの動かし方がまるきり演劇のストレートプレイや映画と似ているように思った。 3時間ほどでサクッと読める分量。 取材したであろうパートの中に時折散文的な表現が混ざって、この緩急が読みやすさを担保していて、かつ三浦しをんという作家の持ち味なのだろうと思った。
- ユメ@yumeticmode2025年1月1日読み終わった感想@ 自宅再読。植物に恋する女の子・本村に恋をしたことによって、藤丸の世界が輝いてゆく様がとても美しい。研究者と素人という立場の違いはあれど、二人は植物の不思議を通して心を通わせてゆく。美しいものを追い求めることによって、誰かと心を繋ぐことができるというのは、人間として生きていくうえでの希望だ。何かを愛するということは、その対象が何であれ、光に向かって歩んでゆくことなのだと思わせてくれる物語。