2024年の本部町営市場

19件の記録
- 白玉庵@shfttg2025年7月6日読み終わった好きあっという間に読み終えてしまった。市場取り壊しの報を得てから約半年で、この本を作り上げ、流通までに至るとは、本当にすごい。 危機感がそれだけ強いことの現れだとは思うが、自費出版でここまでやれる橋本さんの力に感動した。買ってよかったし、多くの人に読んでもらいたい。 生活と仕事とコミュニティが失われてしまいそうになること、そうならないように闘いかたを考えるのは、本部町の市場に限らない普遍的なテーマだ。 東京に住んでいる私も、ここ数年で好きだったお店がひっそりと閉店してしまって寂しく思っている。ただ「仕方がない」と諦めるのはやめて、できることはやる。松田さんのように。
- 白玉庵@shfttg2025年7月5日読んでる橋本さんのインタビューはどれも本当に丁寧で、相手、土地、歴史へのリスペクトが素晴らしいのだが、この本は現時点でその最高峰なのではないかと思いながら読んでいる。 コスメティックさくらのインタビュー中にたまたま来た94歳の常連「松田さん」のお話がとてもよい。 「市場で手に入るものは市場で買う。ここで買えば、そこのお店の方がまた、別のお店にお金を落とすでしょう。だから、市場で買えないものが必要なときだけ、スーパーに行く。こういうふうに生活しています。」そうありたい。本を買うときも、たぶんその考え方でいける。 金城鮮魚店で本部の変遷や食生活における魚の位置が詳らかに語られたあとにコスメティックさくらに繋がるところが、なんともスムーズでお見事。 『沖縄の生活史』が好きな人にはぜひこの本も読んでほしい。
- Takaki Yamamoto@yama_taka2025年6月15日読み終わった明治時代の終わり頃に発祥し、戦後の闇市を経て、現在の建物になってからも50年以上の歴史を持つ、沖縄の本部町営市場。その市場の建物が、耐震強度不足などを理由に取り壊されるという方針が突然発表された。さまざまな思いを持ちながらも困惑する、市場に店を持つ人々。そうした23人の人々の声をまとめ、急遽出版されたのがこの本だ。当事者の方々の切実な思いとともに、本部町営市場という場の持つ魅力そのものも、それぞれの方々の視点から伝わってくる。 自分も、いつかまた沖縄に行く機会があれば、この町営市場を訪ねてみたい、と素直に思った。それまで、市場自体が少しでも良い形で存続してくれているといいのだが。