職を探してはすぐにクビになる、破天荒で自堕落なだけかと一見見えるけど、"何者でもない"自分に抗おうとしている切実さを感じて好感がもてる。 綺麗事は一切なく、ドラマもなく、ひたすら労働者目線からアメリカ社会の嘘を描いている。

最近の小説に欠けているもの、それは「労働」。身体感覚のない言葉はどうしたってウソっぽい。 ブコウスキーはその対極。だから好き。