片眼の猿
17件の記録
DN/HP@DN_HP2026年8月31日都筑道夫『怪奇小説という題名の怪奇小説』の解説が素晴らしかったので買ってみた、はじめて読む道尾秀介の長編小説。昨日の夜から読みはじめてもう読み終わった。小説ってこんなに速さで読めて良いんだっけ、というリーダビリティ。解説にも「リーダブルな文体の選択」と書いてあって、なるほど作家の狙い通りにハマれたというわけか。 ライトなハードボイルド(というのも解説に書いてあった)の軽い読み心地のなかにある、怪異や超常現象を思わせるフック、奇抜な、とも思ってしまうようなキャラクタのキャッチーさ、事件と叙述の両方にあるトリック、至る所に張られる伏線のミステリ要素。すべてがきちんと機能したエンタメ小説。完全に楽しめた。 そして、楽しんだ末、伏線は回収されトリックはとき解され、事件が解決した物語の最後に主人公が辿り着く、思い至る——というのは読者へのメッセージでもあって——ありふれた「真実」。そのありふれている故に軽んじられてしまうような、しかしとても大切な「真実」が、熱量を持って技術を駆使して楽しませるために書かれた物語、小説の最後に提示されるというのも、読者というか世界に対して真摯な小説の書き方では、とそこにも感動したりした。 とても良い小説でした。




うどん@ezm4sy2026年7月13日読み終わった久々に読んだ割に仕掛けを覚えてたから、衝撃は少なめにライトなミステリ・冒険譚として読めた。解説は「読み味はライトだがテーマは重い」と説くが、逆だと思う。テーマの重さと裏腹に、そしてテーマの重さを軽んじてしまうことのない真摯さを持った「ライトな」読み味が実現されているのだと。
きくらげ@kikurage262026年6月8日読み終わった読書メモ感想紹介読書日記自分がすごく偏見を持っていることに気付かされる作品でした。 分類的には叙述トリックなのかもしれませんが、自分の考え方や物の見方を改めて考えるような、ライトな純文学のような雰囲気がありました。 ただ、ちゃんとミステリーとしての謎解きもあり、最初から最後まで小さな伏線があり、最後はちゃんと伏線回収します。(読む人にとっては「どんでん返し」と、捉えるかもしれません。) 最初はあまり好きではない登場人物も、最後は愛着が湧きます。道尾秀介先生の作品の中でもかなりすっきり明るい終わり方で、人によっては物足りないと感じるかもしれません。 同じ著者の「向日葵の咲かない夏」とは全く違う雰囲気の作品なので、そちらと比べずにフラットに読んでいただきたい作品です。
bibliophilephile@mouton-ton2026年2月11日買った読み終わった描写されている主人公を頭の中でイメージしようとしてしまうが、結局成功せず。そのせいなのか、登場人物が背景を背負った人間というより、アイコンのような感覚が最後まで付き纏った。 アクション風味のあるミステリーで面白かったけど、もしかしたらそういう情緒のなさがひと役買っていたのかも。
ぽる@poru_puipui2026年1月15日読み終わった最後の最後に「あぁ…‼︎」と言う展開。 道尾秀介さんの作品は、ハラハラもあるけど、ご都合主義的な、スルッとピンチをすり抜けるので物足りなさがあるな… けど、登場人物の事がどうしても好きになってしまうすごい作家さん







