台湾漫遊鉄道のふたり

104件の記録
like me@reads1932026年8月21日読み終わった台湾の美味しい食べ物や、美しい情景を凸凹コンビの旅を追いながら体験していくほのぼの小説かと思いきや、小説の成り立ちや、テーマに据える支配する側/される側の視点の違いなど、考えさせられることの多い小説だった。 台湾は好きな国の一つだ。これまで3回訪れて、毎回いい国だな、住みたい、という思いを新たにして帰国している。日本の占領下にあった時代があるのに、どうして親日でいてくれるのだろうと考えたこともあった。その答えを少し得られた気がする。 千鶴と千鶴子の関係は、恋とも友情とも言い難い。本当にあとがきにあるような背景があれば良いのに、と思う。
いずみーる@izumil2026年8月13日台湾旅行に行く前に読んだ本。食べ物の描写がたまらなくおいしそうで、鉄道で旅して食べ歩きたくなった! 楽しく読んでいると支配者と被支配者の視点のズレにドキッとさせられる。





のりたま@noritama2026年7月6日読み始めた勝手に昔の旅行記的なものかと思ったら違った!台湾のローカルフードの描写と帝国領時代の滞在型旅行者日本人と台湾人(本島人)女性の縮まるような縮まらないような関係に先が気になる!



chika@koitoya2026年6月23日読み終わった2026年国際ブッカー賞受賞作。 台湾で講演を行うため招かれた食いしん坊の日本人作家・青山千鶴子と、食や歴史に詳しい謎めいた台湾人通訳・王千鶴の物語。 台湾各地の食文化が描かれておりグルメ小説としても楽しめるが、日本統治下の台湾が舞台である以上、その歴史的背景は切り離せない。ふたりの会話の端々にも植民地支配の影が差している。 特に印象に残ったのは、青山が王に和服を贈ろうとする場面だ。 「「私は土人参であることを受け入れています。そして土人参の姿で生きていくつもりです。でも、私のことを玉だと思ってくださる青山さんは、私に本物の薬用人参の格好をしてほしいのでしょうか?」 (中略) 「和服を着た方がいいと思ってるんじゃない。千鶴ちゃんは長杉でも洋装でもとてもすてきよ。でも和服は、何でも表面しか見ない人たちの目から、千鶴ちゃんを護ってくれるお守りになるでしょう?」 「・・・・・・私には、そんなお守りは必要ないのです」 「千鶴ちゃんは強いから、必要ないのかもしれないわねーでも、千鶴ちゃんを護ってあげたい私の気持ちとして、和服を贈りたいというのも、だめかしら?」」 (p200〜201) 植民地支配はしばしば「現地人を保護し、教育し、文明化するため」という名目によって正当化されてきた。その歴史を踏まえると、「護ってあげたい」という言葉には保護者と被保護者という非対称な関係が潜んでいるように感じられる。(青山は王に対してずっと友人でありたいと好意を示すが王はそれを拒絶している) しかし一方で、青山自身は同化を求めているわけではない。彼女は「和服を着るべきだ」と言っているのではなく、「世間は表面しか見ない。その理不尽な視線から少しでもあなたを守りたい」と考えている。自分を客観的に見れていないがその気持ち自体は純粋な愛情でもある。 興味深いのは、この場面が単純な加害者/被害者の図式では描かれていないことだ。青山は自らの言葉に含まれる権力性に気づいていないし、王もまた青山の愛情を完全には受け取れない。互いに理解しきれないまま、それでも相手を大切に思っている。 植民地という非対称な関係のなかで生まれた親密さと、そのふたりに入り込む権力の影。その危うさと切実さが非常によく描かれていると感じた。 また、この小説には解説やあとがきに関する仕掛けがあり、読者がどこまでを「作品」として読むのかが揺さぶられる構造になっている。子ども向け文学では時折見かける手法だが、大人向け小説でここまで境界を曖昧にした作品はあまり読んだことがない。 そのため刊行後にはSNSなどで批判も起こったようだが、個人的には面白く読めた。
たびたび@tabitabi2026年6月23日読み終わったあとがき超重要。 そして本編は空腹時に読んではいけない笑 千鶴子の無意識のうちの傲慢さ、私は他の人とは違うと思いながら、実は自身が差別する側に無邪気に立っている様子、自分ごとのように胸が痛くてなかなか読むのがしんどかった。








ロッタ@rotta_yomu2026年6月13日読み終わった「土人参(ハゼラン)には土人参の尊厳があるということです」ᝰ✍🏻 食べ物は美味しく、人は優しく、旅行先としても大人気の国、親日国・台湾。その姿も本当だし、この本に描かれている台湾の姿もまた本当なのだと思う。 読み心地はとても軽やかだけど芯がある。 歴史を知るってとてもとても大切だよなぁ...。 台湾で1年間生活をしながら執筆をすることになった日本人作家の青山千鶴子と、現地台湾人通訳の王千鶴。 ふたりは台湾中を旅しながら土地の食べ物を食べ歩き、千鶴子は千鶴を通して台湾という国を知っていく。 まあ〜〜美味しそうです!! お腹減ります!! 覚悟して!!笑 今すぐ台湾に行きたくなる!! 千鶴子は、千鶴のことを心から友達だと思うようになる。台湾を好きになる。そして、大切な友達のためによかれと思って、あれこれと口にし、親切にする。 けれど、千鶴子が千鶴のことを、そして台湾を好きになればなるほど、好意を口にすればするほど、ふたりの距離は少しずつ離れていく。 統治国と植民地が平等であるはずがない。 ふたりの間には、いつだって自覚のない無神経さと傲慢さが漂っている。 そんな千鶴子に対する、いけすかない役人・美島の言葉はなかなかのパンチ。










taisho@y_general_d2026年6月5日読み終わった読了。今年読んだ中で一番かも。植民地文学の金字塔だと思う。さすがブッカー賞。エンタメ性がふんだんにあって、尚且つ日本統治下の台湾人と日本人の関係を愛でさえ超えられない壁として表現するって凄いなと思った。台湾に行きたくなる本。台湾が中国になる前にいつか行きたいものだね。






taisho@y_general_d2026年6月2日読んでる日本統治下の台湾×日台の職業婦人のバディ×鉄旅×食べ歩き、いやこれもう日本の読者狙い撃ちされてる気がする…!と思って即買いし即読み始めた本。 私乗り鉄なのでいつか台湾行って鉄旅してみたいんですよね。とっても面白そう。まだ読んでる途中だけど杜甫とか四書五経の類とか引用されてて(前に読んでた光圀伝に続き)当たるときは当たるなあと思いながら読んでます。 日本の作家にはない文化的素養が感じられてとても良いし、一方で出てくる女性たちが溌剌としていて、奥ゆかしくも快活さが伝わってくるやり取りがこれまた新鮮で良いです。 悩ましいのは漢字が読めない…!ルビが欲しい…!引用文が分からない…! まあそれは海外文学のご愛嬌として、これは久しぶりにいい感じで期待を上回ってくれそうなお話のようです。読んでて楽しい!



廣 亜津美@hiroatme2026年5月29日読み終わった読み始めは、これ単なる昭和十三年・台湾縦貫鉄道の台湾グルメ旅行の話??これって本当にブッカー賞??と思いましたが、通訳・千鶴の謎がいろいろと見えてくるあたりから不穏な空気が漂い始め、ラストは素晴らしいです。驚きです。構成も斬新で素晴らしい。台湾大好き、台湾は親日国、地方都市は昔の日本を見るよう、年寄りが日本語を喋るのが嬉しい、などと能天気に台湾を巡る日本人観光客の頭に冷水をかけるような本です。ちなみに、ワタシも台湾はかなり巡っていて、台湾縦貫鉄道も乗ったし、森林鉄道で阿里山も行っているし、東側も花蓮周辺などかなり行っています。そいういう観光客にこそ、厳しい本です。









すぱこ@supako_282026年5月20日かつて読んだ国際ブッカー賞の知らせをきいて、感想を書きにきた。日本統治下の台湾での日本人作家と通訳の物語。あの時代の匂い、台湾の食べ物、シスターフッド、とても好きな物語。もちろん、戦争と植民地という単純に素敵とか楽しいという話だけではないのだけど、これを気にさらに読まれるとよい


- rine@keemoon_tea2026年5月16日読み終わったグルメと鉄道と女ふたり旅、好きじゃないはずなかった。 結局ふたりはその後会うことはなかったし、その旅路はどうしようもない歪みと社会構造の残酷さに満ちていたけど、『青山さん』と『千鶴ちゃん』だった1年間は確かに彼女たちにとってきらめきと美味に満ちたものだったんだろうな、と思うととても愛おしい物語だなあ。


つきとう@tsukito_yomyom2026年5月9日読み終わった台湾旅行のお供に読んだ本。 旅行中に食べたものや訪れた場所が出てきて楽しく読んだ。 その一方で、わたしも気がついていない傲慢さを通して台湾を見なかったか、と自省。独り善がりな善意に気をつけなければ、と気づかせてくれた本。

いちのべ@ichinobe32026年5月6日読み終わった美食×鉄道旅×百合の楽しさは存分にあり、しかし楽しいだけじゃない、台湾と日本の関係や歴史にも踏み込んだ歴史小説で、単純なハッピーエンドではないところも素敵だった。





chibana@bannard__2026年5月6日読み終わった人生初の台湾文学。久しぶりに「早く続きが読みたい!」と夢中になりました。 ごはんを美味しく食べるキャラが好きなので青山の健啖ぶりは気持ちよかったが、支配者による従属者への、マジョリティによるマイノリティへの無意識な差別を自覚していく様は自分ごととして捉えるとなかなか心苦しかった。 ふたりの戦後がどうだったかを考えると、戦争が終わったからといって何もかもがチャラにはならない帝国主義の罪の重さがあるよなぁ。

Ayako@aya_rb2026年5月2日読みたい台湾文学、気になりながらもまだ手を伸ばせてないジャンルのひとつ。夏に台湾に行くことにしたから、それまでにいろいろ読みたいし、台湾と日本の関係についても、いろいろ学んで考えてみたい。



まめ@mameg2292026年4月24日読み終わった小説家と通訳の女性ふたりが、列車に乗り、風光明媚な風景を心ゆくまで堪能しながら、美味しいものを食べてくすくす笑う。季節は移ろい、食べ物も変わるなか、ふたりは少しずつ心の距離を縮めていく。ああ、なんて心温まる小説。きっとふたりは本当の友達になれた。この物語の舞台が大日本帝国統治下の台湾でさえなかったら。 内地(=日本)から来た小説家は、年ごろも近い本島(=台湾)の通訳と「友達」になろうとする。そのためのありとあらゆるしぐさが、正直、序盤からずっとキツかった。戦後日本に生まれ育って「大日本帝国が遺した線路や文化が戦後台湾の発展にも寄与して云々」といったふざけた言説にも触れて一部は信じすらしていた私が読んでもそうとうしんどかったんだけど、台湾のひとたちは一体どんな感情で読んだのだろう。この主人公みたいな傲慢さで親切になれること、ある一定の感情にひどく鈍感になれること、それは「時代」に生きてるってことなのかもしれない。それはそうとちょっと叫びたい。あーキツかったー!!はーーー!!なにこれ共感性羞恥?!わからん!!おもしろかったけどーーー!! 台湾には3年ほど前に旅行して、さまざまな美味しいものを食べた。ほんとうに何を食べてもぜんぶ美味しかった。ニラ饅頭、魯肉飯、春巻、肉まん、麺類、餅類。お茶もとてもおいしかった。小説を読みながら、日本よりもずっと濃いお砂糖としょうゆのまろやかな味をおもいだした。もうちょっと円が高くなったら叉いきたい…しかしそんな日が来るのか…

yoko@yokoko2026年4月6日読み終わった@ 自宅日本統治下の台湾で出会った日本人女性と台湾人女性の物語。美味しそうな食べ物がたくさん出てきて食べたくなるのだけども、これは単なるグルメ小説ではなくてもっともっと深い物語だった。後半は特に没入し、あとがきまで一気に読んだ。 いろいろ書きたいことはあるのだけど、ネタバレになってしまうのでぐっと堪える。もっと歴史について学ばなければと思っているところ。 日本・台湾共同制作でドラマ化もされるらしい。台湾人の友人がいるので、いつか彼女を訪ねて旅をしてみたいと思っている。









黒糖まんじゅう@hyo-1232025年12月23日読み終わった旅行が出来て、かつ読書ができることの幸福をしみじみ感じた。私の台湾滞在時のあれこれがこの本の文と共に甦る。というのが前半の感想。 後半は個人としてずっと気になっている日本統治時代やその後、台湾の人がどう感じているのかという事について、1人の台湾女性の想いが表現されている。とは言ってもストーリーは軽やかで読みやすい。 物語は富裕でリベラルな日本人女性の視点で語られ、私はそれを日本語で読んでいるけど、著者は台湾人で原作は中国語、その和訳を読めるのがありがたい。 あとがきによれば、登場人物の何人かに実在のモデルがいる様で、その辺りの話も面白い。統治する側とされる側の関係やっぱりどう考えても公平ではないよね。 タイトルからは想像しなかった深くて、楽しい本でした。









もとこ@mo_to_co_2025年10月3日読み終わった台湾グルメ×女ふたり旅の最高要素に、植民地時代という・政治的要素が絡んでくる。台湾たのしーご飯おいしー建物かわいーで旅行しちゃったことを後悔する。でも台湾はほんとうにおいしーのだ。


みおねね@hmio_12072025年10月1日読み終わったP.311「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」 台湾のご飯、いつか食べてみたい!と思いながら読んでいたら、歴史や社会差別といった内容も含まれる内容だった 知らないって、時に相手に暴力を与える あたしも歴史について学びたい 知らないことが暴力にならないように、知識を身に付けたい 個人的にはもう一度読みたいので、この本だけは日本にお持ち帰りしようかなと思っていたが、キャリーケースの重さの関係で断念
mayu@yatsu_books2025年9月13日読み終わった@ 自宅読んでいると、ただのグルメ旅の旅行記かと思われそうですが、それだけでは収まらない。 当時の台湾は日清戦争の結果、日本に割譲された植民地だったから、日本と現地に元からあった文化が入り混じっていたり、作家が日本帝国の宣揚に利用されるなど、政治的な背景も絡み合ってくる。 それでも、本書に出てくる台湾料理ははじめて聞くものばかりだけど、どれも美味しそう。










sr@sr_orc2025年9月12日読み終わった202509読了聞き馴染みのない料理が沢山出てきて楽しい。どれも美味しそう。この本に出てくるご飯の料理本が欲しいです。 誰かを尊重することと、気付かないうちに自身の中の差別や区別を振りかざしてしまうことは、当たり前のように両立し得るのだと身につまされる思いがあります。
- ジュウイチ@pirihiba1900年1月1日読み終わった百合! 表向きは女2人の食い道楽旅だけど植民地という重たいテーマも入った物語 作中に出てくる食べ物が食いたくても食えないし味のイメージも遠すぎてできない 悔しい


































































