

may-u
@yatsu-books
北アルプスの麓の大町のシェア型本棚の棚主
本とコーヒーと、時どき山
- 2025年12月26日
坂を見あげて堀江敏幸読み終わった@ 自宅散文のような或いは唐突で断片的な文章は、堀江さんの言葉や思考をのせればふわっと立ち上り、その心地良さにいつまでも漂っていたくなる。凛とした美しい言葉で綴る、どこまでも広がる表現の世界に、思考の深みに潜り込む心地よさを教えてくれる
- 2025年12月5日
生命と時間のあいだ福岡伸一読み終わった@ 自宅とても良かった。ひと言で説明は出来ないけど、生物学者として「動的平衡」を軸に持っているからこその生命と時間の関係。 これからも、折に触れて読みかえしたい本。
- 2025年12月1日
サキ短編集サキ読み終わった@ 自宅『12月の本』にもおさめられていたサキの短編集。ブラックユーモアと皮肉を、イギリスの上流社会を悪意のある目で描きつつ、不気味さと幻想をスパイスに加えています。 面白いと言うと語弊がありそうな残酷なものもまじっているけど、目をそむけたくなるような話だけでなく、シニカルなもの、あっと驚く結末のもの、思わず苦笑してしまうもの、最後に待ち構えているであろうどんでん返しで、予想を裏切られる。 ユーモアを味わいつつも、そんな裏切られる期待感にぞくぞくしながら読んでいました。 いずれも魅力的で面白かった。
- 2025年12月1日
12月の本ローズマリー・ティンパリー,佐藤春夫,岸田國士,日影丈吉,武田麟太郎,西崎憲読み終わった@ 自宅12月、華やかなイメージがある月だけど、どちらかと言えば、おさめられている話しはどの話しも、暗さや寂しさを感じました。それでも、冬の景色や落葉の景色には味わい深さがあります。 動と静が同時にやってくる12月。 いずれにしても忙しない。
- 2025年11月23日
月曜か火曜ヴァネッサ・ベル,ヴァージニア・ウルフ,片山亜紀読み終わった@ 自宅一筋縄ではいかないけど、『かわいいウルフ』を読んで、少しだけ敷居が下がった感じ。 何よりも、以前読んだ『ユリシース』よりは同じ「意識の流れ」という手法であっても、語りに幅があり楽しめた。
- 2025年11月23日
灯台へヴァージニア・ウルフ,鴻巣友季子読み終わった@ 自宅たった2日間の出来事なのに、長い年月を過ごしているかのように人間の内面が繊細に描かれていて深く感動した。 物語は大きな事件や劇的な展開があるわけではないのに、登場人物たちの心の動きや関係の変化がまるで生きているかのように感じられた。
- 2025年11月23日
- 2025年11月12日
シベリアの森のなかでシルヴァン・テッソン,高柳和美読み終わった@ 自宅独立書店ネットワーク企画による、みすず書房フェアに合わせて編集、発行された「わたしのみすず書房」。みすず書房の本を買うと付いてくるというので購入した本書。 半年間にわたる隠遁の日々を日記として綴った一冊。 何よりも良かったのが、その行動力と文学的な才能が結びついている事。日記の中ではほぼ毎日、自分の内省を読んだ本の引用と重ねわせているところがとても良かった。 みすず書房は興味深い本が多い。
- 2025年11月7日
暮らしの本おぼけん,ちえちひろ,ひらいめぐみ,はしもとゆうき,三宅玲子,中前結花,丹治史彦,加藤木礼,北川史織,千葉智史,古賀及子,土門蘭,城下康明,大井実,大竹昭子,小坂章子,山村光春,島田潤一郎,戸倉江里,服部みれい,村上由鶴,林央子,永井玲衣,永野三智,浅野佳子,牟田都子,碇雪恵,福永あずさ,米村奈穂,豊嶋秀樹,酒井一途,関根愛,青木真兵,鯨本あつこ,黒田杏子読み終わった@ 自宅それぞれの思いを綴ったエッセイは、試行錯誤の中でも、人との出会いや言葉の力を信じて進んできた姿は、静かでありながら心を打つ強さを持っていました。 遠く離れている場所だけど、いつか訪れたい本屋さんになりました。
- 2025年10月31日
海と旅と文と山本善行読み終わった@ 自宅上林暁氏の本はこれで5冊。夏葉社さん刊行で初めて読んだ作家だけど、私小説が好きなので、こういう作家たちの本が再版されるのはうれしい。 今回は小説だけでなく、交流のあった人たちの文章は取り分け味わい深く楽しめた。
- 2025年10月31日
11月の本小沼丹,岩本素白,林芙美子,田山花袋,西崎憲,鈴木三重吉読み終わった@ 自宅12カ月の本は、その月が入った話しを選んでいると言う事だけど、11月はなかなか見つけるのに苦労されたとあとがきにあった。それでも、10月と12月の橋渡しで、旅の途中と考えたら11月は無くてはならないな月だと言う言葉に納得出来る。 そもそもこの本を買うようになったのは、西崎憲氏の文章が好きだからなのだけど、氏の小説が今回は収められていて一種独特の静謐な雰囲気のある内容で楽しめた。
- 2025年10月27日
旅の効用ペール・アンデション,畔上司読み終わった@ 自宅「旅」を哲学的に考えた一冊。 決してパック旅行では体験できない旅が描かれている。 不機嫌を治すには自分の領域から外に飛び出す。個人の程度の差はあれど、「好奇心」は人間がもつ本質なのでしょう。
- 2025年10月25日
シェルパの友だちに会いに行く石川直樹読み終わった@ 自宅登山家からすればヒマラヤは非日常だけれど、シェルパにとっては日常であり仕事の場でもある。シェルパの人々からはプロフェッショナルとしての自信や力強さを感じ、とても格好良く感じた。
- 2025年10月24日
シャモニーの谷に生まれてクリスチャン・モリエ読み終わった@ 自宅石川直樹さんの『最後の山』を読んで、シェルパの存在が気になり合わせて読んだ本。 生まれながらにしてその環境の中で育ってきたシェルパたち。全ての人がシェルパになるわけではないけど、見て感じてきたものがあるからこそのわずかな差の判断力は、生死をわける。 石川直樹さんの14座の完登もシェルパあってこそだと思うけど、お互いの信頼関係があってこそだとも思う。
- 2025年10月24日
最後の山石川直樹読み終わった@ 自宅2024年にシシャパンマ(8027m)登頂に成功し、8000m峰14座を完登した石川直樹さんの登攀記録を収めた『最後の山』 息遣いまで伝わってくるほどの過酷な山行は、ただただ圧巻です。いろんな困難を乗り越えて達成した14座。その行動力も凄かった。
- 2025年10月15日
トーベ・ヤンソン・コレクション 4 石の原野トーベ・ヤンソン,Tove Jansson,冨原眞弓読み終わった@ 自宅主人公ヨナスは偏屈で、およそ好感が持てない。妻や子供とろくに話さずに生きてきた典型的な仕事人間で、すぐに怒って八つ当たりをする。 それでも、偏屈者のレッテルだけで終わらせないところがトーベらしい。突き放した後に荒削りな優しさを残してくれる。 ムーミンとは違った魅力の作品たち。トーベの魅力を再発見した感じ。
- 2025年10月15日
旅のスケッチトーベ・ヤンソン,冨原眞弓読み終わった@ 自宅トーベが旅した諸都市をテーマに書いた作品を集めた初期短編集。 第2次世界大戦の陰が忍び寄るという、そんな時代背景もあるからなのか、若きトーベの独特のタッチは少し暗さもあるけど、クセのある登場人物たちが印象に残る。
- 2025年10月7日
- 2025年10月6日
- 2025年10月3日
写真講義 新装版ルイジ・ギッリ,萱野有美読み終わった@ 自宅旧版のモランディのアトリエの写真も気になったけど、新装版にした。この本は、学校での講義記録を時系列に沿って書き起こしたものなので、専門的な話しが多いけど、それほど難しくもなく、何よりも写真が多く収められているので楽しめた。 今ちょうど、独立書店ネットワーク企画の、みすず書房フェアをやっていて、『わたしのみすず書房』と言う冊子を入手した。 この本もみすず書房だけど、本当魅力的な本が多い。
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