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@yatsu-books
北アルプスの麓の大町のシェア型本棚の棚主 本とコーヒーと、時どき山
  • 2026年1月18日
    音盤の来歴
    『音盤の来歴 針を落とす日々』はアメリカで神学と人類学を学び、心の支えとなった音楽やレコードについて書かれた、榎本空さんのエッセイ。 語られるのは単なる音楽(レコ-ドを探す日々)のことだけではなく、アメリカで経験してきた痛みを伴う歴史や運動が、音楽を通して過去につながり、現在の日々を慈しみ、未来へ何かを残そうとする、静かな決意が語られていた。 そして、何より文章がとてもいい。静かに語ることばが深く心に沁みる。
    音盤の来歴
  • 2026年1月15日
    音を視る、時を聴く「哲学講義」
    昨年読んでとても印象に残った、福岡伸一氏の『生命と時間のあいだ』で触れていた、大森荘蔵+坂本龍一『音を観る、時を聴く:哲学講義』。 本の内容は難しく、論点は多岐にわたるのでとても簡単に要約することなどできないけれど、大森さんが出発点とする「只今」という独特の時間論が「私」という枠組みを解体し、音楽を演奏したり聴いたりすることが、実はとても不思議なことだという形で展開していくところはとてもスリリングで、ワクワクしながら読んだ。
    音を視る、時を聴く「哲学講義」
  • 2026年1月13日
    エピタフ  幻の島、ユルリの光跡
    表紙の白馬の訴えかけてくるような美しい目、本を開くと霞がかった背景に数頭の白い馬が草原に立っている写真が幾枚も収められています。 「墓碑銘」を意味する「エピタフ」、このタイトルと写真に惹かれてて購入した本書は、写真家である岡田さんがユルリ島に魅せられ、島に渡り馬の写真を撮りながら、かつてのユルリ島の住人や馬を供給していた馬牧場の人たちに話を聞いた記録が綴られています。 写真と共につづられた、かつてここに住んでいた人たちのことばが静かに心を打つ。
    エピタフ  幻の島、ユルリの光跡
  • 2026年1月9日
    コンパートメントNo.6
    コンパートメントNo.6
    先に映画を観てから、本書を読みました。多少の話しの違いはあるけど、どちらもとても良かった。本の表紙の装画は車窓から見える雪の風景。これはれっきとしたロードノベルだけど、80年代のソ連の人々の生活も仔細に描かれていました。果てしなく広く、激動の時代であったからこそ、様々な生き方があったのだろうと、途中下車した街々で出会う人々との短い会話の部分を読みながら想像しました。 人はそれぞれいろんなものを抱えて生きている。旅のはじまりは最悪だったけど、最高の旅の終わりでした。
    コンパートメントNo.6
  • 2026年1月1日
    (15)石垣りん
    (15)石垣りん
    子ども向けのようだけど、詩の背景なとに触れた解説がとても丁寧で、じっくり味わう事ができる。福田利之さんの装画もかわいいらしい。
    (15)石垣りん
  • 2026年1月1日
    1月の本
    1月の本
    年の初めは12か月の本『1月の本』から。 「一月は誰が見ても特別な月である」元旦や正月の話しが多いのは、ある程度予想していたと西崎氏。自然界の中でもいちばん多く現れる「一」ですが、序数的な意味合いの他に「全」、「すべてを含む唯一のもの」という意味も与えられていると。人間は無意識のうちに「一」という数字に翻弄されているようです。
    1月の本
  • 2025年12月25日
    バウムガートナー
    バウムガートナー
    ポール・オースターの遺作、これが最後の小説という帯に惹かれて手に取った本書。 今まで読んできたオースター作品とは、少し趣きが違うように感じた。この物語はオースターが病床の中で描いた作品と言う事だけど、読んで感じたのは自身の心情を描いているような気もした。 まだあの大作は読んでいないので、ぼちぼちと読んでいきたいな!
    バウムガートナー
  • 2025年12月23日
    とびきりすてきなクリスマス
    とびきりすてきなクリスマス
    バーバラ・クーニーのイラストが素敵な、クリスマスに合わせて読んだ本。 クリスマスの奇跡と言ったら大袈裟かもしれないけど、雪の夜に家族が集い、手料理で暖まり、皆で家事をして、特別な日の用意をする、この雰囲気がとても好き。
    とびきりすてきなクリスマス
  • 2025年12月20日
    ロシア文学を学びにアメリカへ?
    言葉をめぐる、沼野氏の海外での体験が軽妙に生き生きと描かれている。 前半は豊富な海外経験に基づく興味深い話しが面白く、後半はちょっと難しい言語学の話しが続くけど、それでも、電話で話しをしているような調子の会話文だったり、女学生の独白風に書いた文章だったり、さらに参考文献が日英露で書かれていたりと、ユーモアに溢れていて楽しめた。
    ロシア文学を学びにアメリカへ?
  • 2025年12月15日
    うまっ
    うまっ
    東京、白金台にある多国籍料理店「LIKE」の、料理+Something(何か)=「うまっ!」を探究した、まるごと味わうためのレシピ&エッセイ集。 食にまつわる個性豊かなエッセイは読み応えたっぷり。読んで作って楽しめる。
    うまっ
  • 2025年12月14日
    思い出すこと (新潮クレスト・ブックス)
    思い出すこと (新潮クレスト・ブックス)
    読書会で再読。 創作と自伝のあわいに生まれた一冊の「詩集」。 『翻訳をする私』を読んで気付いたのは、この本の中で頻繁に使われる、"転変"だったり"変わる"だったり、移民であるラヒリは、自分の生まれ場所や育った場所からとは違う場所で、自分を変えたかったのかと感じた。
    思い出すこと (新潮クレスト・ブックス)
  • 2025年12月13日
    翻訳する私
    翻訳する私
    翻訳は原文を可能な限りリスペクトしながらも、様々に変化する柔軟性を持つとあり、ある作家が「翻訳された自分の書籍は自分の作品から手を離れて翻訳者のものとなる。」と言っていたのを思い出しました。 専門的な分野もあるけど、海外文学好きにとってはとても興味深く面白く読んだラヒリの翻訳論。とても奥が深い。
    翻訳する私
  • 2025年12月7日
    山の家 クヌルプ 文庫版
    霧ケ峰高原沢渡に建つクヌルプ・ヒュッテ。 小屋をつくりあげた夫妻と、常連として集った人々が語る豊かな高原の日々。 近くまでは行くのに、山小屋を利用した事はなく、本書を読んで一度訪れてみたいと強く感じた。
    山の家 クヌルプ 文庫版
  • 2025年12月5日
    坂を見あげて
    坂を見あげて
    散文のような或いは唐突で断片的な文章は、堀江さんの言葉や思考をのせればふわっと立ち上り、その心地良さにいつまでも漂っていたくなる。凛とした美しい言葉で綴る、どこまでも広がる表現の世界に、思考の深みに潜り込む心地よさを教えてくれる
    坂を見あげて
  • 2025年12月5日
    生命と時間のあいだ
    とても良かった。ひと言で説明は出来ないけど、生物学者として「動的平衡」を軸に持っているからこその生命と時間の関係。 これからも、折に触れて読みかえしたい本。
    生命と時間のあいだ
  • 2025年12月1日
    サキ短編集
    『12月の本』にもおさめられていたサキの短編集。ブラックユーモアと皮肉を、イギリスの上流社会を悪意のある目で描きつつ、不気味さと幻想をスパイスに加えています。 面白いと言うと語弊がありそうな残酷なものもまじっているけど、目をそむけたくなるような話だけでなく、シニカルなもの、あっと驚く結末のもの、思わず苦笑してしまうもの、最後に待ち構えているであろうどんでん返しで、予想を裏切られる。 ユーモアを味わいつつも、そんな裏切られる期待感にぞくぞくしながら読んでいました。 いずれも魅力的で面白かった。
    サキ短編集
  • 2025年12月1日
    12月の本 (12か月の本 12)
    12月の本 (12か月の本 12)
    12月、華やかなイメージがある月だけど、どちらかと言えば、おさめられている話しはどの話しも、暗さや寂しさを感じました。それでも、冬の景色や落葉の景色には味わい深さがあります。 動と静が同時にやってくる12月。 いずれにしても忙しない。
    12月の本 (12か月の本 12)
  • 2025年11月23日
    月曜か火曜
    月曜か火曜
    一筋縄ではいかないけど、『かわいいウルフ』を読んで、少しだけ敷居が下がった感じ。 何よりも、以前読んだ『ユリシース』よりは同じ「意識の流れ」という手法であっても、語りに幅があり楽しめた。
    月曜か火曜
  • 2025年11月23日
    灯台へ
    灯台へ
    たった2日間の出来事なのに、長い年月を過ごしているかのように人間の内面が繊細に描かれていて深く感動した。 物語は大きな事件や劇的な展開があるわけではないのに、登場人物たちの心の動きや関係の変化がまるで生きているかのように感じられた。
    灯台へ
  • 2025年11月23日
    かわいいウルフ
    かわいいウルフ
    フェミニンな側面からのアプローチだけでなく、多様な面から迫る同人誌を書籍化した本書。 予定してなかった作品で気になるのもできて楽しめた。
    かわいいウルフ
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