こうしてあなたたちは時間戦争に負ける
こうしてあなたたちは時間戦争に負ける
アマル・エル=モフタール
マックス・グラッドストーン
山田和子
川名潤
早川書房
2021年6月16日
17件の記録
ゆい@no1sin2026年8月21日読み終わった>神々と子供たちを先頭に、アトランティス人たちは船に乗り込んでいく。大地が揺れ、空が燃える中、最も勇敢な者も、ひとつのことだけに打ち込んできた者も、それぞれの仕事をあとに残したまま島を離れる。ノートも計算式も新しいエンジンも置き去りにされる。船で運ばれるのは住民とアートだけ。新たな数学理論を記したノートは焼け、エンジンは融け、アーチは崩れ落ちて魅となる。 もっとおぞましいアトランティスはいくらでもある。それらに比べれば、この島は取り立ててどうということもない。クリスタルもなければ、飛翔する車も、完璧な政府も、サイキックパワーもない(最後の二つは、いずれにしても存在しない)。それでもなお、あの男性は、通常の平均よりも六世紀も早く、蒸気-風車エンジンを作ったし、こちらの女性は、理性とエクスタティックな瞑想を通して、みずからの数学理論にとって“0”の持つ意義をはっきりと認知した。この羊飼いは、支柱なしのアーチ構造を自分の家の壁に取り入れた。どれもみな、ごくささやかなもので、アイデアも基本的なレベルにとどまっていたから、特に有用なものとは見えない。この地で、それらの価値がわかっている者はいない。しかし、この島が消えてしまいさえしなければ、どこかの誰かが通常の歴史より何世紀か早く、それらの意義に気づいて、世界を根本から変えてしまう可能性もあるのだ。(P.64)
ほくゆ@hk_ou_yu2025年4月30日読み終わった百合だった。莫大な引用と詩的な表現で情景を書き続けますから、皆さんはそこから設定を逆算してください!といったパワーを感じました。わかりました。もう一回最初から読みたい。以下ネタバレです。 時間戦争における2人の手紙のやり取りが、レスバトルを経てラブレターになり、やがて愛のメビウスの輪の完成に至る。 特殊構造の小説。こんな展開のしかた見たことない。


万願寺@manganji_2025年3月31日読み終わった2021年の新刊の時に買って、やっと、4年かけて読み終わった。この4年、私は小説を、本を読むことがほとんどできなかったように思う。この本を読んだ友人からまだ読み終わらないのかと言われつつも、読みさしていた。小説を書き始めたこの数日間でいきなり今日手に取って途中から読み始め、読み終わったたのは、答えだと思う。友人の回復を願って。










