不思議な羅針盤
21件の記録
ぱちか@pachica2026年6月6日読み終わった小学生の頃、木の実や花の蜜、川の水に木の葉の露、氷柱、通学路の帰り道、目に映る美しく食べられそうなものはなんでも口に入れていたように思う、もちろん怒られたことも渋かったことももいくらでもあるけれど、ときどき忘れられない妖精の贈り物のような味があって、その宝物を集めたみたいな、そんなエッセイなのよね。 p.71〜 (中略) 彼女に声をかけられないでいてどうする、と思い、四つ角の赤信号で二人、立ち止まったとき、思い切って、「さつきは使かったねぇ」とささやいた。 こういうふうに言うことが、彼女の小さなプライドをさらに傷つけることになりませんように、と祈りつつ、尊敬を込めて。 私の懸念は杞憂に終わったようだった。 街灯の光の中でも、彼女の顔がぱっと明るくなるのがわかった。 大きく息を吸いこんだようだった。 そして、信号を渡り、反対方向へ歩こうとするとき、彼女は、「さようなら」と言った。私も、「さようなら」と返した。
zelkova@zelkova2026年1月2日読み終わった梨木さんの作品は植物や鳥などの生き物がたくさん出てくるところが好き。このエッセイも、生き物の細かいところまで観察していたり、それらを見て感じたことを人に置き換えて生き方などを考えたりしているのがおもしろい。クリスマス・ローズを「彼女」と言ったりするものの、過度な擬人化をするわけではない距離感もいい。 社会全体が排他的になることや、自己犠牲を強いる風潮、非常時の名のもとに一律に同じ価値観を要求され、その人がその人らしくあることが許されない社会を批判する記述もあり、大いに共感したのだけれど、このエッセイが連載されていたのは2007〜2009年。2015年7月の文庫版あとがきでは「以前にも増して国の先行きに危機感を感じる世の中になってきた」と書かれていて、今はさらに…と思うと暗澹たる気持ちになるけれど、「それでも怯みながらも手探りしていれば、食べられるどんぐりを見つけることがあるかも知れない」と思っていよう。





澪ヂャ@4goukan3kai2025年11月24日読み終わった心に残る一節@ 図書館梨木さんの文章に触れると、世界の解像度が上がるような気がします。 散歩に出たくなったり、近所の花や草木の名前を知りたくなったり、土や雨、風の匂いに気が向いたり、今まで知らなかっただけで、ここには色んな鳥が飛んでいることに気づきます。






white bird@shiawasenina__re2025年10月9日読み終わったもっと丁寧に色々なことにアンテナをはって、一歩下がって世界を見て、自分の物差しを確かなものにしたい。ただ、それを押し付けるのではなく、単に自分の判断基準として持っていたい。特別大きなドカーンとしたような事でなくても自分が過ごしている日常に気付きはたくさんある。自分の日常を自分の五感で素敵なものにしていく。


海老塩@ebi_salt2025年6月26日読み終わった心に残る一節読書日記「アク」のこと__が良かった。 読んでこころが少し楽になる人がきっと沢山居ると思う。 梨木香歩さんのエッセイを少しずつ、集めている。


kasa@tool2025年5月11日かつて読んだご隠居さんのお茶と昼酒が好き。杉浦日奈子さんの本が引用されている。 「腹を満たすのではない、時を満たすのである。」 その後の北海道の山登りの話もまたよかった 隠居になります宣言っていいな!










