星のように離れて雨のように散った

星のように離れて雨のように散った
星のように離れて雨のように散った
島本理生
文藝春秋
2023年9月5日
17件の記録
  • ほんね。
    ほんね。
    @Honne_0330
    2025年5月10日
    広義でいうと恋愛小説、なのかな。恋愛小説としては捉えたくはないけど。 何だろう、すごく読みやすくて所々にはっとさせられる文章もあって好きなんだけど、この物語の本質に辿りつけていない気がする。 主人公の恋人の亜紀、すごく優しくていい恋人なんだろうけど、あまりにも優しすぎて読んでいる間ずっと違和感があった。主人公もよく分からない。 この年齢にしては自分を知らなさすぎでは…って思ったけどそれが物語の要か。 2人の"よく分からない"奇妙さがずっと不気味。 でも結末までいってから戻って読み直すと、ああ、だからこういう考え方するのか、こういう言い方になるんだとか発見もあって面白い。 君を救いたい、守りたいっていいながら、その実、本当に救いたいのは過去の自分だったりする。恋愛って何なんだろうね…エゴ…? 恋人の好きそうな、異性が好みそうな服装を選んだりとか、そこに自分の意思が介在しない感じがリアル。 愛してるって言われて、私を愛してるってどういうこと?って聞き返す主人公の気持ちもどこかで分かってしまうからざわつく。 これに即座に答えられる人いるのかな〜〜〜。 というわけでいつか絶対再読したい。読み終わり直後で感情ぐちゃぐちゃ。 ◾︎p120「異性としてだけ求められたら失望するのに、異性としての価値も見出してもらえないと不安になる。」 ◾︎p164「嫌いな自分にフタをして、好きな相手の言葉や価値観だけで自分の中をいっぱいにしたら、そのときは甘い気持ちでいられるかもしれないけど、相手のほうは逆にどんどん原さんが見えなくなるよ。原さん自身だって」
  • ほしの
    ほしの
    @urmybluemoon
    2025年4月29日
    宮沢賢治の銀河鉄道の夜を読んだらより深く理解できるのかな、良い本だと思ったけれど、本質に触れられていなくてなんとなくざわざわする。銀河鉄道の夜を読んだあと再読したい。
  • 雨時雨
    雨時雨
    @aco_tomato
    2025年4月18日
  • サヤ
    サヤ
    @sayaemon
    2025年3月31日
    銀河鉄道の夜を通した賢治の宗教観と、小説を書くという振る舞いを通して、自らの内面や、他者との関係性に向き合う話。 2020年が舞台なので、コロナ禍ならではの描写が生々しく、あの日々がこうして文学の中に記録されていくんだな。 主人公は、上品で頭が良くて、頑な。 自分の価値を信じられないと言うけれど、実は自己評価が誰よりも高く、だからこそ世間や他者の視線や評価を求め苦しむ、どこにでもいる女性。 彼女を魅力的に感じて、見守りたいと思えるかどうかで、大分評価が変わるかな…と思った。 個人的には、主人公が他者の言葉で自らの傷に気付かされる場面が多く(というか全てこれで)、そこでようやく「そうだ、そういえば私ってこうだった」と過去の出来事や記憶を初めて提示してくる書き方が、いまいち肌に合わなかった。 トラウマで記憶に蓋をしているので仕方がないのだけど… 妙に観察眼が鋭く、物分かりの良い他者が「あなたはこうです」と結論を出してくれるまで、読み手は主人公の感情を想像できず、寄り添えない。 彼女が突然キレたり、洋服選びが極端だったことを明かされたりするたび、あっそうなの!?と突き放されてしまう気がして、ちょっと辛かった。 ミステリーの文脈なのかもしれないけど、人の内面を描く話で、主人公に感情移入できないのは読みづらいかも。
  • aja
    aja
    @aja
    2025年3月30日
  • 𝘴𝘩
    𝘴𝘩
    @____toi923
    2025年3月13日
  • ミドリ
    ミドリ
    @midoriobooks
    2025年3月13日
  • 猫
    @mao1012
    2025年3月10日
    やわらかく、自分の芯に深く入り込んでくるような恋愛小説。家庭環境のせいで、自分の本心に蓋をしすぎて、自分が分からなくなってしまう主人公の葛藤や苦痛。恋人は、私から見たら充分過ぎるほどに良い人だと感じるけれど、"良い人"というだけじゃダメなのだろうね。『銀河鉄道の夜』はまだ未読なので、これを機に読んでみようと思う。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年3月10日
  • モトカ
    モトカ
    @motoca
    2025年3月10日
  • かい
    かい
    @kaio_o
    2025年3月10日
  • nao
    nao
    @ggtop-88
    2025年3月7日
  • さかな
    さかな
    @saka7
    2025年3月5日
  • ink
    ink
    @aslan__
    2024年12月17日
    印象深いのは、吉沢の「原さんの願望ってなに?したかったこととか、言いたかったこととか、滅茶苦茶でもいいから、いっぺん気が済むまでやってみたら?」という台詞。 春にとってひとつの大きな転換になったのでは?と思う。 自分の欲を認識しそれに対して素直になるというのは、その根源に縛られる程ひどく恐ろしいことには違いなくても、おそらく必要なことなので、、、。 また亜紀との関係性の変化はもちろん、吉沢や篠田、売野との対話から、春が『自分』を知っていく描写には心に触れる何かがあったと思う。
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