なつのひかり
32件の記録
サカキ@sakaki08252026年6月29日読み終わった決して爽やかじゃない、湿度を纏ったじめじめとした夏のファンタジー。後半に出てくる洋一の存在だけはとても爽やかで現実的で、一気に息苦しさから解放してくれる。 「晴れた真昼の日盛りよりも、こんな風に曇って湿度の高い遅い午後の方が、夏の息づかいというか体温というか、ある種邪悪な匂いが濃いと思った。」 幸裕(裕幸)を囲むものは大人のどろどろとした関係なんだけど、どこか非現実的だからか嫌な感じはしなかったし、栞によって閑話休題のように挟まれる昔話が最初は気になったけど、徐々に兄妹の関係性を理解するものになっていてよかった。 それぞれの登場人物のなかで何かが失われたのは確かなのだけど、後ろ向きな意味ではなく、それでも折り合いをつけて生きていくという微かな希望を見せてくれるところが江國香織作品の好きなところかもしれない。 あと銭湯に行ってナポレオンに会いたい。 「七秒後、私たちは連れだってトイレに立った。恋愛ではない。それでも、そうせずにはすまされない、ということがあるのだ。私にも洋一にも、犬にも象にもかたつむりにも、たぶん。」



- はち@hatch921spt2026年6月6日読み始めた読み終わったパラレルワールドにいるような不思議さとノスタルジックな感じが良かったけれど、理解できずに終わった部分が多すぎた。何回か読めば ああそーゆーことか! ってなるのか???

みつば@mitsuba328292025年9月22日読み終わった夏の終わりに読みました。 登場人物の性格や関係性などが徐々に明かされていくので、「いったい何が起こっているんだろう?」と考えされられる部分が多かったです。その気持ちは、主人公の平穏な日常が脅かされるけれど「いったい何が原因なのか、何の片鱗によって脅かされているのかはわからない」という主人公の気持ちに似ていると思いました。 銭湯のナポレオンがかわいい🐚
- 村崎@mrskntk2024年7月30日何年ぶりかに再読。内容はすっかり忘れていたけれど、読みはじめたらなんとなく思い出して、主人公はいつも夏のまんなかで途方に暮れているんですけど、私たぶんこの作品で「途方に暮れる」って言葉を知ったし好きになったよなということを思い出しました。 不思議なことがたくさん起きるけど、いつまでも夏の夕方に閉じ込められていて進まない、それはたしかに夏の一日だよ。けだるくて、まぶしいね……。




















