獄門島 金田一耕助ファイル 3

獄門島 金田一耕助ファイル 3
獄門島 金田一耕助ファイル 3
横溝正史
KADOKAWA
1971年10月30日
14件の記録
  • kand
    kand
    @kankan041
    2026年1月2日
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年12月11日
    この小説を読もうと思ったそもそものきっかけでもある、『禍話』の方が個人でやっているツイキャスでの『禍田日明の恐怖の神髄、見せたろか!』という企画の「第零回ポーの流儀で獄門島、紐解いたろか!」というなかでの読み解き、特に「金田一耕助シリーズは『日本を戦争へ導いた古い価値観』の否定である!という考え方」「本作は若者たちの復讐劇でもある!」を意識しながら読んでみた。 すると第一章の冒頭、金田一耕助の紹介から 「金田一耕助が岡山県の農村の、旧本陣一家で起こったあの不思議な殺人事件のなぞを解いたのは、昭和十二年のことであり、当時かれは二十五、六歳の青年だった。その後かれはなにをしていたか。——なにもしなかったのである。日本のほかの青年と同じように、かれもまたこんどの戦争にかりたてられ、人生でいちばん大事な期間を空白で過ごしてきたのである。」 と戦争への怒り、否定と読める文章から始まっていて、おお、と思う。その後も幾つも戦争に、それへの怒り、否定と取れる記述が目につく。なるほど、やはりこれはそういう小説なのか、とわかった!気になったりして。 結果的には馬鹿なと思える事件自体も「馬鹿な戦争」をきっかけにして起こるわけだし、徹底してそういう話ということか。 金田一耕助は最後を看取った親友の遺言に従って三姉妹を救う為に島を訪れる訳だけれど、三姉妹が殺されてしまい、その使命が失敗に終わった後に彼は何故事件を解決しようとするのか。探偵だから、というのは物語的にはそうだけれど、金田一耕助個人の、あるいは作者である横溝正史の思惑、そして「小説」としては「日本を戦争へ導いた古い価値観」の否定のためでありその価値観のために戦争に取られた若者たち、あるいは作中の少女たちのように犠牲になった人々の復讐の為なのだ。なるほど。日明さん間違いないぜ。 そして、謎解きが終わり事件を解決したあと、哀しみや悔しさを含んだ最後の一言、一刺しによって「古い価値観」を無意味だったと完膚なきまでに否定する。あつい。これは哀しみと、それにやはり怒りを持って書かれた、とも思える小説として読めた。なかなか燃えた。 横溝正史の文体というか語り口ってもっと暗く重いものかと思っていたけれど、思いの外キャッチーで読みやすかった。キャラクタや会話にもポップな要素がかなりあるし、なにしろ金田一耕助はチャーミングだ。そのうえで怒りやあつさを秘めているところも最高。最初はアニメ(?)のカバーアートが気に入らなくて、外して映画の写真を貼ってみたりしたけれど、これはこれで結構合っているのかもしれない、と最後はカバーを戻して読了したりもして。 「紐解き」を聞いてから読んだから、物語や謎のネタバレはしていたわけだけれど、それでも、といよりもそれだから「小説」としての凄さや面白さが分かったってめちゃくちゃ楽しめた。今度は自分でなんとか読み解きながら他のシリーズも読んでみようかな。それはやっぱり杉本一文が描いた角川のやつを手に入れてみたい。
    獄門島 金田一耕助ファイル 3
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年12月6日
    「金田一耕助シリーズは『日本を戦争へ導いた古い価値観』の否定である!という考え方」と「本作は若者たちの復讐劇でもある!」というのを踏まえて獄門島(結局買った)を読み始めてみると、一章冒頭のこの金田一の説明からかなりグッとくるものがあるな。 「金田一耕助が岡山県の農村の、旧本陣一家で起こったあの不思議な殺人事件のなぞを解いたのは、昭和十二年のことであり、当時かれは二十五、六歳の青年だった。その後かれはなにをしていたか。——なにもしなかったのである。日本のほかの青年と同じように、かれもまたこんどの戦争にかりたてられ、人生でいちばん大事な期間を空白で過ごしてきたのである。」
    獄門島 金田一耕助ファイル 3
  • こび
    こび
    @cobe628
    2025年6月12日
  • つなこ
    @miso275
    2025年3月13日
  • toroy
    @kagenin8
    2025年3月7日
  • ゆずこ
    @umekoxyz
    2025年3月7日
  • 月代
    月代
    @inlenokurousagi
    2025年3月5日
    一番好きな本(二冊目) 大好き
  • やまこ
    @181
    2021年7月24日
  • 八つ墓村より前に、こっちを最初に購入 付いてたオリジナルしおりを失くした(泣)
  • 茜
    @akane
    1900年1月1日
    現代の価値観とは相容れない作品 ただ、終戦直後、日本がどうなるのか全く分からない不安ばかりの時代で、こうするしかないと追い詰められてしまったのだろうか。 真実を知った時の犯人の気持ちを思うとやるせない。 犯人の葛藤を生身の演技で見たくて、映像化作品を観るが、この作品が映像化されるときには、どうしても改変が入ってしまう。 特に、犯人が自己保身に走ったドラマはひどい変更だと感じた。 また、原作通りにドラマ化されたものもあったのだが、金田一がヒステリックな笑いをあげながら犯人をなじっていて残念だった。犯人に寄り添ってほしかったけれど、やはりドラマなどでは許されないのだろうか。 逆に、市川崑監督作品では、犯人が変更されていたけれど、「犬神家の一族」と同じテイストだったので、監督の個性なのだろうと納得できた。
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