ペンギンの憂鬱
79件の記録
ピエ@pie_2022026年4月2日読み終わった私はペンギンが好きなので、出てくる小説はとりあえず買ってしまう。 この小説に出てくるペンギンのミーシャは、憂鬱症を患っており、寡黙であまり動かない。しかし動作にどこか愛らしさがあり、この陰鬱な物語世界を想像するのを楽しくしてくれる。一番好きな登場人物を訊かれたら、ほとんどの読者はミーシャと答えそうだ。 売れない小説家の主人公ヴィクトルは、新聞に「まだ生きている人物の」追悼記事を書く仕事にありつく。しかし暫くすると、追悼記事を書いた人物たちが次々に死んでゆき…というストーリー自体は、誰が見てもミステリでも何でもない。この小説の面白さは、話の展開よりもニヒルな人物描写にあると思う。 舞台はソ連崩壊後の不安定なウクライナで、マフィアが幅を利かせ、銃撃音や爆発音にも人々はさほど驚かない。登場人物たちの物分かりの良さは、不穏さの蔓延する社会特有のものだろう。 そんな中でもペンギンをきっかけに交友が生まれ、人生がうまく回り始めたかに見えた前半部と、奇妙な仕事の後ろ暗さに目を背けながら続けていて、何も起きないわけがないよね…という後半部のやり切れなさの塩梅が良かった。 ラストはかなり唐突な幕切れだが、私は割と好きだった。舞台ではまだ劇が続いていきそうなのに、急に幕が下りてしまったような終わり方は、小説ならではのものだと思う。 ペンギンのその後を知りたいという読者の声を受けて、続編も出されたようだが、仮に日本語訳が出ても読みたいと思うかどうか…せっかく下ろした幕をまた上げて気まずい芝居を続けるようなもので、陳腐化してしまわないのか不安だ。
とりよし@1044_bird2026年1月7日読み終わった全体的に熱のない感じで読みやすかった〜。 ミーシャがいてくれたらうれしいだろうな。バスタブでペンギンが遊んでる家ってかなりうらやましい。実際、肉食の水鳥をアパートで飼うことってにおいとかで難しいだろうな~とは思うけれども。 主人公がお茶とかコーヒーとかお酒とかをたくさん飲むので喉乾いてなくてもなんか飲みたくなった。 残す人にいろいろ押し付けることになるのは本当によくないよ〜とは思いつつも結果的に得た都合のいい部分だけ持って逃げちゃうことは英雄ではない普通の人としてはありではないかと思いました。みんながみんなこうだともちろん困るんだけど英雄になれって無理だと思うし。





泡沫(うたかた)@reads21512026年1月5日読み終わった読了した。 淡々とした日常の背後に不気味さがちらつく。物語が進むにつれ人として求める平凡な日常が顔を覗かせる。一方でその日常に染み込んでくる異質さがだんだん大きな影となっている。 自分一人では世界は回らない歯車のようであるがその歯車の種類や時の流れは歯車自身しか知らない。ペンギンと共に過ごし、二つの孤独が同じ空間にあるこの独特な状態がある意味理想であったのかもしれない。動物園のペンギンという自然でもペットでもない状態と主人公の精神状態が共鳴しているように感じた。


にし@nininishishishi2026年1月1日読み終わった帯の文面、『憂鬱症の🐧と売れない短編小説家』。この言葉に惹かれないわけがない。 読んでいるとき どこか、雲がかかっているような天気を彷彿とさせる。国柄?訳者さんの言葉選び?お話の世界観? 読み終わった。 読んでいるときと同じように、主人公の消えない不安からか、ずっと薄曇りの空みたいなお話だった。 自分のしてきたことに、後ろから刺されていく感じ。 満たされるってなんだろう、って気持ち。 🐧のミーシャかわいいよ、ミーシャ。。。

n@reads_n2025年11月10日読み始めた現実にはうつ病のペンギンはいないだろうなと考えていたけど、サイクロンの影響で動物園が閉鎖された際、観光客に撫でられなくなりうつ病になったウォンバットがいた事を思い出し、無くはないのか?と思い直してる🐧



月下の医師@rinrin-11022025年11月7日読み終わった★★★☆☆恋人に去られ憂鬱症のペンギンと暮らしている孤独で売れない小説家。 ある日、まだ存命中の有名人達の追悼記事を書く仕事が舞い込み始め、やがてその大物達がその通りに死んでいく。そして自らの身辺にも不穏な影がちらつくのであった…。 派手な展開は無く淡々と物語が進みながら、世の不条理、孤独、幸せとは、家族とは…etcが描かれる。めちゃ面白いという訳ではないがなんか考えさせられた。

mq@365co2025年8月22日読み終わった最後、最後どうなっちゃうの……これは…… 海外の作品ってあんまり読むの得意じゃないから頑張った ペンギンが可愛かった 存在がただただ愛しくて私はエゴまみれの人間なのでずっと一緒に暮らした方がいいよと思っちゃうけどペンギンのためを思うと南極に送った方がいいのか……?って落ち込んだ 主人公と警察官とペンギンで氷河?で釣りしたシーンが一番好き あそこが一番幸せだったんじゃないですか?ねえ………戻らないのか……何も元に戻らないんだ……



おこめ@ocome_squash2025年3月13日秋から春にかけての季節の移り変わりもとてもいい。 明らかに不穏なことに加担しているのに、重大なことを考えないようにするように、家庭の茶番に没頭する主人公。 登場人物が、増えてはあっさりログアウトしていく感じも主人公のあっさりとした感覚を思わせてくる。 隣にいるニーナからの干渉を疎ましく思う様子が、彼の引き返せない浸かってしまった世界の心地よさを感じる。 ラストにかけて、守られていたのではなく大きな歯車の中にあることを知った主人公が、自分の決断でやっていたことの中で自分の人生を救うことになるのが面白い。もっとここを読んでいたかった。 『いい気分でいることと、〈十字架〉の詩的で暗い雰囲気にひたること、このふたつを両立させるのは簡単だった』



ストロボ@strbo_101900年1月1日かつて読んだジャケ買い。ロシア文学は初めてでしたが最後の終わり方にこれが不条理かぁ…と思わず呆然としてしまった。ペンギンは可愛かった(と言っていいのか?)のでペンギン好きは読んで損はないと思う。




























































































