言葉を失ったあとで

22件の記録
- talia@talia0v02025年5月24日読み終わった借りてきたようやく!結構ゆっくりめに読んでました。 アディクション・DVの第一人者信田さよ子さんと、沖縄で若い女性の調査を続ける教育学者上間陽子さんの対談集。(書籍説明文より) これより前に上間さんの『裸足で逃げる』『海をあげる』を読んでいました。二冊については、沖縄で起きている搾取の構造とその具体について、本土で生まれ育った私がセンセーショナルな感嘆と共に述べるのは結構傲慢なのでは(この考え自体が傲慢かもしれませんが)…と思って感想が書けなかったのですが、本書はプロフェッショナル二人の傾聴に関する対談、というニュアンスで読むことができました。 ちなみに信田さんの本を読むのはこちらが初めてです。 上間さんの本を読んでいて印象的だったのが、支援対象の女の子達のためなら何でもやること(仲介者の男性にご飯をふるまったり、DVパートナーに「○○ちゃんを殴らないでくれてありがとう」と手紙を書いたりする)なんですけど、信田さんも結構その辺の(私から見た)懐柔術が凄まじくて、「精神科医の男性はまずネクタイ褒めといたら良い気になる」「褒めることでしか彼ら(加害者プログラムの参加者)はオープンにならない」と仰ってて、最前線で働く人のなりふり構ってられなさと精神の強靭さを思い知るばかりでした。 あと「読んでる」の投稿でも書いたのですが同業者の名指し批判が凄くて(特に信田さん)、渡辺淳一の晩年の作品を「リアリティゼロ」「女性ファンタジー」と述べた後で(間に別の話題が挟まるので直後では無い)、男性の当事者研究者の名前を出しつつ「男性が自らの性を語るというとき、渡辺淳一になっちゃう」「定形化した、貧困なストーリー」と述べてて「言って良いんかそんなこと…」とちょっと(わくわくしながら)読んで思いました。 ちなみに私はこれを機にWikipediaで失楽園のあらすじを読んで震えました。あれ映画になってなかった????? こんなのが感想で良いのか…? 信田さんの本は改めて読んでみたいと思ったのと、アマルティア・センのケイパビリティの縮減(「選択肢が十五ある人と三つしかない人について“同じ選択をした”と言って良いのか」)が気になりました🙌
- talia@talia0v02025年5月17日読んでる借りてきた今月の読書会の本です。第五章に突入。 渡辺淳一の晩年作品と女性ファンタジーの話があって、失楽園のあらすじをwikiで読んだら怖すぎて声にならない悲鳴が出ちゃった…🫠