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akamatie
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@matie
  • 2026年2月17日
    感情労働の未来
  • 2026年2月16日
    ギリシャ語の時間
    ギリシャ語の時間
    『別れを告げない』がとても心に響いたので、手に取ったハン・ガンの『ギリシャ語の時間』。 物語は、日常の中にふとよみがえるトラウマのように、登場人物の傷や悲しみ、後悔、喪失を静かに語っていく。その痛みは私が中年だからかどこか同調するものがあり、じわじわと胸に広がっていった。 終盤、傷ついた二人の距離が一気に近づく場面で読む手が止まってしまった。物語が終わってしまうのが寂しくて、そのまま2ヶ月本を寝かせた。そうして温めた一冊をようやく読み始めた時、物語はあまりにも静かにすんっと終わってしまう。それが信じられなくて、最後の三分の一まで戻って読み直してしまった。 ハン・ガンが本作を「生きていくということに対する私の最も明るい答え」と語っていることに深くうなずく。人と触れ合う余裕を失っていた二人が、傷を抱える者同士だからこそ互いに気づき、わずかな優しさを持ち寄る。そんな奇跡のような瞬間がこの作品にはあり、気持ちを明るく照らしてくれる。 言葉で書かれた物語でありながら、二人が交わす言葉は多くない。それでも、沈黙のあいだに確かに存在する労わりとつながりが伝わってくる。だからこそ、一気に読み終えてしまったのだと思う。 高松の書店『ヌガルンガ』で購入したとき、店主さんが「めちゃくちゃおもしろいですよ」と言ってくれて、この人好きだなと思った。そして本当にその言葉通りの一冊だった。素敵な本との出会い。
  • 2026年2月16日
    スピッツ論  「分裂」するポップ・ミュージック
    スピッツの歌詞について、同じ言葉が使われていても、初期と近年ではその意味合いが変わっているのではないか。そんな疑問から読み始めた一冊で、まさに探していた内容だった。 スピッツが生きてきた時代背景、日本という国の繁栄と衰退、ロックにとどまらない欧米文化の影響、さらには同時代の文学作品まで参照しながら楽曲を読み解いていく。単なる歌詞やサウンドの解釈ではなく、メジャーではない音作りを続けながらメジャーバンドになったスピッツを捉え直す、「分裂」という視点が新鮮だった。より深く捉えたくて参考文献も読みたくなる。 印象的だったのは、よくある批評のように対象を距離を置いて分析するのではなく、書き手のスピッツへの愛が溢れていること。冷静な分析でありながら、根底には大好きがある。その熱量が心地よくて、私も好き〜と友達と分かち合えたような余韻があった。 スピッツを聞き直して、改めてその魅力に浸ることができた。ざっと読んでしまったけれど、また開きたくなる。
  • 2026年1月16日
    うたとかたりの人間学
    日本の昔話や唄が、単なる物語ではなく、その時代の価値観や生活、語り手の気持ちをふくんだ表現だったのだと知り、とてもおもしろかった。 うたとかたりに関して、いくつか取り扱っていたが、その中でも特に印象的だったのは、手話に関する記述だ。話し言葉以上に繊細で豊かな表現体系を持つ手話が、かつては健常者に合わせて口語のみで語らせられていた時代があった中でも、語り合う文化としてしっかり受け継がれてきたこと。その事実から、語り合うことが人の人生をどれほど豊かにするのかを強く感じた。 また、被災した人たちが自分たちの物語を語り始めたとき、それがグリーフケアとして機能していたという点だ。語りは語り手だけのものではなく、聞き手がリアクションを返すことで、聞き手もまた語っている状態になる。そうした相互作用によって、語りの場そのものが喜びを生む空間になっていく様子は、まるで音楽のライブのようだと感じた。 もう大人ではあるけれど、昔話をただ聞くための場に行ってみたいと思った。語りと聞きが行き交う場づくりにとても興味を持った。
  • 2025年12月21日
    特捜部Q-檻の中の女ー
    特捜部Q-檻の中の女ー
  • 2025年12月18日
    BLANK PAGE 空っぽを満たす旅
    芸能人であり、時代を象徴する両親をもつ稀有な作家が抱える空虚とは何なのだろうと興味をもって手に取った一冊。 著名な人たちとの対談を通して語られる両親のことや寂しさ、空虚さは、有名人の子どもとして生まれた人にしか分からない感覚だと思う部分もあれば、子どもの頃に置き去りにしてきた寂しさのように、多くの人が抱えながらも忘れてしまっている感覚なのではないかと思う部分もあった。 印象的だったのは、養老孟司が40歳を過ぎてようやく、人に別れの挨拶がうまくできない理由が、幼い頃に亡くした父に別れを告げなかったことへの罪悪感にあったと気づいた、という話だ。あれほど聡明で、言葉をもって世界を説明してきた人でさえ、トラウマと向き合うには長い時間が必要なのだと知り、救われる気持ちになった。同時に、両親を失い空虚を抱える人に、そうした言葉を差し出せる老齢の男性がいることにも、希望を感じた。 空虚さはきっと、死ぬまで消えることはないのだろう。それでも、その空虚とともに生きることで、失った人と別のかたちで繋がり続けることはできるのかもしれない。そんな感覚を覚える一冊だった。
  • 2025年12月18日
    傷を愛せるか 増補新版
    数ヶ月前に手に取ったときは、なぜか先に進めずに読むのをやめていた一冊。 改めて読み直すと、驚くほどするする読めて、あの頃はまだ向き合う準備ができていなかったのかもしれないと思った。 異国の教会や旅先、留学先でふっと訪れる、思考が澄む瞬間が書き留められていて、住み慣れた場所から離れたときに訪れる気づきの感覚に共感した。 時間をおいて読むことで、受け止め方が変わりそう。またしばらくしたら読み返したい。
  • 2025年11月26日
    うたとかたりの人間学
  • 2025年11月23日
    人間の街
    人間の街
  • 2025年11月23日
    ひとり空間の都市論
  • 2025年11月23日
  • 2025年11月23日
    イルカと否定神学
  • 2025年11月6日
    センセイの鞄
    センセイの鞄
  • 2025年11月6日
    ギリシャ語の時間
    ギリシャ語の時間
  • 2025年9月21日
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
  • 2025年9月12日
    急に具合が悪くなる
    急に具合が悪くなる
    女性の哲学者と人類学者が出会い、病と死をめぐって書簡を交わす本。 最初は、中年同士でそれぞれの見解をもちながら病気にまつわる暮らしの不便さを語るのかなと思ったけれど、実際には哲学者のがんの転移により急速に体調が悪化していく現実に直面していく内容だった。 患者はまだ具合が悪くなくても、医師の言う通りにホスピスを探したり、イベントをキャンセルすべきか悩んだりする。また親戚や友人からの治療に関するネット情報や眉唾な民間療法など連絡に悩まされ、自分以外の他人にも影響を与えることに傷つく。 人の心に寄り添いながら言葉を紡いできた2人でも、これから死に向かう中で書簡を交わすというのは互いに傷つけあうリスクを抱えている。どこまで踏み込むんだろうと回数を重ねるごとにドキドキする。2人は出会ったばかりだけれども、LINEを気軽にやりとりする友人でもあるのだ。寄り添いながらも、まだ生きられるよね?書き切るまで死ぬなよ!みたいな強めの励ましもあって、そのやりとりに何度も涙を拭った。 死に向かう残された期間をどう進むのか、死とどう向き合うのか。修行僧のような哲学者と、医療やケアの現場に向き合ってきた人類学者が、コツコツ積み重ねた丁寧なやりとりから目が離せず、一気に読み終えてしまった。 一度読んだだけでは消化しきれなかったので、また読み直してみたい。
  • 2025年9月12日
    増補 戦う姫、働く少女
  • 2025年9月3日
    ひとりでしにたい(1)
    ひとりでしにたい(1)
    無料で1巻を読んでハマり、そのまま10巻まで一気読み。 孤独死、老後資金、終活、結婚観など、普段は不安で重くなりがちなテーマを、ネットネタや風刺を織り交ぜながら軽妙に描いてくれるのでスイスイ読めた。 アステカ式出産法みたいな都市伝説的な小ネタに爆笑しつつも、パートナーシップの依存や支配、育ち方の違いが関係に与えるリアルな影響までしっかり描かれていて、心がえぐられる瞬間もある。 自分がぼんやり悩んでいることが全部詰まっていて、痛いけど笑える。小学校級の下ネタで今年一笑って、自分のくだらなさにあきれた。
  • 2025年8月31日
    焼肉大学
    焼肉大学
  • 2025年8月30日
    世界の呪術と民間信仰(326)
    世界の呪術と民間信仰(326)
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