

akamatie
@matie
- 2026年8月20日
読み終わった40歳を超えて新しいことに挑戦するのは難しい。例えば全く新しい業種にチャレンジしようとなっても、それ相応のキャリアや実力がなければ、やる気があったとしても社会がそれを受け止めてくれない。でも、新しいことは避けて、それまでの経験の貯金でなんとかやり過ごすことにも不安を感じる。 大橋さんは45歳でアナウンサーというキャリアを手放し、ニューヨークで新しい生活を築いていく。 英会話がまったくできない中で語学学校に通い、アクターズスクールに挑戦し、働きたい店には自分からDMしてアピールする。その行動力に、本当に40歳を超えているのかと疑ってしまうほど。 とはいえ、彼女はずっとキラキラした優等生だったわけではない。悩みながらも苦手なことに向き合い、一歩ずつ進んできた人。その人柄が、読者を楽しませようと丁寧に綴られた文章からも伝わってくる。 病気や女性にとって期限のある妊活についての独白には、web記事ですでに読んでいた内容なのに、ボロンボロンと涙が出た。 移住の大変さだけでなく、文化の違う人たちと心が通う瞬間を丁寧に拾っていて、読後はとても元気になる内容だった。 読みやすくて1日で読了。こういう個人的な経験をシェアしてもらえると、自分もコツコツ生きていこうと思える。 生きてるって、いいよね。 - 2026年8月11日
- 2026年8月11日
それでも、日本人は「戦争」を選んだ加藤陽子(日本近代史)読みたい - 2026年8月11日
- 2026年6月19日
アンネ・フランクの記憶小川洋子,深町眞理子読み終わった - 2026年5月26日
ヤンキーと地元打越正行読み終わった読み終わってしまうのが惜しくて、もっと読みたいと思いながらも一気に読み終えてしまった。 調査研究のために原付で沖縄の暴走族に同行し、ヤンキーを調査するためにパシリとして関係を築いていく導入が面白くてどんどんページを進めてしまった。危険な場所に潜入しているドキドキというよりも、対象の中に入り込んでいく過程そのものに、筆者の人間力と適応力が表れていて、一気に引き込まれた。 印象的だったのは、沖縄の若者たちが抱える苦悩と、抜け出しにくい支配の構造である。それは、沖縄がアメリカ軍基地の存在を常に強いられてきた歴史とも地続きのように感じられた。 登場するのは、学校に馴染めず中退し、暴走族や地元のつながりの中で居場所を見つけていく若者たちだ。先輩からの暴力や理不尽に耐え、それを後輩へと引き継ぐことで連鎖が続いていく。また、支配的な環境に置かれた男性が女性を大切にできない構造については、共同研究者の上間陽子も、暴力や支配の構造が再生産されていくことを指摘している。 アンケートや統計では見えてこない、生の生活や声が丁寧に記されており、グレたからそうなったと単純に切り捨てることのできない痛みや背景が浮かび上がる。同時に、支配される側もまたその関係の中で恩恵を受けているという複雑さや、米軍基地を抱える沖縄における飴と鞭の構造が、人々の生活にも深く根付いていることが感じられた。 東京で育った自分の感覚からすると、小学生の段階で不登校や非行に至ることに驚きもあるが、学校の関わり方が画一的である可能性や、旧来的な教育の影響についても考えさせられた。 本書は2019年の出版であり、調査は2007年から2015年にかけて行われているため、現在の状況はまた変化しているかもしれない。それでもなお、ここで描かれた構造は簡単には消えないもののように思う。 著者が若くして亡くなったことは非常に惜しまれる。2020年に刊行された共著も続けて読んでいきたい。 - 2026年4月23日
なぜ今、仏教なのかロバート・ライト,熊谷淳子読み始めた欧米の方から見た仏教の視点がまどろこしく感じてなかなかすすまず途中で断念。。翻訳された本は、言葉がスルスル入らず苦手なのもあるかも。 テーマはとても興味があるので、同じようなテーマで日本人の方が書いた本を探してみよう。 - 2026年4月18日
裸足で逃げる上間陽子読み終わった沖縄の問題を、単なる貧困や個人の問題ではなく、ジェンダー観や社会構造と結びついたものとして捉えた。 本を読んでの感想に過ぎず、実際のところはわからない部分もあるが、男女それぞれに異なるかたちで生き方の枠が存在しているように感じた。 男子はホモソーシャルな関係の中で同調や強さを求められ、その枠から外れることが難しい。一方で女の子は、家庭に居場所のない場合ほど、性とお金と居場所が結びつき、その居場所自体が搾取の構造になってしまっている。 観光産業が主要な産業の一つである中で、性風俗が比較的身近な存在となっていることも、未成年のうちから性的搾取される構造を強化している側面があるのではないか。限られた選択肢の中で、若年のうちからそうした世界に接続されやすい環境があることは、問題の根深さを示しているように思う。 こうした環境では、男女ともに自由な選択肢が制限されやすく、親密な関係や家庭もまた閉じた空間となり、暴力や支配が生まれやすい土壌があるのではないか。 この問題に対して、民間の支援は非常に重要である一方で、その負担の大きさや持続可能性には限界がある。行政・教育・福祉などの制度的な関与がより強く求められる。 同時に、自分を大切に思えない人を根気強く支え続けるには、支援者個人の資質やエネルギーに大きく依存する側面もあり、その担い手がどれほどいるのかという点に、支援の難しさを感じた。 著者とともにフィールドワークを重ねた打越正行さんの『ヤンキーと地元』も読もうと思う。 - 2026年4月17日
ヤンキーと地元打越正行買った - 2026年4月17日
アンネ・フランクの記憶小川洋子,深町眞理子買った - 2026年4月17日
海をあげる上間陽子買った - 2026年4月17日
なぜ今、仏教なのかロバート・ライト,熊谷淳子読み始めた - 2026年4月17日
裸足で逃げる上間陽子読んでる - 2026年4月9日
菜食主義者きむふな,ハン・ガン読みたい - 2026年4月9日
なぜ今、仏教なのかロバート・ライト,熊谷淳子読みたい - 2026年4月9日
少年が来るハン・ガン,井手俊作読み終わった辛くて読むのやめようかと思ったけど、気になってしまい読了。改めて感想。 少年や女性労働者、男子学生たちの語りによって描かれ、フィクションを含みながらも、まるで生の声を直接聞いているような感覚に引き込まれた。 今ではエンタメの国である韓国で、自分が生まれる数年前に、民主化を望む市民が軍政権によって無惨に殺され、尊厳を奪われた事件があったことに衝撃を受けた。遺体は乱雑に扱われ、生き残った人々も拷問によって心を壊され、女性の尊厳も踏みにじられる。身体的な暴力だけでなく、思想や心までも侵食されていく感覚に強い恐怖を覚えた。 一方で、命の危険があると分かっていても抗い続ける人間の意志の強さと、仲間の死や繰り返される拷問の中で心が壊れてしまう脆さの両方が描かれていた。 残忍さ、強さ、脆さが一つの作品の中に同時に存在していることに、被害者が可哀想で終わらせない作品の深さを感じた。 それにしても、もう二度と読みたくはない。 - 2026年4月6日
- 2026年4月6日
少年が来るハン・ガン,井手俊作読んでる1980年に韓国で起きた光州事件を題材にした小説。 軍隊に捕まり拷問を受けた学生たちがトラウマによって日常生活を送れなくなり、自死を選ぶ場面で強く身体が反応した。息が詰まるような感覚や喉の痛みが出て、しばらく興奮がおさまらなかった。 単なる拷問による残酷さではなく、人を思い通りにするために尊厳を奪っていく構造に体が反応したのだと思う。拷問と虐待は強度や方法は違うけれど、相手を否定し、人権を剥ぎ取り、コントロールするという点でとても似ている。 作品の訴えかける力が強すぎたので、しばらく距離を置くことにする。 - 2026年2月17日
感情労働の未来恩蔵絢子気になる - 2026年2月16日
ギリシャ語の時間ハン・ガン,斎藤真理子読み終わった『別れを告げない』がとても心に響いたので、手に取ったハン・ガンの『ギリシャ語の時間』。 物語は、日常の中にふとよみがえるトラウマのように、登場人物の傷や悲しみ、後悔、喪失を静かに語っていく。その痛みは私が中年だからかどこか同調するものがあり、じわじわと胸に広がっていった。 終盤、傷ついた二人の距離が一気に近づく場面で読む手が止まってしまった。物語が終わってしまうのが寂しくて、そのまま2ヶ月本を寝かせた。そうして温めた一冊をようやく読み始めた時、物語はあまりにも静かにすんっと終わってしまう。それが信じられなくて、最後の三分の一まで戻って読み直してしまった。 ハン・ガンが本作を「生きていくということに対する私の最も明るい答え」と語っていることに深くうなずく。人と触れ合う余裕を失っていた二人が、傷を抱える者同士だからこそ互いに気づき、わずかな優しさを持ち寄る。そんな奇跡のような瞬間がこの作品にはあり、気持ちを明るく照らしてくれる。 言葉で書かれた物語でありながら、二人が交わす言葉は多くない。それでも、沈黙のあいだに確かに存在する労わりとつながりが伝わってくる。だからこそ、一気に読み終えてしまったのだと思う。 高松の書店『ヌガルンガ』で購入したとき、店主さんが「めちゃくちゃおもしろいですよ」と言ってくれて、この人好きだなと思った。そして本当にその言葉通りの一冊だった。素敵な本との出会い。
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