Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
akamatie
akamatie
akamatie
@matie
  • 2025年9月21日
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
  • 2025年9月12日
    急に具合が悪くなる
    急に具合が悪くなる
    女性の哲学者と人類学者が出会い、病と死をめぐって書簡を交わす本。 最初は、中年同士でそれぞれの見解をもちながら病気にまつわる暮らしの不便さを語るのかなと思ったけれど、実際には哲学者のがんの転移により急速に体調が悪化していく現実に直面していく内容だった。 患者はまだ具合が悪くなくても、医師の言う通りにホスピスを探したり、イベントをキャンセルすべきか悩んだりする。また親戚や友人からの治療に関するネット情報や眉唾な民間療法など連絡に悩まされ、自分以外の他人にも影響を与えることに傷つく。 人の心に寄り添いながら言葉を紡いできた2人でも、これから死に向かう中で書簡を交わすというのは互いに傷つけあうリスクを抱えている。どこまで踏み込むんだろうと回数を重ねるごとにドキドキする。2人は出会ったばかりだけれども、LINEを気軽にやりとりする友人でもあるのだ。寄り添いながらも、まだ生きられるよね?書き切るまで死ぬなよ!みたいな強めの励ましもあって、そのやりとりに何度も涙を拭った。 死に向かう残された期間をどう進むのか、死とどう向き合うのか。修行僧のような哲学者と、医療やケアの現場に向き合ってきた人類学者が、コツコツ積み重ねた丁寧なやりとりから目が離せず、一気に読み終えてしまった。 一度読んだだけでは消化しきれなかったので、また読み直してみたい。
  • 2025年9月12日
    増補 戦う姫、働く少女
  • 2025年9月3日
    ひとりでしにたい(1)
    ひとりでしにたい(1)
    無料で1巻を読んでハマり、そのまま10巻まで一気読み。 孤独死、老後資金、終活、結婚観など、普段は不安で重くなりがちなテーマを、ネットネタや風刺を織り交ぜながら軽妙に描いてくれるのでスイスイ読めた。 アステカ式出産法みたいな都市伝説的な小ネタに爆笑しつつも、パートナーシップの依存や支配、育ち方の違いが関係に与えるリアルな影響までしっかり描かれていて、心がえぐられる瞬間もある。 自分がぼんやり悩んでいることが全部詰まっていて、痛いけど笑える。小学校級の下ネタで今年一笑って、自分のくだらなさにあきれた。
  • 2025年8月31日
    焼肉大学
    焼肉大学
  • 2025年8月30日
    世界の呪術と民間信仰(326)
    世界の呪術と民間信仰(326)
  • 2025年8月30日
    身体はトラウマを記録するーー脳・心・体のつながりと回復のための手法
    身体はトラウマを記録するーー脳・心・体のつながりと回復のための手法
  • 2025年8月29日
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    韓国のSFってどんなものだろうという好奇心から読み始めた一冊。 ガチガチの未来予測や、技術と人間の倫理の対立といった典型的なSF要素はあまりなく、最初は少し物足りなさも感じた。でも、読み進めるうちにこの短編たちが描こうとしているのはテクノロジーについてではなく、つながりや喪失、人間と他者との関係性なのだと気づかされる。 外部との接触を断ってルッキズムを排除した村に暮らす人々、言語や生命観が根本的に異なる種族との出会い、私たちの自我の起源に迫るような宇宙的存在との接触など どの話も、人はどうやって他者と理解し合えるのか、なぜ分断が起こるのかといった問いを投げかけてくる。 表題作「わたしたちが光の速さで進めないなら」では、冷凍睡眠やワープ航法によって引き裂かれた家族の物語が、行政職員と取り残された老人という二者の視点で描かれる。光の速さでは進めない人間の身体や心、制度の冷たさ、それでもなお求めてしまう家族とのつながり。このジレンマは、今の社会でも度々目にする悲しみだと思う。 隣国韓国の女性が描いた作品だからこそのシンパシーなのか、細やかな感情や心の距離感がじわじわと胸に沁みてくる短編集だった。
  • 2025年8月29日
    信頼と裏切りの哲学
  • 2025年8月20日
    ホームレスでいること
    ホームレスでいること
  • 2025年8月17日
    小山さんノート
    小山さんノート
    小山さんは、かつて芸術や文学で生計を立てることを目指していた。でもホームレスになる前もなった後も、パートナーからの暴力と支配に苦しみ続けた女性だ。それを聞いただけで、読まずにはいられなかった。 ホームレスの社会は、実社会以上にホモソーシャルな構造に支配されている。体力や攻撃性を持たない女性が生き抜くことの困難さ、恐ろしさ、心細さがひしひしと伝わってきた。そんな中で一番守ってほしい存在であるはずのパートナーから暴力と支配を受けたなんて、どれだけ彼女に絶望を与えただろうか。 私はこれまで、暴力や支配の構造、加害者の心理について、多くの本を通して探ってきた。傷ついている状態で、自分に何が起きているか整理ができなかったからだ。 でも小山さんは、日々傷つき混乱しながらも、書くことよってその実態を見つめて暴き、離れることを選択することができた。 芸術や文章で生きていける人はほんの一握りだ。それでも、表現に心を傾ける人間が持つ力は、自らの尊厳を守り、生きる力そのものになるのだと改めて思った。人知れず、力強く生きていた人。そんな小山さんの姿が、このノートの中には確かに刻まれていた。 ワークショップを通じて、小山さんの軌跡を残してくれたみなさんに感謝したい。
  • 2025年8月7日
    バッド・フェミニスト
    バッド・フェミニスト
    知らないドラマやコメディアン、ヒップホップの曲の話がたくさん出てきて、少し置いてけぼりになったし、著者の怒りのエネルギーに圧倒されて、正直しんどく感じて、最初はなかなかページが進まなかった。 でも読み進めていくうちに、これは怒りたくて怒っているのではなく、怒らざるを得ない状況があるからこその言葉なのだと、少しずつ伝わってきた。 フェミニストの歴史を知らなくても、完璧な人柄でなくても、黒人であり女性である著者が自分はこう感じるんだって違和感や差別を語る姿にはげまされた。 以前読んだ『私たちにはことばが必要だ』は、戦わなきゃいけないという力強さに圧倒されてしまったけれど、『バッドフェミニスト』は、グラグラと揺れている私を受け入れてくれるような言葉が多くて、ちょうど今の自分にぴったりだったと思う。
  • 2025年8月5日
    トピーカ・スクール
    トピーカ・スクール
  • 2025年8月1日
    小山さんノート
    小山さんノート
    これは冒頭でやばそうな予感 小山さんはモラルハラスメントにあってホームレスになった もはやこれは私がなるべく未来だったのではないか
  • 2025年7月17日
    村に火をつけ,白痴になれ
    COTEN RADIOや他の本と重複する内容も多かったけど、軽快な文体(恋愛や性の捉え方はだいぶ軽率)で楽しく読めた。 女性の地位が確立していなかった明治大正時代に、女はこうあるべきという性・家事・仕事の枠を疑い、ぶち壊して我が道を行った伊藤野枝。その悩みは、自由恋愛が当たり前になり男女雇用機会均等法がある今でも、パートナーとの考え方のすれ違いや家庭内の負担、仕事との両立の難しさの部分などですごく共感できる。 自由恋愛で射止めたものの、家事も育児も放棄した辻潤。思想的に共鳴しあった大杉栄との暮らしでも、結局生活の負担は野枝にのしかかる。社会の思想だけでなく、自分自身の中の固定観念に気づき、行動に移していく姿が印象的だった。 奔放さと図太さを武器に突き進んだ彼女の生き方を通して、もっと自分の心に向き合ってわがままに生きていいと勇気をもらえる。 定期的に伊藤野枝の本を読もう。
  • 2025年7月10日
    吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる
    お悩み相談ってふつう相談者に寄り添うものだけど、吉本ばななは時にその相手、しかも嫌なやつの気持ちにまで目を向ける。その姿勢に人の内面をずっと見つめてきた人なんだと思った。 全然優しくないストレートな正論や切り込みにヒッとなることもあるけど、決して相談者を突き放さない。むしろ内面の成長を信じているようにも見える。失敗を重ねながら人との関係を作ってきた人だからこその実直な深さがある。 自分らしさを大事にしながら、他人をきちんと見つめる誠実さ。必要なときには関係性を手放せる潔さ。きれいごとじゃなく、地に足のついた価値観を持った人だと思う。 好きな小説家がこんなに真摯であたたかい人だったことが嬉しい。
  • 2025年7月1日
    脳のお休み (暮らし, 05)
  • 2025年6月30日
    群れから逸れて生きるための自学自習法
  • 2025年6月29日
  • 2025年6月29日
    ファンタジーランド(上)
    ファンタジーランド(上)
    アメリカという国のファンタジーと現実のあいまいさについて、宗教観や開拓民の価値観、経済へのスタンスなどを歴史を軸に読み解いていく本。 だけど、文面がずっと皮肉っぽくて、人を見下すようなトーンが続くのがどうもきつかった。読んでいて疲れてしまって、三分の二くらいで断念。 アメリカの特異性や歴史に興味はあるけれど、もう少し馴染みやすい本で再挑戦かな。物語以外の本も読みたい気持ちはあるけど、なかなか進まなくて残念。
読み込み中...