

ハトムギ茶
@hato_0617
2026年4月より利用開始。
主に小説やエッセイを読んでます。
読書記録がメインになると思います。
- 2026年8月21日
夜明けのはざま町田そのこ借りてきた読み終わった8月20日読了。 9月に文庫本が出ると知り、気になって借りた。 古い価値観が残る地方都市の葬儀屋を軸に、そこに関わる人たちの視点で描かれる短編集。 お仕事小説の一面もあるが、「登場人物たちが抱える問題に向き合っていく物語」の色が強いと感じた。 葬儀屋が軸になるので当然「死と別れ」が物語の中に出てくるが、それ以外にも重い話題が重なってくる感じ。 読んでいて辛くなる所もあったが、最後には少し前を向いていく姿がどのお話しにもあって良かった。 (根本的な解決にはなっていないものが多いけれど、それでも光は見える) 正直、少し古い価値観(特に男、女はこうあるべきみたいな)の人間が多すぎるのではと感じたが、それによってその違和感が明確にされているとも思う。 作中の皆に幸せになってもらいたいと願う。 モヤモヤしたところもあったが、ビターな物語も悪くないし、読後は頑張ろうって思えた。 - 2026年8月15日
もの食う人びと辺見庸読み終わった買った8月14日読了。 あるきっかけで手に入れたのだが、この機会にと読んだ。 30年以上前の主に貧困にあえぐ国の人々(東南アジア、アフリカ、旧社会主義圏のヨーロッパなど)の「食」にフォーカスしたルポ作品。 ヘビーな内容も多いが、筆者の「取材への姿勢から生まれた文章」により暗くなりすぎない、旅のエッセイ的な作品にもなっていると思う。 ルポは学生時代のレポートや論文作成の際に読んでいて、その頃を思い出せたと思う。 そして、過酷な環境で生きている人々に触れて以下のようなことを考えた。 「そんな人たちを助けることはできないかもしれない、でも少なくとも自分は毎日をしっかり生きていこう」 心が揺れ、良い刺激を受けることができた。 - 2026年8月10日
しんがりで寝ています三浦しをん借りてきた読み終わった8月10日読了。 『マナーはいらない』で三浦さんのエッセイの面白さを知り、他も読みたくなり借りた。 本書を選んだのはタイトルに惹かれたから。 何気ない日常のできごとを、これだけ面白く描けるのが凄いなって思った。 また文体や言い回しがいちいち可愛く、かつ可笑しくて癒されたし何度も笑った。 どれも面白いけど、「ピカチュウのぬいぐるみ」と「両親」がでてくる話しは特にお気に入り。 ちっぽけなことで悩むのが馬鹿馬鹿しくなったし、「もっと毎日を楽しく過ごしていこう」って気持ちになれたエッセイだった。幸せ! - 2026年8月7日
胃が合うふたり千早茜,新井見枝香おすすめしてもらった読み終わった買った8月7日読了。 おすすめしてもらって購入。 食がメインのエッセイかと思ったが、友達としての在り方や生き方についても考えさせられながら読んでいた。 また「程よい距離感とは?」と常に考えていた。 そして、ここまでお互いに思える友達に会えたらなって気持ちになった。 好きなもの、食べたいものばかり食べるとなると健康のことが頭によぎってしまう自分に頭が固いなって少し損した気分。 (変えたいとは思わないけど) 料理ではパフェのお店と『コム・ア・ラ・メゾン』のメニューが気になった。 章は「神楽坂逃亡編」と「京都・最後の晩餐編」が好みだった。 軽い気持ちで読み始めたが、読んで抱いた感情は様々で濃厚。 モヤモヤもあったがそれも含めて良い読書体験だった。 - 2026年8月1日
きよくしぶとくやかましく寺地はるな読み終わった買った8月1日読了。 これまで読んだ寺地さんの作品とは少し異なるホラーな雰囲気が漂う物語。 文章もいつもとは少し違う(会話部分がかなり長めだったり、独特の言い回しがある)感じがした。 それでも、いつものように背中を押してくれる言葉、大切にしたい言葉に出会えた。 「どんなに格好悪くても、しぶとく生きてる方が良い」そういう強さが物語に溢れていた。 表紙の動物たちが、作中の人物とリンクしているのは読了後に分かってクスッとなった。 - 2026年7月26日
- 2026年7月20日
檸檬梶井基次郎買った再読したなんども読み返す7月21日再読。 文庫本を買い直したので(新潮→角川)。 「瀬山の話」や「海」が収録されてるのが気に入った。 梶井基次郎の「研ぎ澄まされた五感」から紡ぎ出される表現や文章にうっとりする。 やはり「檸檬」は今まで読んだ純文学作品では個人的にNo.1。 ただ「作者の病気」が物語のテーマや背景に常にあるのが、暗さを感じて「読むのに力を要するな」と改めて思った。 作品自体は、不安と向き合って生きようとする「生のエネルギー」に満ちているものが多いと分かっているのに。そこがもどかしい。 それでも、また何度でも読み返したいと思うくらい魅力ある大切な作品。 これからもエネルギーをもらいたい。 - 2026年7月18日
あなたはここにいなくとも町田そのこ読み終わった買った7月18日読了。 初の町田そのこさん作品。 新潮社文庫の100冊の紹介文に惹かれて購入。 ドロドロした要素もあるが、暗くはなく読後感は良い。 5つの作品からなる短編集。 ばばあのマーチ 先を生くひと が刺さった。 5つの短編、それぞれでキーマンとなり主人公を導くのは年配の女性。 時代や田舎の風習に翻弄されながらも、必死に生きてきた重みが彼女たちから感じられる。 そんな彼女らの言葉だからこそ心に響いたのだと思う。 読んでいると、これまで自分が出会ってきた人たちの顔や思い出が浮かんできて泣いた。 そして、自分はたくさんの人たちとの繋がりで生きてきて、これからもそれを心の支えとして生きていくのだろうという思いに耽った。 その繋がりの数をどんどん増やしていきたいとも思う。 「思い出だけで生きていける」とは思わないが少なくとも力をもらうことはできる。 今を後悔せずに生きて、その結果として多くの人の心に残れたら。 そんな生き方をしたいと思えた作品だった。 - 2026年7月12日
私だけの水槽松井玲奈読み終わった買った7月12日読了。 久しぶりのエッセイ。ふと気になっていたので購入した。 著者の松井さんについては名前を知っているくらいで、活動などについてはほぼ無知だった。 (そのおかげで先入観なく入れたのは幸い) ただ文章が好きで共感できるところが多く、スラスラ読めた。 また、同年代ということで懐かしいワードがたくさんでてきてそれも嬉しかった。 作品としては「無理に明るい文体で書こう」といった感じがなかったり、本音でありのままを書いているところが多い印象を持った。 個人的にとても好きな文章で「自分もこういう文章を書きたいな」と強く思った。 言い回しなど好きな箇所は多いが、特にp104の「脳みそが充電式になり・・・どれだけ幸せか!!」のところは特にお気に入り。 芸能人のエッセイってどこか他人事のようで、自分には響きにくい印象だったが、この作品はとても身近に感じられた。 「華やかな舞台で活躍している人も自分と同じようなことで悩んだりしてる」 そう思ったら自分もまた頑張ろうという気持ちになれた。 自分の今を肯定して寄り添ってくれるそんな作品だった。 これからも悩んだら読み返すだろうなと思う。 - 2026年7月9日
借りてきた読み終わった7月9日読了。 「死」を扱った小説ということで気になったので図書館で借りた。 主人公の境遇や描かれる問題は、暗めのものが多い。 ただ「文章の印象や登場人物の暖かみ」によって気持ちが重くならなかったのは救い。 初めは「死」に対して軽い気持ちだった主人公が、実際に死体や身近な人の死に触れて「生きたい!」と変わっていくのが、成長として感じられたし勇気をもらえた。 また、姉や友達、大人が主人公に対して優しくて、そこは本当に良かったなって思えた。 失ったものは多いけど、希望に満ちているラストで読後感も良し。 自分も「その時が来るまでは、精一杯生きていこう」と強く思えたそんな作品だった。 ナイーブになっている時って、「難しい理屈より純粋な何気ない言葉が薬になる」 こんな気付きも得られた気がする。とても満足。 - 2026年6月29日
あしたの私のつくり方真戸香読み終わった買った6月29日読了。 本屋で偶然見つけて思わず購入した。 過去に映画化もされているようなので、そっちもいつか観たい。 主人公が離れてしまった「憧れの友達」に楽しい学校生活を送ってもらうために、少し変わった方法(かたち)でアドバイスをしていくお話し。 とても共感できて、読後感が良く前向きになれる青春小説だと思う。 帯の謳い文句に偽りなし! 男女の差はあれど、少なくとも高校までの学生時代ってクラスやグループ内において「役割を演じることで平穏に過ごそうとする」のはあるあるだし、自然なことだよなってすごく共感していた。 また、誰かのためと思えば毎日が輝いてみえること、最後に寿梨と日南子が見つけた「本当の自分」にも共感と勇気をもらえた。 良い歳した大人だが、青春小説にときめける感性が生きていることに感謝。 そして、自分も小説を書いてみたい気持ちになった。 もちろん結末はハッピーエンドで。 - 2026年6月20日
タイムマシンに乗れないぼくたち寺地はるな読み終わった買った6月20日読了。 以前、気になったが後回しになっていた本。 「自分の在り方や居場所に悩む人たち」が主人公な短編集。 それぞれの主人公に自、分と重なるところを見つけながら共感して読んでいた。 「灯台」と「深く息を吸って」が特に好き。 劇的な変化や事件は起きないけど、少し自分の心に光が灯る、そんな暖かいお話たち。 寺地さんの作品ってやっぱり大好き!って改めて思えた素敵な作品だった。 皆が「各々に苦しみながら明日に、この世界に小さな希望を抱いて生きている」そんなことを強く感じた。 そして、そんな姿を受け止めて優しい気持ちにしてくれる1冊だった。 また何度も読み返して元気をもらえそう! - 2026年6月14日
ファーストラヴ島本理生読み終わった買った6月14日読了。 思っていた以上に登場人物の過去が重くて、複雑でドロドロだった印象。 島本さんの描く男女の関係ってスッキリしないのだけど、読んでしまう魅力があるなと改めて思った。 知らなかった(あまり知りたくない)世界に触れ、心を乱したりもしたが読後感は悪くない。 ただ皆に「幸せになってもらいたい」と強く願うばかりである。 辛い日々を送っていた由紀や環菜が頼れる人との交流から、前を向いた(変わった)姿に勇気をもらえた。 個人的に脇役の辻さんと香子ちゃんが好き。 - 2026年6月11日
砂漠伊坂幸太郎おすすめしてもらった借りてきた読み終わった6月10日読了。 以前勧められた影響で読んだ。 初の伊坂幸太郎作品だったが、読めて良かったというのが一番の感想。 主要人物がそれぞれ個性があって魅力的だった。「鳥瞰型」の北村視点で語られるのも個人的に好みでスラスラ読めた。 青春、若さって良いなと懐かしさとともに、前向きになれるそんなお話だった。 もし、「例えば中学、高校時代に読めていたら、自分の人生はもっと変わっていただろう」 なんてことはまるでない、はずだ。 - 2026年5月31日
雨が降ったら寺地はるな読み終わった買った5月31日読了。 寺地さんの新刊。発売日に買っておいてやっと読めた。 40代の境遇の異なる5人の女性が悩みながら、「わかば洋傘店」(派手好きな母と優しい息子が経営)を起点(きっかけ)に前を向いて歩いていくそんなお話。 彼女らは実は近くに住んでいるため後に新たな交流が生まれていたり、繋がっている様子が丁寧に描かれておりそれが嬉しかった。 個人的には3章と4章が特にお気に入り。 「読者を受け入れて包み込んでくれる」寺地さんの作品の中でも今回は特に「暖かく優しい世界」が描かれていたと思う。 また作中の言葉にも気づきや勇気をもらえた。 p205の若葉の言葉とp216の締めの文が特に好き。(どの章も締めの一文が綺麗だと思う) 「前向きで優しい気持ちになれる」そんな本を読めてとても満足。 また明日から頑張ろうと思う。 - 2026年5月29日
人間失格太宰治読み終わった再読した5月29日読了。 10代の学生の頃以来の再読。 当時、読んで主人公に共感できた好きな作品だった。 当時は共感して、救われたような気持ちになったのを覚えている。 しかし、社会に出てその頃より広い世界を知ったせいか、今の自分にとっては共感はしても嫌悪感の方が強くあった。 共感はできるのだけれど、言い訳が目についてしまう感じ。 少しネガティブなことを書いたが、作品自体は今も好き。感じ方が変わっただけ。 これも良い読書体験だと思う。 - 2026年5月23日
麦本三歩の好きなもの 第一集住野よる読み終わった買った5月23日読了。 初めての住野よるさん作品。 正直、「自分には合わないな」と感じながら読み進めていた。(主に主人公のキャラと文体) ただ心に響く言葉や章はあって、読後は読んで良かったと思えた。 特に「モントレー」の章がお気に入り。 主人公への見方が少し変わったし、先輩とのやり取りは心に響くものがあった。 ほのぼの系のゆるいお話しもたまには良いなと感じた素敵な体験に感謝。 - 2026年5月18日
- 2026年4月26日
架空の犬と嘘をつく猫寺地はるな借りてきた読み終わった4月26日読了。 大好きな寺地さんの作品。そして映画化もされていて気になり図書館で借りた。 主人公の山吹とその家族、そして関わる人々の30年間(5年刻み)が描かれる。 基本的には山吹視点だが、はぼすべての人物に視点が移るので読みやすい。 登場人物は「複雑な家族事情」を抱えた者がほとんどで、重い内容に感じるところもある。 しかし、そんな中でも必ず「優しい雰囲気や言葉」が物語には感じら、そこにある。 そして、それが寺地作品の良さであり、自分がそれを好きな理由なのだと改めて思った。 また素敵な作品に出会えた。映画も観たい。 - 2026年4月25日
会社を綴る人朱野帰子読み終わった4月25日 読了。 最初は主人公に対して「仕事できずに色々と言われてるのに、開き直ってて図太いなぁ」という印象だった。 だが、それが終盤には主人公が自分の芯を持ったカッコいい人物に見えて良かった。 またコメディ風な作品というイメージで読み始めたが、会社内で起こるトラブルや問題についてしっかりと書かれていて共感しながら没入もできた。 一番好きなキャラは3代目社長かな。 主人公の未来が良くなることを願うばかり。 初めて読む作家さんだったが、面白い作品で満足!
読み込み中...

