村上春樹 雑文集
25件の記録
- muma@casa_muma2026年2月8日保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」を読むと、(猫を人間の心情のメタファーとして使うな、少なくとも自分は使わない、愛する猫にそんなことはしない)、というようなことが書いてある。確かに無理に猫に投影することはないかもしれないなと思う。そのまま村上春樹の「村上春樹 雑文集」を読むと、温かく柔らかく湿った猫のメタファーが出てくる。そこでは猫は、良き物語の中に必要な正しい仮説のメタファーとして機能している。メタファーであるが、保坂和志さんの忌み嫌う猫の使い方ではない。村上春樹さんの猫は共感覚である。物語に必要な適切な仮説について語ろうとすると、猫が思い浮かんでしまうようなことだ。私もたまにそういうことがある。この言語と脳内風景の共感覚をそのまま書けば、無理のない文章になるし、相手に理解してもらおうという意図から親切に比喩を探して使うと、白々しい文章になる。 たまたま続けて読んだ2冊の本が、創作論と猫で繋がっている。自分で選んだ本を読むと、その時に欲しかった問いが勝手に書いてある不思議がある。自分の中に正確なアルゴリズムが存在しているように思える。正確なアルゴリズム、と今ここに書いた時、10年前に過ごした文学部キャンパスの講義棟にあるピロティが脳裏をよぎった。正確なアルゴリズムについて書こうとする時に活発になる記憶の回路があり、あのピロティが一瞬照らされたのかもしれない。不思議な気持ちだ。何かを読むとき、書くとき、自分の中に起こる神秘から目が離せない。人間の中にはまだ解明すべき謎がたくさん潜んでいて、内省の面白さからは逃れられない。
はやしえりか@uma_no_332026年1月12日読み終わったエッセイだけでなく、受賞スピーチや雑誌に寄稿した文章などが詰まった一冊。 帯に「村上春樹の"福袋"」と書いてあったけど、まさにそのとおり! ジャズや海外文学のことは詳しくないからほとんど「?」を浮かべながらも、著者の文章は面白くて読めてしまう。 日本語っていいな、読書っていいなと思えるいい時間を過ごした。
綾鷹@ayataka2025年12月6日・あえてことわるまでもないことですが、僕の精神はあれこれ雑多なものによって成り立っています。心というものは整合的なもの、系統的なもの、説明できる成分だけでできあがっているものではありません。
アネモネ@anemone2025年9月29日読み終わった人物論や小説論、心に沁みる音楽の話や人生の話など、未収録・未発表の文章が満載。 著者の本音が垣間見れて、ファンにはたまらない。興味深いエピソードが多い。巻末に収録されている安西水丸さんと和田誠さんの対談も良かった。

















