失われた「実家」を求めて

6件の記録
- not_six@not_six2025年3月1日読みたい本棚が素敵な友達の家に遊びに行く度に、おすすめの本や漫画をきいて、その場で読んだり、借りて帰ったりする。 これは、おすすめで貸してあげたいけど今気になってて読みたいから貸せないって言われた。いいよ、(前に借りた本返してないから貸さなくて。)買って読むよ。



内田紗世@uchidasayo2024年12月16日読み終わった子供だった頃には分からなかったことが今の自分に影響している。ふとそんな思いが頭によぎったとき、過去に向き合っても向き合わなくてもいい。筆者は家族にインタビューを試み、向き合おうとするがー。 自分とは異なるアプローチで別の道を進んでいる妹。子供に「ちょっとサイコパスっぽいっていうか」と言われる父親。自分の子供に大好きだと言う母親。 父親が筆者に対し「お前たち」と言う時と「あなたたち」と言う時の違い。結婚指輪事件には本当にびっくり仰天だった。ありえない…。こんなありえない人と家族を築こうとしたーあるいは、築けていないことに気付かなかったー母親も結構クレイジー感がでている。赤の他人で、この本を読んだだけの勝手な推測だけど、このご両親は自分たちが自分の親と対峙してこなかったから、自分の子供とも関係をあるべき形で結べないのかなと思ったり。父親はあまりにも価値観が違いすぎて、逆に割り切りやすい感じもする。その点が家族の中で悪者となり得た、そして本人がそれすら気にしない/修復を試みない性格ゆえかも。大人になってから知ったことだけど、母親は自分の夫の悪口を子供に話すべきではない。母親の原家族との関係も複雑そうで、自分の母親が死ぬときに全部ぶちまけると意気込んだって良いが、息子に話すべき内容ではないような……。聞かれたから答えたとか言うかもしれないけど、わきまえてほしいっていうか…。 親は自分の都合で子供を子供扱いしたり大人扱いしたりするが、子供の前では父親には父親として、母親には母親としていてほしい。それが子供を作った側の責任なのでは。彼らが自分の家族でなければ気にならなかったのに。死んでも縁が切れない強い関係。私は筆者のように対峙できないだろう。絶望的なほどの分かり合えなさを確認できないだろう。 作中、母親の口から上野千鶴子の名がでてくる。上野千鶴子を読んだうえで、こういう考えなんだとびっくりした。 年末に実家へ帰るのが億劫な人、あえて帰らない人におすすめの1冊。







