夏の約束 (講談社文庫)

13件の記録
いの@ino_to_iimasu2026年9月11日読み終わった小説お義父さんが「面白かった」と話していたので、読んでみた。主人公のマルオと恋人のヒカル(どちらも男性)が友人たちとキャンプへ行く予定を立てるも・・というストーリー。今から20年以上前に書かれた小説なので、現在ほど多様性への理解が進んでいない、というかむしろ性的マイノリティーの人たちを過激にネタにする場面も少なくなかった時代。それでも、主人公「マルオ」の、周囲の無知、狭量、愚かさから来る嘲りの視線をまるっと包み込む優しさというか、強さというか、そして遠くに感じさせる悲しさみたいなものに胸を打たれてしまう。それを“赦し”と表現し、「“赦し”を得ている感覚に自分が陥ったとき、自分が大多数の側にいることを自覚し、羞恥してしまう」という解説文に深く納得してしまった。ド派手な事件が起こるわけでもなく、けど生活の中に潜んでいる喜びとか悲しさが繊細に描かれていて、これぞまさに純文学・・みたいな気持ち。 同じく文庫本に収録されている『主婦と交番』も良かった。正直、主人公の父親が何気なく言った「ちゃんとせえよ」という気持ちが分かっちゃうっちゃ分かっちゃうけど、そんな自分をちょっと戒めようと思ったり。交番ウォッチを続ける主人公が「わかんないけど、なんか面白いの」という台詞が、なんか、良かった・・。


りな@yuiquartz2026年7月19日読み終わったたったの1日で読了📚 「夏の約束」 90年代のゴールデンタイムのドラマを見てる感覚で読み進めていました。 今より当時は「訳あり」の人達は生きづらい時代だったんだろうね。 作品発表の時より彼らが生きやすい未来に少しは近づいていることを願う。 たま代さんの怪我が他の登場人物からの行為じゃなくて良かった💦 「主婦と交番」 「夏の約束」より、追体験が出来た話です。 近所の交番パトロールは笑えた(笑) なつ美は、夫は単身赴任で、働かずに専業主婦。 よっぽどなつ美は暇でレンタルビデオ屋で借りてくるビデオ鑑賞より何かしらの刺激・興奮を無意識で求めていたのでしょうね。 藤野千代さんの作品は今回が初めて。 次は、「団地のふたり」読んでみたいな…📚



youm@youm2026年7月17日読み終わった今年の夏も暑いわ… ゲイカップルを中心とした色んな事情のある友人達の話。この人達はとても平和で微笑ましい。でもその裏には、過去に辛い経験があったり、今なお続く差別的な視線や口撃、その他諸々…がある。 自ら自身の価値を下げるようなことをせず、優しい人間でいたいと思う。 『夏の約束』が果たされますように。


こもる@lost2026年5月21日読み終わったマルオみたいな態度で生きていきたい、憧れだと思った。自分はどちらかと言うとヒカルみたいにわっと怒るタイプだから。 マルオはマルオの苦労があってこそのあのスタンスなのだろう。自分は自分の人生の苦悩も悲しみも、もっと噛み砕いて消化しなければならない。

かけと@kaketo_sato2026年3月30日読み終わった1999年後期の芥川賞。自分が生まれた年と思って読んでみたけど、当時から現代的なテーマを真正面に書いていることに驚いた。とはいえ描き方にドラマチックさや過激なものはなく、性的マイノリティの人々の日々を淡々と記している。 自信の足りなさ、正常とされる形から逸脱したものを修復するようにみんな誰かを拠り所に生きている。 そして、そんな現状に不満を抱くのは、いつだって当人だけでなく周りの人もそうなんだな〜としみじみ。










