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小説はコーヒー。植物はハイボール。
  • 2026年4月7日
  • 2026年4月6日
    御手洗潔のメロディ (講談社文庫)
    御手洗潔シリーズ短編集 4作収録 どの話も個性的で、殺人事件が起こるものもあれば起こらないものもあり、なんならミステリーでないものもあり、読み応え抜群。いわば、『御手洗潔』関連話集である。 個人的には『SIVAD SELIM』がズバ抜けて面白かった。やはりワトソン役の石岡和己がいてこそ、御手洗潔はさらに引き立つ。
  • 2026年4月2日
    何者(新潮文庫)
    就職活動という己が試され追い込まれる長期間の中で、学生達それぞれの人間性が徐々に濃く描かれていく。 作中幾度か、これから『何者』になっていくのか、というニュアンスでこのキーワードが登場し、そういう話かと思って読んでいたら…ミステリーよりひっくり返されてビックリした〜! そして迎えるラストが最っ高!読み手次第で解釈も変わりそう。 登場人物達への自身の感じ方を表明しないとフェアじゃない気がしてドキドキする。
  • 2026年3月27日
    細雪(下巻)改版
    ついに完結。 妙子の自由な生き方と、対照的な雪子の生き方がとても印象的。その2人の妹にあれやこれや翻弄されながらも気遣い思いやる幸子。 現実だとどうしてもイライラしてしまいそうな事柄も、こうしてみるとそれぞれの個性の豊かさと感じられ、愛おしく思える。 なんてたおやかな物語。
  • 2026年3月17日
    細雪 中
    細雪 中
    上巻は三女・雪子中心の物語であったが、中巻では、四女・妙子中心に物語が展開する。優雅な金持ちの姉妹に色々な出来事が起こり、時々の感情や行動がやはり豊かに表現されている。 雪子も妙子も妙齢とは言え、独り身の自由さ(しがらみの少なさ)を感じる。一方幸子は夫に本家の姉夫婦に、妹達に…近所の人や家の体裁やらあらゆることに気配りをし、気苦労が絶えない…。下巻で、幸子に幸せになってほしい。
  • 2026年3月10日
    細雪 上
    細雪 上
    代表作…なのに長いから手が伸びず…ついに読む! 資産家の四姉妹の物語。 本家の格式を重んじるもどこかおっとりの長女、器量良く姉妹に気遣い気苦労が多い次女、か細く内弁慶で幼く見える三女、センスよく仕事に恋愛に自由な末っ子。 彼女らとそれを取り巻く人々とのあの時代ならではのできごとや感情が豊かに表現されている。 中編・後編でどう展開していくのか。。
  • 2026年3月6日
    サロメ
    サロメ
    『サロメ』の作家・オスカーワイルドとその挿絵を担当したオーブリービアズリーの物語…と思いきや、この物語の主人公は…まさに『サロメ』。 『サロメ』に取り憑かれた人たちが元話同様、妖しく自己欲のまま蠢く。 歴史や芸術を知る面白さと、その裏側はこうだったのかもしれない、と想像力が掻き立てられる面白さがある。
  • 2026年3月2日
    大阪で生まれた女 たこ焼きの岸本(3)
    シリーズ第3弾 商店街の人間関係と時の移り変わり。そして主人公自身の人生と家族の想い。諸々が大阪の下町のゴチャゴチャ感で突き進む中、『プロレス』という劇薬でまとめられる。 しかし男はいくつになっても子供で、でもそんな男が女性は好きだったりして。 要所要所で出てくる美味しそうな料理たちもたまらない。自分も昔はすき焼きのトロトロになった牛脂が好きだったなあ。
  • 2026年2月24日
    母の死 (角川文庫)
    『銀の匙』しか知らず…発見! 表題作含む短編集。 素直な文章、その一言に尽きる。 『孟宗の蔭』では鳩を『彼女』、かたつむりを『彼』と呼ぶところが人間性が出ていて面白い。 『孟宗の蔭』〜『郊外その2』での妙子さんとのやりとりがとても微笑ましい。素直すぎる文章で読んでいるこちらが照れてしまう。 『母の死』は…電車の中で泣いてしまった。。
  • 2026年2月18日
    グラスバードは還らない
    マリア&漣シリーズ第3弾 舞台は大富豪が所有する高層タワー。パーティに招かれた面々が次々と殺されていく。同時刻タワーに別件で捜査に来ていたマリアと漣は突然の爆発に巻き込まれ、マリアはタワーの上階に孤立。マリアの脱出劇と殺人事件のパートが交互に進み交錯する。 ぐりんぐりんとひっくり返される展開に痺れてしまう。そして読み終わった後にタイトルを見て切なくなる。
  • 2026年2月13日
    れくいえむ
    れくいえむ
    オーディブル?いや、本です。 昔の芥川賞作品 主人公はお国のためにと純粋な女学生。 戦時中のエピソード、後輩との手紙のやりとり、戦後の現在、の3パートからなる戦争小説。 戦争の生々しさもさることながら、主人公の純粋さゆえの苦悩とやりきれなさがたまらない。 若者達が戦争に対し、いや、生きるということに対し、それぞれの思いをぶつけ合う姿は、かけがえのないものだと思う。 この作品を通して、戦争で亡くなった日本の、特に純粋に国のために一生懸命だった方々の思いを知る人が増え、自分が今生きていることに向き合っていくことが、レクイエムとなると信じたい。
  • 2026年2月10日
    アトポス
    アトポス
    御手洗潔シリーズ。1000p弱の超大作。 過去作にも登場した松崎レオナを中心に物語は展開する。吸血鬼伝説、ビバリーヒルズ、死海、阿片戦争、病気とその治療…と、時代も場所も飛びまくる。 そして、御手洗潔が全然出てこないw やっと登場するシーンはもう見事と笑うしかない。 最後の『エピローグ』が好きすぎる。後の森博嗣作品に影響を与えたんじゃないかと思うくらい御手洗潔と松崎レオナのやりとりが面白い。 『アトポス』の意味を知り、納得。
  • 2026年1月30日
    通天閣
    通天閣
    通天閣付近で生活する男女の生活や想いが描かれている。 2人とも生活圏は限られていて、その中で出会う・見かける人への偏った想いや決めつけは人間らしくてとても面白い。諦めているようで諦めきれず、過去を振り返りつつ現実には冷めている。 終盤2人が通天閣である出来事に巻き込まれるシーンでは、それぞれが胸に秘めていた想いが爆発する。それは天に通ずるのではないかと思わされる。 通天閣のように黙っていつもそこにいて見守るのもいい、人を愛そうと思えるのもいい、そうできる自分でありたいと思った。
  • 2026年1月27日
    硝子の塔の殺人
    硝子の塔の殺人
    海外から国内、古典から最新の作品まで、あらゆるミステリーを網羅しリスペクト溢れる作品。 もうこれまでのミステリーのすべてが詰まってたのではないか。。 ミステリー好きの人とこの作品のことを話したすぎる!
  • 2026年1月21日
    ババヤガの夜 (河出文庫)
    ヤクザの世界の暴力・規律・理不尽、そんな諸々の中で、見込まれてしまった主人公と、親分の娘として生きてきた女性2人が出会い物語は動き出す。 わかりやすいほど女性をナメているヤクザの世界がベースにあるからこそ、この2人の人間的な強さと弱さが際立ち、暴れ回る姿の爽快なこと! 文章のテンポもよく、あっという間に読了。もっとこの2人の物語が読みたいと思った。 タイトルの『ババヤガ』の意味がわからず、読了後調べて、そういうことねとニヤリ。
  • 2026年1月20日
    黄金の指紋
    黄金の指紋
    金田一耕助シリーズ 『怪獣男爵』という別シリーズに金田一耕助が登場した感じ? The・昭和の探偵冒険活劇。 お馴染み等々力警部の登場や、最後は大円団で締めるあたりはファンとしては嬉しくてニヤニヤしてしまう。
  • 2026年1月17日
    グレースの履歴
    妻が遺した愛車『グレース』のカーナビ履歴を追って、夫はグレースに乗り履歴場所を巡る旅へ。 先々で出会う人たちとの運命。それぞれの人生が交錯して、振り返りつつも、また前を向く。 登場人物が皆優しいのと、途中出てくる『creep』が切なすぎる。。
  • 2026年1月9日
    君のクイズ
    面白いのと読みやすいのとであっという間に読了。 クイズ番組や大会というほぼ知らない世界の話であったが、決勝戦で対戦する2人の人間性がテーマとなっている。 主人公が最後に『君のクイズ』というところに辿り着いたことで、クイズプレイヤーとしても人としてもまた成長していくんだなあとニヤリ。 巻末の『僕のクイズ』で、好きなことを掘り下げていく楽しさとそれを分かち合える仲間の大切さを感じて、自分はこっち側だなあと実感。
  • 2026年1月7日
    ファラオの密室
    古代エジプトが舞台のミステリー。主人公は…冥界から現世に蘇ったミイラ!?自身の死の謎と欠けた心臓を求めて生前関係のあった人たちの元へ。各々の思惑が交錯しながら、色々な謎と向き合う。そこにはエジプトのみならず冥界の存亡をも揺るがす壮大な動きと、人が人を想う豊かな心があった。
  • 2025年12月31日
    暗夜行路
    暗夜行路
    主人公が自身の出生や結婚、妻との関係などについて考える心の動きが丁寧に描かれている。 当時の時代柄もあるか、ボンボン育ちの主人公が色々なことに思い悩み、時に肯定と否定が同居して、確かに人の心はどちらかだけというわかりやすいものではなく複雑なものだなと思う。 にしても、主人公の『拘泥』することの多いこと。後半にはもはや笑ってしまうくらい。この小説のおかげで『拘泥』という言葉が刷り込まれてしまった。
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