そこに工場があるかぎり
26件の記録
よろこびイサンディ@yorocobi_isandy2025年10月13日読み終わった滋味深い文章は世界への愛情から生まれるのだと思った。 世界への愛情とは、つまり、世界に存在する事物や事柄へ抱く愛情なのだとも思った。 そして、その滋味深い文章は、作家の人柄に裏打ちされ、そういった愛情は作家の根幹まで根付いているのかもしれないとの思いを強くした。 他の誰が同様のものを書いたとして、同じ感慨を抱いたか、という点に想いを致せば、工場見聞録としての本書も作家の逸品と称賛したい気持ちになった。 ある種の世界のことわりを平明、且つ美しい文章によって著された、本書のような書籍は、長く記憶に残ることが多い。 それを期待するところであるし、現時点、記憶に留めたいと強く思っている。 よき読書体験だった。
よろこびイサンディ@yorocobi_isandy2025年10月12日読んでる日本を代表する小説家による工場見学を題材にした本書は、メディアで誰かが勧めていて、読んでみたい気持ちになった。 ただでさえ観る頻度の少ないテレビで、この5年ほど、工場を見学する番組を頻繁に見かける。 そういった傾向とどれ程、関係があるか知らないが、その番組のエッセイ版と表現すると、イメージを喚起し易いかもしれない。 小説家が眼前にした工場内での光景を、彼女が持つ一流の感性というフィルターを介在し、事も無げに言語化されていく。 そのこと自体、本書で話題に上がる江崎グリコのお菓子工場でポッキーが次から次へと生成される過程を見るようで感激する。 言語化に対する感激こそ、このところ目撃することの多いテレビ番組での工場見学との重要な相違であると思う。 これは想像でしかないが、本書で取り上げられる工場の選定にも著者が多くの部分、関わっているのではないか。 その選定の妙も本書を良書へと押し上げるのに寄与している。 単に通り過ぎてしまう本ではなく、ある程度、読み応えもある。 ページ数は少ないから、読了まで時間を要すことはないだろう。 今月中には読了を迎えたい。
mq@365co2025年9月29日読み終わった焦らず奢らずこつこつと日々を積み重ねていく人たちへの小川洋子さんの愛が詰まってるなあと思った。当然のことだけど身の回りにあるものってどれも設計した人作った人がいるんだな〜……サンポカー可愛い



ナベリコブタ@naberikobuta2025年8月18日読み終わった★★★★★ 著者の誠実さが伝わってくる文体。 五十畑工業さん、1歳の息子がいつもお世話になってます! 鉛筆の『減った分だけ、何かを生み出している』って言葉がよかったなぁ。
ieica@ieica2025年6月1日読み終わった登場する皆さまの自分たちが作る製品への愛と仕事に対する誇りが余すことなく詰まった一冊。 実際に工場見学に行きたい!と思うが、この本に書いてあった通りだった、という感想になりそう。 私でも買って応援できるのがお菓子と鉛筆だけなのが残念。 鉛筆削り634、欲しい。





ieica@ieica2025年6月1日読んでる「山口硝子製作所」 学生時代、本格的な化学実験の授業になる前にガラス細工の授業があって、自分用のお道具を作らされたのを思い出した。すっかり忘れていた。 なんかやたら上手な人がいたのは思い出したが、結局何を作ったっけ?キャピラリーは作った。沸石も作った。 さすがに今の時代、そんな授業やってないだろう。






















