白鯨 下

11件の記録
- たま子@tama_co_co2025年3月2日読書日記コラージュ@ 自宅とにかく情報量の多さに興奮(挫け)ながら読んでいた。癖強な登場人物の繰り広げる荒々しくも愉快な冒険物語に並行して、鯨の博物学・宗教・法律・色彩などなど…「知的ごった煮」の読みごたえ。だけどこれから先何度だって思い出すことになるのでしょう。これだから古典に挑むのはたのしい。
- たま子@tama_co_co2025年1月28日読んでる@ 自宅下巻の後半は怒涛の会話劇。おもしろいいい。試しに朗読してみたらきもちがよくて、ひとり何役もやりながら読んでいる。声に出してみると会話のリズムの良さがよくわかるし、その後ふつうに読んでいても、言葉が躍動している感じがする。下手な朗読を聞かされる猫はとても迷惑そう。
- RIYO BOOKS@riyo_books2025年1月25日読み終わった見よ、神々がすべて善で、人間がすべて悪だと信ずる者たちよ。おお、見るがよい、全能の神々が悩める人間を忘却しているというのに、人間は、白痴なりとはいえ、またなすべきことを知らぬとはいえ、なおほのぼのとした慈愛と感謝の気持にみちあふれているのだ。わしは皇帝の手をとったこともあるが、おぬしの黒い手をとって引いてゆくことのほうがはるかに誇らしく思うぞ!
- たま子@tama_co_co2025年1月25日読んでる@ 自宅「ところで鯨の棲息環境の現状や解剖学的特質のあらかたについてはすでにのべたので、あますところは鯨を考古学的、化石学的、はたまた大洪水以前の見地から拡大してみせることだけである。」と、第103章 鯨の骸骨の計測を語り終えたあたりで言っていて、もうそろそろ物語にもどってぇ……と思いながら読んでいる。いやはや超大作。
- たま子@tama_co_co2025年1月22日まだ読んでる@ 自宅下巻に入ったあたりで数ヶ月積んでいたけど、最近また読む気が起き、読みはじめるとするする読める。今が読み時らしい。ピークオッド号の船員たちは鯨脳油の凝脂を手でほぐすのに安らぎを感じていて、「それはまごうかたなき春のスミレの香りがして、夢かうつつか、しばしわたしは麝香かおる野辺にいる心地がした」と言っているけど、内心ほんと??と疑っていて、調べると本当らしかった。しかも「竜涎香」という、腐った悪臭漂う鯨の身体から、かぐわしい香りに熟成された珍品が採れるという話も本当らしかった。捕鯨についてやけに詳しくなっていく。