名探偵の有害性

名探偵の有害性
名探偵の有害性
桜庭一樹
東京創元社
2024年8月30日
40件の記録
  • てるてる
    @teruteru_27
    2026年8月12日
  • いちのべ
    いちのべ
    @ichinobe3
    2026年8月8日
    第四章まで読む。 インフルエンサーに「名探偵の有害性」を告発されたかつての探偵と助手が、過去の事件を検証する旅に出る……という設定がまず面白い。 数多のミステリを読み漁ってきたけれど、現実には、ひとつひとつの事件の加害者にも被害者にもその後の長い人生があるということ。「めでたしめでたし」のその後を描く物語という意味では、『葬送のフリーレン』を想起した。 最初の事件の依頼者がその後どのような活動をしていたか、二番目の事件の加害者が現在まだ服役中であること等を、名探偵も助手も知らない(気にしていない)ことに言い知れない感覚が湧き上がった。告発者の動画の発言も想起した。 > 「だからねっ、名探偵って、エッセンシャルワーカーぶってるけど実際はそうじゃないんだよね。そこがいやなの。名探偵って、むしろ狩人、ゲーマーじゃない? 生身の人間がいるのに、その人の運命を、命を、おもちゃにして、ちょっとクイズを解いてみたぐらいの気持ちで、知らない人の人生を左右して。ほっぽりだして帰っちゃうなんて、ひどすぎるよね?」(p39) 当初は「名探偵コンビ」だったはずが、芸能事務所の売り出し戦略によって、元々アムラー的ファッションのギャルだった鳴宮が「ボーイッシュなやさしい女の子助手」に押し込められてしまうのも、「平成」という時代を知る世代としてめちゃくちゃありそうで納得できて、「平成」という時代の息苦しさや気色悪さを感じられる……ので、それが若干しんどくもなって一旦読む手を止めた。 主人公たちより下の世代だが同じ中年ではあり、平成を知ってる身だからこそより一層楽しめる話だなと思う。ふたりの旅がどこへ着地するのか楽しみ。
  • いちのべ
    いちのべ
    @ichinobe3
    2026年8月8日
    物心ついてからずっとミステリを読み続けてきた自分は、この小説も「助手」の目線で「探偵」の姿を描いたものなのだと思い込んで読み進めていた……と、第六章あたりで気づいた。「助手」は「探偵」の活躍を記録して描写する視点であり、存在が透明化されがちだ。 でも、この小説は、かつて「助手」だった鳴宮が過去を振り返り、自分の道を歩き出すまでの物語でもあった。貴重な「おばさん」が主人公の小説であった。 > 「黙らない。誰も、黙らなくていいっ! わたしたち、誰も、黙ってろなんて言われても黙らないっ。あれよっ、ころんちゃんは、言いたいことぜんぶ、言って、いいのーっ……」(p385) 最後の章で鳴宮がこの言葉を吐き出せるようになったことが、無性に嬉しかった。たぶんこの先の鳴宮は、誰かにとっての「発光するおばさん」になるんじゃないかな、と感じられるラストも。 そして、見て見ぬふりをしたこと、配慮できなかったこと、時代の「空気」に流されたこと、正義や真実を追求する過程で誰かを踏みつけてしまったこと。かつての名探偵と助手がそれらに向き合う旅は、同じ「平成」に自分がやったことや言ったこと、楽しんでいたこと……己の有害性を想起させられる感覚にもなった。 > 「(前略)でも……二十六年後のぼく、すっかり歳を取った江藤光一が、いま思ってるのはね。あのころだって、ずっと、人間は、社会は、すべては、もっと複雑だったってことだよ。そのことに誰も気づいてなくて、みんなで狂想曲の中で楽しく踊ってたってことだよ。そんな遊びの時間はもう終わって、消費した人の責任だけ残ったのが、令和だって。ぼくは、わかりやすい娯楽物語とはちがった、複雑で暗くて面白みの少ない自分のほんとの人生のことも、いつか誰かに知ってほしいって、ずっと思ってた。だから鳴くんの今の話も、きっと……」(p237) ミステリの中の名探偵たちに心ときめかせて育ったからこそ、この小説が沁みるという感覚もあり、これまでミステリを読んできてよかった!この小説に出会えてよかった!という気持ち。
  • たむら
    たむら
    @tamuraokita
    2026年7月7日
    すごく面白かったです。結構長いのに夢中になって一気読みしました。 かつての名探偵とともに昔の事件を振り返る、という流れの作品。私は、カルト教団の真相を暴いた第四の事件について書かれている章が一番印象に残りました。透明にされるより、有害性を責められる方が百倍ましかも、という主人公のセリフが興味深かったです。 過去に起きたことは消せないし、過去に戻ることなんて出来ないけれどそれでも歩んでいこう、みたいなテーマなのかなと感じました。結末をどう受け止めるべきか、読み終わったあとにしばらく考え込んでしまいました。 時が経ったらまた読み直したいと思う作品です。
  • 朱希
    @pioninohana
    2026年7月7日
    某漫画並みに事件が起こって探偵が活躍する世界線だなぁと思いつつ、読む。 何が正義で悪だったか。自己は枠組みに囚われてなかったか。一見してわかりやすい物語性に飛びついて、同じ土台に上がるべき醜い現実は見て見ぬふりをされた事実。 それらを振り返って、今の世の中でそれを考えた時、時代だと割り切れる部分もあれば、今も続く罪悪感や後悔に繋がることもある。 読んでて、なんて人生って長いんだって今から慄いてる。もはや物語に関する感想じゃない。 お話としてはさすが桜庭さん、読みやすいし、昔大量に読んでいた身としては懐かしい文章で、すっと読めた。最後どう来るかと思ったら割と胸がすいたので良かった。 喫茶店切り盛りしながら依頼が舞い込んできて、みたいな短編あったら読みたい。たぶん私お腹空いてる
  • ゆう
    ゆう
    @morishoko
    2026年5月30日
  • 喜多倉
    喜多倉
    @kitakura473
    2026年3月11日
  • ゆう
    ゆう
    @morishoko
    2026年3月8日
  • 好文
    @yas0225
    2026年2月2日
  • 冬籠
    冬籠
    @hygmrsaku
    2025年10月16日
  • 冬籠
    冬籠
    @hygmrsaku
    2025年10月15日
  • 漆野凪
    漆野凪
    @urushinonagi
    2025年7月27日
  • おりべ
    おりべ
    @oriver
    2025年6月20日
  • 芝生
    芝生
    @grass-sbf
    2025年5月24日
    「発光するおばさん」になれなかったと思い込んでいる主人公に気持ちが重なる。私の読みたかったバディものだ。
  • 緑の杜
    緑の杜
    @araki_0527
    2025年5月20日
  • 芝生
    芝生
    @grass-sbf
    2025年5月19日
  • さばお
    さばお
    @sabao0228
    2025年5月19日
  • ランタナ
    ランタナ
    @lantana26
    2025年5月2日
  • みくら
    みくら
    @mikura727
    2025年4月25日
    法権力の埒外で事件を解決&犯人を断罪する『名探偵』が社会現象と化したifの世界線の物語。それだけでも設定としては面白いのに、この小説の舞台は1970年代の「名探偵ブーム」が遠く過ぎ去った令和!当時爆発的な人気を得た「探偵と助手」の二人は50代の、それぞれ家庭を持つ中年だが、令和の目線から「名探偵の有害性」を告発するというYouTuberに取り上げられたことをきっかけに、自分たちの過去と向き合うことに。 「名探偵」というキャッチーなフックを用いながらもこの作品のテーマは、価値観をアップデートできるか、過去の行いについて「自分は間違っていた」と客観的に受け入れることができるか。ということなんだろうなあと思う。 安易な「あの頃は良かった」ではなく、「でも、あれはやっぱりダメだった」「時代が悪かったけど自分も悪かった」と冷静に過去を分析して今の自分に繋げていけるか。 そういう意味で、かつて"時代の雰囲気"によって「おとなしくて従順な探偵助手」という役割に縛られていた主人公が、過去のパートナー(探偵)とも元夫とも離別して新たな道を進むラストは爽快感があってとても良かったです。
  • ちこ
    ちこ
    @iChiCo_7
    2025年4月22日
  • さ
    @chiru144
    2025年4月19日
  • 7号
    7号
    @nanako-brau
    2025年4月18日
  • 勢いのまま読み終えた。現在の価値観で過去を断罪することの是非。もちろん当時だってダメだったんだけど、あの頃は「みんなで」おかしかったじゃん。記録されないけれども記憶には残る、その時代の空気感。自分の過去と現在に辻褄合わせなんていらないから、ちょっとずつ進んでいこうぜ。
  • chiki
    chiki
    @chiki
    2025年3月9日
  • 飲みながらごんごん読み進める。今気づいたけど案外文量多めだ、トータル400ページ弱。現実をエンタメとして消化することの功罪よ。リアリティーショーの類が苦手なのはそういうことなんだよな。うん。しかしおもしろい。もうすぐ読み終わる。
  • ちくまプリマー新書の『読まれる覚悟』が良かったので。桜庭一樹の小説、はじめてと思いきや大昔にラノベレーベルから出てたやつを一冊ぐらい読んだことがあるような気がする。どうだったか。軽妙な台詞回しでキャラが立っていてすいすい読める。たぶんこれは、非日常にかっさらわれる日常たちの話。
  • ピノ子
    ピノ子
    @kiri_ra_yu
    2025年3月8日
    結構繰り返されてきたテーマ(探偵って解決以外のこと何もしないしこれ晒しだよね!的な)、ではなく(その側面も一番外に見えやすい位置には配置されてるけど)、“あの頃”あなたは何をしたのか、その隣の自分は何をしたのかと言う話だと思った、名探偵じゃなくても。 桜庭一樹の話「テーマはこれです」がありそうなんだけど、その「これです」て外側に見えてるテーマが途中で一度バラバラになってそのかけらで最終的に作られたモザイクの絵みたいなところある。
  • わくい
    @wakuihideaki
    2025年3月7日
  • 雨
    @little_rain
    2025年3月6日
  • 紙魚の手帖連載時
  • SAKIMI
    SAKIMI
    @sakimi
    1900年1月1日
  • ハマー
    ハマー
    @hama_book
    1900年1月1日
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