異なり記念日

12件の記録
- 白玉庵@shfttg2025年9月7日読み終わった読んでよかったな。 「言葉」と「ことば」の違いは、自分が外国語を話しているときに感じていることに近いのかもしれない。 英語を使っているときは、ほぼ「言葉」の使い方になっている。(基本は仕事のときなので) 中国語のときは、「ことば」に近い。語彙が少なく、学習歴も比較的短かく、それでもこちらの意図を伝えたいので、身体表現を多用している。だから対面じゃないと使えない。むこうもそれを見て、あわせてくれる。 と言うことは、日本語が母語ではない人と対話するときは、「ことば」を意識していけば先方に安心や信頼を伝えられるのかもしれない。 また、聴こえないことで起きる日々の問題についてとても勉強になる。親族が老いて聴力が落ち、当然の解決策として補聴器を導入するのだけれど、うまくいかない。本人たちはもう問題点を細かに説明する意欲も失せて、ただ使いたくないと、高価な補聴器をしまいこみ、または紛失し、コミュニケーションの負荷はこどもたちに丸投げされているように映り、苛立ちが累積していくということを複数回経験した。また様々な手続きが、聴こえて、喋れて、見れることを前提とした仕組みになっていて、そこからちょっとでもずれるととても複雑な作業が必要になってしまうことも体験した。 齋藤さんの経験とは全然レベルが違うけれど、「聴こえない人がいる」ということはもう少し想定されるべきと思う。老齢によって聴力が後退する人はとても多い。 NHKの齋藤さんのドキュメンタリーがとてもよくて録画を消せないでいるのだけれど、この本を読んで、もう一度見てみようと思った。たぶん一回目に見たときよりもさらによくなるだろう。
- さとう@satoshio2025年6月28日買った読み終わった借りてきた@ 自宅知り合いにおすすめしてもらって。 最初図書館で借りて読んでいたけど、1章を読み終わった後、この本は手元に持っておきたいと思って、すぐに本屋さんに駆け込んで購入した。 この本を読む前に、父親目線の育児小説「たのしい保育園」、聴覚障害や聴覚と言語についても触れている「音と脳」を読んでいたから、読むタイミングがちょうどよかった。 「1 唄っていた」を読んでいる時にオノマトペが気になって書き出し、擬声語、擬音語、擬態語、擬容語、擬情語どれに当てはまるかざっくりと振り分けてみた。聞こえないからこそ、目に見えているものの、肌で感じられるもの、匂いのオノマトペが多くて、表現に人の体温を感じられてよかった。