発売した頃に読んで衝撃を受けた本。 運良くサイン本に出会えたので、また買って再読した。 湊かなえ作品はその後も読んできたが、やはりデビュー作でもある「告白」が一番好み。 初めて読んでから17年。 それでも最後の一文が忘れられず、強烈に印象に残っている。

ページ捲る手が止まらないという感覚に久々に陥った。面白すぎる。全員が全員ちょっとずつ救えなくて、でもものすごく人間的。人間的であることってときに醜悪であることをこんな形で表現できるのかと感心した。オチはそれでいいのか！？と思ったけど、結局私は森口先生のことを理解した気になって、全然理解できてなかったのが明確になってむしろ爽快だった。そういうの含めて面白かった。低俗なザマァ系は好きではないけど、森口先生の語り口は被害者ぶってないのに皮肉たっぷりで小気味良い。同じぐらいの年頃の子を持つ親はこれを読んでどう思うのだろう。映画も観ようかな。

「娘はこのクラスの生徒に殺された」 修了式後の担任の告白。学級委員長、犯人、犯人の家族...と“告白”が続き、事件の全貌が見えてくる。 引き込まれる筆力と衝撃の幕引き。読後「うわぁ...」と口を覆ってしばし唖然。 これがデビュー作...！他の作品も読もう。

「あの本読みました？」見たら読みたくなった！