生を祝う
59件の記録
bluebird@Reads_02292026年5月11日読み終わった「生まれてからでは遅いんだよ。人生という名の無期懲役になる。」(p.96) ------ 切実な生きづらさに苦しむ人々は一定数存在する。「生まれてきたくはなかった」という彼らの痛切な思いをどのように尊重すればいいのか。その答えが、母親に堕胎を強制するという本書の世界。 宿した子供を産みたいという母親の自然な欲求を抑え込むことは酷い仕打ちにも思えるが、本書ではこの無垢な欲求を「産意」と呼び、「殺意」と同様に暴力的で抑制すべきものとしている。他者である胎児に影響を及ぼす出産行為について、一方当事者である親の意思のみが尊重される現状はむしろ不自然である。この理屈は腑に落ちるものだった。 胎児の生存についての自己決定権の根拠が、生存難易度という1から10までの単なる数字でしかない、という点に多少の無理くり感を感じざるを得ないが、逆に言えば、そのような薄弱な根拠に基づいてでも胎児の決定権は認められるべきであって、それほどまでに人間の自己決定権というのは重要だというメッセージだとも受け取れる。 生きることを選択することは素晴らしい。死ぬことを選択することもまた同様に素晴らしい。「意思決定において自由であること」、それは人間の根幹を成すものであることを再認識できた本だった。 ちなみに、胎児の出生意思を確認する技術の根拠として、チョムスキーが提唱した普遍文法が挙げられている点は、併読していた『会話の0.2秒を言語学する』と重なるもので大変面白かった。



スゥ@oneSue2026年4月19日読み終わった借りてきた胎児自身が生まれてくるかどうかを選べる(厳密には、意思表示ができる)近未来、という設定が面白いなと思って読みました。 中編なのを考慮しても、メインの設定に触れられている分量が少なくて、不完全燃焼気味でした…。 設定は違うのに、『彼岸花が咲く島』と同じような読了感。

とき@aktoki2026年4月8日読み終わった生まれてくるか否か胎児に問うことが法律で義務づけられた近未来の話。 子の立場でも親の立場でも「あなたならどうする?」をストレートに考えさせられる一作だった。 『彼岸花が咲く島』は芥川賞らしい魅力に溢れた作品だったが、こちらは思春期の、本を読み慣れていない子でも読み進められるような作りだと思う。 その書き分けに感動した。 李琴峰さん好きだな〜


あさみ@asami01052025年9月6日自分が自分の人生を納得する日が来るかはわからないが、帯の朝井リョウさんと全く同じ感想で、安心した。こんな未来が来てもいいかもしれないとすら思うし、結末を号泣しながら読んで確かに希望を感じた。



直線@hrv8k2025年7月20日読み終わったもしも出生に際し、胎児本人による出生の合意を義務付けられていたら、の世界が描かれている。親ガチャ、という言葉を思い出しながら読む。胎児に提示される、彼らの人生における難易度、幸福度を示すものが実に現実的であるが、それはとても優生思想的でもある。 この制度は果たして実際には胎児の尊厳を守っているのかいないのか、と気持ちが揺れた。どのような子どもが生まれたとしても、社会にそれを受け入れ支える仕組みがありさえすれば、あれらは必要のない尺度ではないのだろうか。


極光@aurora_20192025年4月16日読んでる就活の一環で、爆速で読んでいる。まだ序盤なので展開は読めないが、突飛な設定なのに全部辻褄が合うように作られているのはすごく精巧だなと思う。文章も私に合っているのか、とても読みやすい。読み進めるのが楽しみ。
夏しい子@natusiiko2025年3月9日かつて読んだなんとなく展開は想像ついたけれど、面白かった。 どうせなら、この終わりの先をもっともっと読みたかった。 中絶が妊娠22週を過ぎても出来るところが、大丈夫なのだろうかと気になってしまった。 早産だってあるだろうに、コンファームの時期遅いなぁと読みながら感じていた。





































