ペスト
22件の記録
鬱文@utsuvun_lf2026年8月2日読んでる@ 自宅パヌルーがつぶやいた。「・・・でもおそらく、私たちは理解できないことを愛さねばならないのでしょう」 リユーは突然身を起こした。あらん限りの力と激情を呼び起こしてパヌルーを見つめ、そして頭を振った。 「いいえ、神父さん」と、彼は言った。「私は愛については、違ったふうに考えています。子どもたちが拷問にあうようなこの世界を愛することは、死ぬまで拒むでしょう」 p.321
鬱文@utsuvun_lf2026年7月31日読んでる@ 自宅第3部終了 別離のこの長い期間の終わりには、彼らはもはやかつて自分たちのものであった親密さも、いつでも触れることのできた相手がどのように身近で生活していたのかも、想像できなくなった。 p.268
鬱文@utsuvun_lf2026年7月27日読んでる@ 自宅第三部から p.251 これと反対に、他の地域の住民は、苦難のときには、自分よりさらに不自由なものがいると想像して我が身を慰めた。「いつだって、自分よりひどい囚われ人がいる」と言うのが、その時唯一可能な希望を要約する言葉だったのだ。
鬱文@utsuvun_lf2026年6月26日読んでるp.157 それにたいしてランベールは、だからといって自分の議論の根拠は揺るがないと答えることができた。すると返ってきた答えは、そんなことをすれば、前例と呼ばれているおぞましいものを作ってしまう危険があり、特別な優遇を認めない行政の堅固な基本が揺らいでしまうというものだった。・・・彼らと並んで、こんなことは長くは続かないと陳情者たちに請け合う、口のうまい者たちもいた。彼らは、決定を求められるときには助言を惜しまず、これはただ一時的な尼介ごとなのだと決めつけて、ランベールを慰めるのだった。 p.159 ~ p.160 災害がもっともひどいときでも、役所は業務を続けることができ、そして役所はそうした業務のために存在するというそれだけの理由で、しばしば幹部も知らないままに、旧態依然としたやり方を踏襲するのである。

鬱文@utsuvun_lf2026年6月21日読んでる「あなたを愛していたわ。でも、今では疲れてしまったの…。出て行くのは幸せなことじゃない。でも、やり直すには、幸福である必要は無いのよ。」彼女が書き残しって言ったのは、およそこんな内容だった。 p. 122
こ@khr___272025年7月4日読み終わった得体の知れないものへの恐怖が人々の心を侵食していく。 「闘わなくてはならない。 けれども、他方で何かを愛することをやめれば、闘うことは無意味になってしまう。」 何を愛し、何のために闘うのか。
藍住@aizumiiiiii2025年3月12日読み終わったつら面白すぎて読み終わるのが勿体無い!と思ってしまい(自分の悪い癖です)、途中からどんどん読むスピードが遅くなって3ヶ月もかかってしまったが無事に読了した! コロナを経験した私からすればペストに対する恐怖や、人の命が消えていく苦しみ、それでもなんとか耐えてやっていくしかないというやるせなさ、それらのどれも距離が近く、冷静に読むのが難しかった。 ただ、小説として本当に面白く、カミュの言葉の力強さに勇気づけられることも多かったので、本は付箋だらけになって、中には「一生大事にしたい!」と思えるような言葉にもいくつか出逢えて嬉しかった。 久しぶりに小説を読んで感情が揺さぶられ、つらくても心地よい読後感に包まれている。 リユーとタルーの友情の美しさとその行方。 終盤の悲しい展開に泣く暇すら無かったが、リユーはタルーに出逢ったからこそいくつもの辛い夜を越えることができたし、タルーもリユーがいたからこそ最後まで闘い抜くことができたのだと思う。 それでもやっぱり……と思ってしまう。 この痛みは暫く忘れられそうにない。 終わり方が格好良すぎてどうにかなりそうだった。












